ワリード・キア(フランス)

ワリード・キア(フランス) KHYAR Walide

KHYAR Walide
27歳 1995/6/9
WR:9位 組み手:右組み

得意技:裏投、浮落、横車、肩車
使用技:浮技、抱分、隅返、移腰、右小外掛、右内股

2016年欧州選手権60kg級王者。東京五輪後に階級を66kg級に上げた。地力ベースのスタイルのため、階級変更は厳しいと思われたが、意外にも安定して好成績を残している。

接近戦が軸の極端なパワーファイター。柔道スタイルは東欧や中央アジアのものに近く、組み手が丁寧なフランス柔道にあっては異色の存在だ。基本の形は釣り手で相手の背中深くを抱く、あるいは脇を差すといった密着。この形から、裏投や横車など、「スープレックス」系の技を仕掛ける。捨身技のバリエーションは豊富であり、浮技、隅返、抱分など様々な技を、組み手や相手の耐え方に応じて使い分ける。近年は肩車の使用頻度が上がっており、返されるリスクの少ないこの技を軸に据えたことが、成績の安定に大きく寄与している。

最近は新たに相手を掬投様に抱え投げる「アゼルバイジャン式浮落」も習得。技の豪快さがさらに増した。

おもな戦績

2022年 ワールドマスターズ・エルサレム 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 5位 ※60kg級
2016年 ヨーロッパ選手権 優勝 ※60kg級

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2023年2月 グランドスラム・パリ 5位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 3位

更新日:2023年5月6日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

KHYAR Walide
24歳 1995/6/9
WR:22位
組み手:右組み
得意技:裏投、肩車
使用技:浮技、隅返、抱分、移腰、右小外掛、右内股

2016年の60kg級欧州選手権王者。東京五輪後に階級を66kg級に上げた。変更後もワールドツアー5大会で4度入賞(表層台は3位が1度)するなど安定して成績を残している。

極端なパワーファイターであり、釣り手で相手の背中深くを抱く、あるいは脇を差すといった密着が基本形。ここから強引に相手を持ち上げ、得意技の裏投で豪快に放り投げる。組み手を丁寧に行うフランス柔道にあっては異色の存在であり、スタイルはどちらかと言うと東欧や中央アジアのものに近い。階級を上げてもこの密着スタイルは健在、66kg級の強豪相手にまったく怯まず接近戦を挑んでいる。

近年は肩車も積極に用いているほか、浮技、隅返、抱分など以前よりも捨身技のバリエーションを増やしている。

おもな戦績

2021年 グランドスラム・パリ 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 5位 ※60kg級
2016年 ヨーロッパ選手権 優勝 ※60kg級

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 5位
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 5位
2022年6月 ヨーロッパオープン・マドリード 優勝

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京世界選手権2019での記事

KHYAR Walide
24歳 1995/6/9
WR:22位
組み手:右組み
得意技:裏投、肩車
使用技:浮技、隅返、抱分、移腰、右小外掛、右内股、右背負投(韓国背負い)

2016年ヨーロッパ選手権王者。釣り手で相手の背中深くを抱く、あるいは脇を差すといった密着が基本形。ここから強引に相手を持ち上げ、得意技の裏投で豪快に放り投げる。組み手を丁寧に行うフランス柔道にあって異色の存在であり、そのスタイルはどちらかと言うと東欧や中央アジアのものに近い。奇襲技として右の「韓国背負い」も備えており、こちらでの得点も多い。2017年2月のグランプリ・デュッセルドルフで右足首を負傷してから成績が低迷していたが、今年は度々上位戦に勝ち残っており、復活の気配を見せている。現在は肩車も積極に用いており、さらに浮技、隅返、抱分など以前よりも捨身技のバリエーションを増やしている。

おもな戦績

2019年 グランプリ・トビリシ 2位
2018年 グランプリ・チュニス 優勝
2016年 ヨーロッパ選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2019年6月 ヨーロッパ選手権 5位
2019年5月 グランドスラム・バクー 5位

更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)

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