渡名喜風南（パーク24）

2019.07.02
2022.10.4

TONAKI Funa
27歳 1995/8/1
WR：9位組み手：左組み
得意技：左小外刈、左大内刈
使用技：左背負投、左小内刈、左出足払、左送足払、左一本背負投、右袖釣込腰、左内股、肩車

東京五輪銀メダリスト。2017年ブダペスト世界選手権では優勝しており、以降毎回世界大会に出場、そのすべてで決勝に進出している。

最軽量級にあってもひときわ小柄な体格を利したスピードと小回りの良さ、そしてその体に見合わぬ階級随一の地力が武器。かつてはこの体の力の強さゆえに相手の技を正面から受けてしまう危うさがあったが、現在は丁寧な組み手を徹底することでこれも改善してきている。寝勝負も得意としており、例えばブラジリアン柔術にルーツを持つ選手のような派手さはないものの、着々と手順を進めて最後は胸を合わせる「柔道らしい」抑え込みでの勝利も多い。

戦型は足技が軸、得意技の左小外刈は切れ味抜群。鋭く刈り取り、あるいは引っ掛けてから追い込んでと複数のパターンを使い分ける。この小外刈は決め技であると同時に、連続攻撃や寝技の起点としても機能する。近年は長身選手対策として接近戦にも力を入れており、もともとの地力の高さもあってこれが上手く嵌まった印象。特に相手に抱き着いての左大内刈は抜群の取り味を誇る。この接近戦技術の向上により、戦い方の奥行きが格段に増した。間合いの遠近や立ち・寝に左右されない、全方位的な強さを身に付けつつある。

おもな戦績

2021年東京五輪 2位
2017年ブダペスト世界選手権優勝
界選手権 2位2度(2018年、2019年)

東京2020オリンピックでの記事

TONAKI Funa
25歳 1995/8/1
WR：3位組み手：左組み
得意技：左小外刈
使用技：左背負投、左出足払、左送足払、左小内刈、左大内刈、左一本背負投、右袖釣込腰、左内股、肩車

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。以降も2018年、2019年と連続で世界選手権の決勝まで進んだ階級きっての強豪である。最軽量級である48kg級にあってもひときわ小柄な体格を利したスピードと小回りの良さを生かし、足技を軸に試合を作るのが基本戦型。得意技の左小外刈は切れ味抜群。鋭く刈り取り、あるいは引っ掛けてから追い込んでと複数のパターンを使い分ける。決め技であり、連続攻撃の起点であり、寝技の起動スイッチであるこの左小外刈を上手く出せるかどうかが勝ち上がりのカギ。サイズは小さいが体の力はかなりのもので、実はパワーそれ自体を売りにする上位選手が相手でも力勝負で引けを取らない。かつてはこの体の力の強さゆえに相手の技を正面から受けてしまう危うさがあったが、現在は丁寧な組み手を徹底することでこれも改善方向。寝勝負も強く、柔道の完成度は戴冠時に比べて一段も二段も上がっている。

加えて。コロナ禍の1年が良い方向に作用したか、今年になってからの2大会を観察する限りでは良い意味で自己肯定感が強くなった印象。「勝って当然」の態度で振る舞い、実際に圧勝を連発するその戦いぶりからは既にチャンピオンの風格すら漂う。本番の出来にはかなり期待を持って良いかと思われる。ターゲット選手であるダリア・ビロディドと戦うにあたって、具体的にどんな策を持ち込むかだけが最後に残った課題。注目である。

おもな戦績

2019年東京世界選手権 2位
2018年バクー世界選手権 2位
2017年ブダペスト世界選手権優勝

東京世界柔道選手権2019での記事

TONAKI Funa
24歳 1995/8/1
WR：1位
組み手：左組み
得意技：左小外刈、左背負投
使用技：左出足払、左送足払、左小内刈、左大内刈、左一本背負投、右袖釣込腰、左内股、肩車

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。階級内でもひときわ小柄だが、サイズに見合わぬ体の強さを生かした受けの強さと、短い手足が生み出す小回りの良さが柔道のベースだ。得意技は切れ味抜群の左小外刈。鋭く刈り取り、あるいは引っ掛けるなり追い込んでと複数のパターンを使い分ける。この技を起点にした連続攻撃や、相手を伏せさせるなり展開する寝技による勝利も多い。あまりの体の強さゆえか受けが雑になる面があり、いかに丁寧に戦えるかがポイント。