ノエル・ファンテンド(オランダ)
VAN T END Noel
階級:90kg級 WR:19位
33歳 1991/6/15
組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰、左小内巻込、寝技
使用技:左釣込腰(変則)、左内巻込、左小内刈、右大外刈、左小外刈、右小外刈
寝技得意技術:「肩三角」、「ネクタイチョーク」
2019年東京世界選手権金メダリスト。2021年東京五輪でも7位に入賞している。同大会前後から調子を落としていたが、2023年前半に復調。ワールドツアー2大会で優勝し、ドーハ世界選手権では7位に入賞した。しかし、以降は再び低調が続いている。
階級屈指の戦術派。柔道IQの高さが最大の武器であり、状況に応じて様々な戦法、技を使い分ける。柔道スタイルは極端な変則。右組みながら用いる技は左技ばかりであり、右技を仕掛けることはほとんどない。ケンカ四つはもちろん、相四つの相手に対しても、引き手で相手の釣り手を巧みに捌き、釣り手一本を基本に進退する。
得意技は左一本背負投と左袖釣込腰。これらの技は組み手争いから仕掛けられ、高く引っこ抜く形と低く潜る形を使い分ける。前技を意識させての左小内巻込も得意としており、こちらもかなりの威力を誇る。試合のなかで用いるのは専らこの3つの技のみなのだが、組み手の管理とタイミングの取り方のが巧く、わかっていても投げられてしまう。使用頻度は低いが、相手の腕を抱えて仕掛ける変形の左釣腰も備えている。
寝技の水準も高く、得意技術は伏せ際に相手の頭側から被って仕掛ける「肩三角」。この形から繋いでの「ネクタイチョーク」式の裸絞も得意としている。
階級きっての勝負師でもあり、ここぞの場面の見極めと加速は実に的確。東京世界選手権決勝の向翔一郎(トーシン工業※当時の所属はALSOK)との試合では、試合終了間際に片襟の左大外刈から右小外刈に繋いで「技有」を獲得。それまで一度も使用していなかった外側の技を立て続けに用いて勝負を決めた。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
2021年 東京五輪 7位
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年4月 ヨーロッパ選手権 5位
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/9301
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/55592/Noel_Van_t_End/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
VAN T END Noel
31歳 1991/6/15
WR:9位 組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰、左小内巻込、寝技
使用技:左釣込腰(変則)、左小内刈、右大外刈、左小外刈
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」
2019年東京世界選手権金メダリスト。2021年東京五輪でも7位に入賞している。同大会前後からやや調子を落としていたが、今年に入り復調。ワールドツアー2大会で優勝を飾っている。
階級屈指の戦術派。状況に応じて様々な戦法、技を使い分ける柔道IQの高さが最大の武器だ。極端な変則スタイル。右組みながら、得意技は左一本背負投に左袖釣込腰、左小内巻込と、左技ばかり。右技を仕掛けることはほとんどない。ケンカ四つはもちろん、右相四つの相手に対しても、引き手で相手の釣り手を巧みに捌き、釣り手一本を基本に進退する。伏せ際の寝技も得意としており、相手の頭側から被っての、「ネクタイチョーク」式の裸絞をよく用いる。
階級きっての勝負師でもあり、ここぞの場面の見極めと加速は実に的確。東京世界選手権決勝の向翔一郎との試合では、試合終了間際に片襟の左大外刈から右小外刈に繋いで「技有」を獲得。それまで一度も使用していなかった外側の技を立て続けに用いて、勝負を決めた。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
2021年 東京五輪 7位
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2023年2月 グランドスラム・テウアビブ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 優勝
更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
VAN T END Noel
31歳 1991/6/15
WR:12位 組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰、左小内巻込、寝技
使用技:左釣込腰(変則)、左小内刈、右大外刈、左小外刈
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」
2019年東京世界選手権金メダリスト。階級屈指の戦術派であり、状況に応じて様々な戦法、技を使い分ける。右組みながら得意技は左一本背負投に左袖釣込腰、左小内巻込と左技ばかりの極端な変則。右技を繰り出すことはほとんどない。相四つ、ケンカ四つに関わらず釣り手一本を基本に進退する。もともと柔道自体も強い選手だったが、戴冠後は寝技でも「ネクタイチョーク」式の裸絞を身に付けるなど、様々な方向に角を出して強さのレベルを上げている。階級きっての勝負師タイプでもあり、ここぞの場面の見極めと加速は実に的確。東京世界選手権決勝の向翔一郎(ALSOK)との試合では、試合終了間際に片襟の左大外刈から右小外刈に繋いで「技有」を獲得。それまで一度も使用していない外側の技を立て続けに用いて勝負を決めた。
おもな戦績
2021年 東京五輪 7位
2019年 東京世界選手権 優勝
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
最近の成績
2022年7月 グランプリ・ザグレブ 5位
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 3位
2022年4月 欧州選手権 2回戦敗退
更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
VAN T END Noel
30歳 1991/6/15
WR:2位 組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰、左小内巻込、寝技
使用技:左釣込腰(変則)、左小内刈、右大外刈、左小外刈
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」
2019年東京世界選手権金メダリスト。階級屈指の戦術派であり、状況に応じて様々な戦術、技を使い分ける。右組みながら得意技は左一本背負投に左袖釣込腰、左小内巻込と左技ばかりの極端な変則。右技を繰り出すことはほとんどない。相四つ、ケンカ四つに関わらず釣り手一本を基本に進退する。単なる戦術派でなくもともと柔道自体も強い選手だったが、戴冠後は寝技でも「ネクタイチョーク」式の裸絞を身につけるなど、様々な方向に角を出して強さのレベルを上げている。勝負師であり、ここぞの場面の見極めと加速は実に的確。東京世界選手権決勝の向翔一郎との試合では、試合終了間際に片襟の左大外刈から右小外刈に繋いで「技有」を獲得。それまで一度も使用していない外側の技を立て続けに用いて勝負を決めた。
“あるく近柔”からのひとこと
「イギリス人のコーチからコーチングを受けています。関係者曰く、ファンテンド選手やロイ・メイヤー選手は一般のオランダ人とは考え方や感覚が違うので、敢えて外国人のコーチをつけたとのことです。個々で体調管理にもかなり気を掛けており、サプリメントにもかなりのこだわりがあるとのこと。」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2015年 ワールドマスターズ・ラバト 3位
最近の成績
2021年4月 欧州選手権 7位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2020年11月 欧州選手権 7位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
VAN T END Noel
28歳 1991/6/15
WR:10位
組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左小内巻込
使用技:左袖釣込腰、左小内刈
階級を代表する曲者。右組みながら仕掛ける技は全て左技という難剣使いであり、相四つに対しては釣り手を絞り落としたところから、ケンカ四つに対しては引き手争いから得意の左一本背負投に潜り込む。この技をフェイントに使っての左小内巻込も得意としており、こちらも高い取り味を誇っている。一時期はほぼこの2つの技しか使っていなかったが、最近は再び左袖釣込腰も用いるようになってきている。片手状態から仕掛けられることが強みだが、ゆえに相手の力が閾値を超えると、地力のある本格派にがっちり組まれて突如戦況を失うことも多い。そこで相手が再び片手(片方を絞った形も含む)を許すか、それとも組み続けられるだけの地力と技術があるかどうかが、この選手の試合の観戦ポイント。
おもな戦績
2019年 グランドスラム・エカテリンブルク 優勝
2018年 グランドスラム大阪 2位
2015年 ワールドマスターズ・ラバト 3位
最近の成績
2019年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2019年6月 ヨーロッパ選手権 5位
2019年5月 グランドスラム・バクー 2回戦敗退
更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)