飯田健太郎(旭化成)

飯田健太郎(旭化成) IIDA Kentaro

IIDA Kentaro
23歳 1998/5/4
WR:21位 組み手:右組み
得意技:右内股、右背負投
使用技:右大内刈、右小外刈、右大外刈、左小外刈、右払腰、右一本背負投、右袖釣込腰、左内股(やぐら投げ)、裏投

2018年ジャカルタアジア競技大会金メダリスト。高校3年生で出場した2017年グランドスラム・パリに優勝、ニュースター現わると世界を驚かせた逸材である。しかし世界王者ウルフアロン(了徳寺大職)に蓋をされる形でその後なかなか檜舞台を踏めず。今春から旭化成所属となったこのタイミングで、ついに世界選手権初出場の栄を得た。

得意技はこれぞ日本柔道という切れ味の右内股。跳ね上げて、ケンケンで追って、前に引き出して、飛び込んで、あるいは釣り手側に呼び込んでとその方法論は実に多彩。加えて大学時代には低空の右背負投も修得。この「表(高い内股)と裏(低い背負投)」の対の関係をなす2つの大技がいまの柔道の柱だ。足技のセンスも非凡、特に相四つ相手の左出足払は芸術的な切れ味を誇る。長身痩躯の飯田が背筋をピンと伸ばし、足技で崩し、得意の内股で次々「一本」を奪う様には、これぞ日本柔道とファンの心を激しく揺さぶるものがある。

あまりに柔道が綺麗であるゆえの、展開の繊細さが積年の課題。しかし昨秋の講道館杯と今年4月の全日本選抜体重別選手権では逞しい柔道を披露していずれも優勝。パワーで技術を塗りつぶしてくる肉体派や罠を張って待ち構える曲者タイプ、これまで苦手にしていた型の選手をまったく問題にしなかった。才能に見合った結果を得るための準備がついに整いつつある印象だ。天才の名をほしいままにした高校時代を考えれば、まだ世界を獲っていないことがむしろ不思議。ついに世界の舞台に立つ飯田の、満を持しての頂点獲りに期待したい。

おもな戦績

2019年 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝
2017年 グランドスラム・パリ 優勝

最近の成績

2021年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2020年 全日本選手権 3回戦敗退 ※無差別
2020年 講道館杯全日本体重別選手権 優勝

更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)

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