サルバドール・カセス=ロカ(スペイン)

サルバドール・カセス=ロカ(スペイン) CASES ROCA Salvador

CASES ROCA Salvador
階級:73kg級 WR:15位
26歳 1998/6/1
組み手:右組み

得意技:寝技
使用技:裏投、右小外掛、支釣込足(釣り手側)、右釣腰、右釣込腰、右内股、右一本背負投、隅返、引込返、巴投、肩車(モラエイ)、右小外掛、右小内刈、左小内刈、内股すかし
寝技得意技術:「国士舘返し」

ワールドツアーの上位常連。2021年ハンガリー世界選手権では7位に入賞している。2022年以降は出場したほとんどの大会で上位に勝ち上がっており、2023年のヨーロッパ選手権では2位を獲得した。

現役屈指の極端な一芸タイプ。まともな技術は後帯括りの「国士舘返し」からの崩袈裟固しかなく、勝利した試合はほぼすべてがこのパターンによるもの。それでいて寝業師というわけでもなく、例えば引き込んでの寝技など、前述の形以外の技術はほとんど持ち合わせていない。しかし、それでも勝っている。当然対戦相手も警戒しているはずなのだが、「国士舘返し」だけは極めて精度が高く、高い確率で抑え込んでしまう。この技の犠牲者は、田中龍雅(筑波大2年)をはじめ、マフマドベク・マフマドベコフ(中立選手団)、トハル・ブトブル(イスラエル)、オビドホン・ノモノフ(ウズベキスタン)など、枚挙にいとまがない。

寝技の決定力からもわかるとおり、かなりの怪力の持ち主であり、立技もベースは力勝負。間合いを詰めての圧殺や袖の絞り合いから相手を蹴り崩し、得意の寝技へ繋ぐ。巴投や隅返などの捨身技も備えてはいるが、寝技のパターンが「国士舘返し」しかないため、これらの引き込みはエントリー手段としては機能しない。

ここまでで終わればまだ理解もしやすいのだが、驚くべきことに素晴らしい投げのセンスを持っており、豪快な裏投や右小外掛などのパワー技のほか、切れ味鋭い釣り手方向への支釣込足や左小内刈、体捌きを利かせた内股すかしに浮落など、のっそりとしたスローな進退からは予測しがたい鋭い「一本」を度々見せている。

技術の有機的な繋がりは無視して各技術の決定力だけに全ステータスを振ったかのような、現代柔道競技のありようと逆行するイレギュラー型。魅力的かつ不思議な存在だ。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 7位
2023年 ヨーロッパ選手権 2位
2022年 グランプリ・ポルトガル 2位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年3月 グランドスラム・トビリシ 予選ラウンド敗退
2024年1月 グランプリ・ポルトガル 2位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/21069
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/5738/Salvador_Cases_Roca/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

CASES ROCA Salvador
24歳 1998/6/1
WR:11位 組み手:右組み

得意技:寝技
使用技:右釣腰、右釣込腰、右内股、隅返、引込返、巴投、肩車(モラエイ)、右小外掛、右小内刈
寝技得意技術:「国士舘返し」

ワールドツアーの上位常連。2021年ハンガリー世界選手権では7位に入賞している。昨年来好調を維持しており、出場したほとんどの大会で上位に勝ち上がっている。

極端な一芸タイプ。まともな技術は「国士舘返し」からの崩袈裟固しかなく、勝利した試合はほぼ全てがこのパターンによるもの。それでいて寝業師というわけでもなく、例えば引き込んでの寝技など、前述の形以外の技術はほとんど持ち合わせていない。しかし、それでも勝っている。当然対戦相手も警戒しているはずなのだが、「国士舘返し」だけは極めて精度が高く、高い確率で抑え込んでしまう。

立技はあくまでも寝技への繋ぎであり、リスクを冒して自ら攻めること自体が稀。遠間に構えて組み手の攻防を行いながら、じっくりと圧を掛けて相手の掛け潰れを待つ。巴投や隅返などの捨身技も備えてはいるが、寝技のパターンが「国士舘返し」しかないため、これらの引き込みはエントリー手段としては機能しない。存在自体がイレギュラーな、不思議な存在である。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 7位
2022年 グランプリ・ポルトガル 2位
2022年 欧州選手権 5位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 7位
2023年3月 グランドスラム・トビリシ 3位
2023年3月 グランドスラム・タシケント 5位

更新日:2023年5月6日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

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