ダリア・ビロディド(ウクライナ)

ダリア・ビロディド(ウクライナ) BILODID Daria

BILODID Daria
20歳 2000/10/10
WR:2位 組み手:左組み
得意技:左大内刈、左内股、寝技
使用技:左大外刈、左小外刈、左払腰
寝技得意技術:「横三角」

2018年、2019年と世界選手権を連覇したこの階級の絶対王者。身長170センチを超えるとび抜けた長身と、立っているだけで相手を弾き返してしまう体の強さが最大の武器。得意技は立っては右大内刈、寝ては「横三角」といずれも長身という強い身体的記号を存分に生かしたもの。右大内刈は上背とリーチを生かして48kg級選手には届きようのない遠間から相手を捕まえ、まず長い脚を引っ掛けてから体ごと突っ込んで来る荒業。「横三角」はエントリー、展開とも実にバリエーション豊か。状況に応じたシナリオ分岐をしっかり踏み、どう逃げようとも最終的には長い脚で相手を絡め取ってしまう。回避行動の一般解には既にほぼすべて対応策が用意されている印象、踵を突っ込ませてしまえばそのまま「蟻地獄」の始まりである。

近年は減量に苦しんでいる模様でコンディション整わず、コロナ明け以降は3大会連続(52kg級も含めると4大会)のV逸。以前ほどの絶対性はなくなっている。追い詰められると相手の髪を掴んでしまうなど精神面の未熟さも度々露呈。スタミナ不足からか寝技から持ち前の執拗さがなくなり、「すぐさま”横三角”を仕掛ける」だけで試合展開が転がり込んできたかつての「巡り」の良さが消失。相手にとっては「遠間で背筋を伸ばす」ことがもっとも怖いのだが、52kg級参戦で弾き返された経験ゆえか最近は丁寧に組み手を行おうと腰を折って小さい相手とのやり取りに応じることが多く、もはや己の強さの源泉を見失っている印象。2連覇時は「背筋を伸ばす」「三角を狙い続ける」というシンプルなポリシー2つを貫くことでさほど考えずとも良い方向に流れ続けていた試合の血流が、あちこちで目詰まりを起こしてしまっている。大会に出ずひたすら調整に費やしたこの3か月でどこまでコンディションを作って来たのか、そしてこの自己像の誤りを修正出来たがどうかが勝敗を大きく左右する。

おもな戦績

2019年 東京世界選手権 優勝
2018年 バクー世界選手権 優勝
ヨーロッパ選手権 優勝2回(2017年、2019年)

最近の成績

2021年4月 欧州選手権 2位
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 2位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 3位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

BILODID Daria
18歳 2000/10/10
WR:2位
組み手:左組み
得意技:左大内刈、左内股、寝技
使用技:左小外刈、左払腰
寝技得意技術:横三角

昨年(2018年)、弱冠17歳にして世界選手権を制した現役世界王者。身長170センチを超えるとび抜けた長身と、立っているだけで相手を弾き返してしまう体の強さが最大の武器。得意技は長いリーチを生かして遠間から引っ掛けるように仕掛ける右大内刈。奥襟を持った状態からは左内股も多く用いる。寝技の巧者でもあり、足技で相手を伏せさせ「横三角」から崩上四方固で抑え込むのが必勝パターンとなっている。「横三角」は入りも展開もバリエーション豊か、一見強引だが状況に応じて異なるシナリオを辿り、最終的には相手を絡めとってしまう。今年3月にはメラニー・クレモン(フランス)を相手に意外な黒星を喫しているが、6月のヨーロッパ選手権でリベンジを果たしている。美人柔道家として有名であり、インスタグラムのフォロワーは16万人。柔道というジャンルを飛び越える、スターアスリート候補だ。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝
2017年 ヨーロッパ選手権 優勝

最近の成績

2019年6月 ヨーロッパ選手権 優勝
2019年3月 グランプリ・トビリシ 2位
2018年10月 世界ジュニア選手権 優勝

更新日:2019年8月5日(東京世界選手権2019特集)

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