サンネ・ファンダイク(オランダ)

サンネ・ファンダイク(オランダ) VAN DIJKE Sanne

VAN DIJKE Sanne
階級:70kg級 WR:5位
28歳 1995/7/21
組み手:右組み

得意技:右釣込腰、谷落、右袖釣込腰、裏投
使用技:右払腰、右内股、右大外刈、右小外掛、右背負投、右体落、右小内刈(岡田式)、右小外刈、隅返、隅落、浮落、浮落(アゼルバイジャン式)、内股すかし
寝技得意技術:腕挫十字固、「ボーアンドアローチョーク」

東京五輪銅メダリスト。世界選手権でも2大会で(2021年、2022年)で銅メダルを獲得している。2023年にはワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズで優勝を飾った。

階級を代表する腰技系パワーファイター。釣り手で背中や脇のやや低い位置を持ち、横変形気味に相手を抱き込む形を基本としている。釣り手の位置を敢えて低く持つことが多く、この形から釣腰に近い理合いで相手を吊り上げるようにして腰技を仕掛ける。この「釣り手が低いまま技を仕掛けられる」ことが最大の特徴だ。

得意技は右釣込腰。決まり技の名前は右払腰、右内股など様々に変わるが、これは脚によるフォローの有無や形が違うだけで、核となっているダイナミクスはすべて同じ「吊る」理合だ。また、同じ釣り手の持ち位置から仕掛ける変則の谷落も得意としており、この技もかなりの威力。引き手を対角の袖を「引き手クロス」の形に持ち、横落様に滑り込みながら一気に引き落とす。また、両袖の右袖釣込腰や裏投も完成度が高く、こちらによる得点も多い。使用頻度は高くないものの、大外刈様に脚を絡めて浴びせ投げる「岡田式」の右小内刈も備えている。

寝技も平均程度の技量はあり、相手の伏せ際を狙うことが多い。得意技術は腕挫十字固と「ボーアンドアローチョーク」。

闘志を前面に押し出して戦う生粋のファイターであり、熱くなりすぎてしまうことが玉に瑕。2021年ハンガリー世界選手権の大野陽子との試合では、エキサイトしすぎて大野の指に噛みついた(※疑惑の判定でペナルティはなし)。とはいえ、普段はスポーツマンシップに溢れた人物。2022年タシケント世界選手権で田中志歩が負傷棄権した際には、自ら歩み寄って抱え上げ、退場を手伝った。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
世界選手権 3位2回(2021年、2022年)
2023年 ワールドマスターズ・ハンガリー 優勝

最近の成績

2024年3月 グランドスラム・トビリシ 2位
2023年12月 グランドスラム東京 優勝
2023年11月 ヨーロッパ選手権 3位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/7672
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/53826/Sanne_Van_Dijke/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

VAN DIJKE Sanne
27歳 1995/7/21
WR:2位 組み手:右組み

得意技:右釣込腰、谷落
使用技:右払腰、右内股、右大外刈、右小外掛、右袖釣込腰、右背負投

東京五輪銅メダリスト。世界選手権でも2大会連続(2021年、2022年)で銅メダルを獲得している。

階級を代表するパワー派。相四つ時には横変形にずれて相手の腕を抱え込む形を基本としている。釣り手の位置を敢えて低く持つことが多く、この形から釣腰に近い理合いで相手を吊り上げるようにして腰技を仕掛ける。用いる技は右釣込腰、右払腰、右内股など複数あるが、顕現のありようが違うだけで核となっているダイナミクスはすべて同じ。この「釣り手が低いまま技を仕掛けられる」ことが最大の特徴だ。引き手で釣り手側の袖を持つ「ケンカ四つクロス」からの谷落も得意としており、低く潜り込み、一気に引き落とす。

闘志を前面に押し出して戦う生粋のファイターであり、ハンガリー世界選手権準決勝では、大野陽子と「技有」を取り合う激戦となり、GS延長戦の寝勝負で大野の指に噛みつく(※疑惑の判定でペナルティはなし)場面もあった。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 3位
2022年 タシケント世界選手権 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・トビリシ 2位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 7位
2022年11月 グランドスラム・バクー 優勝

更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

VAN DIJKE Sanne
27歳 1995/7/21
WR:2位 組み手:右組み

得意技:右釣込腰、谷落
使用技:右払腰、右内股、右大外刈、右小外掛、右袖釣込腰、右背負投

東京五輪銅メダリスト、2021年ハンガリー世界選手権でも銅メダルを獲得している。階級を代表するパワー派。相四つ時には横変形にずれて相手の腕を抱え込む形を基本とする。釣り手の位置を敢えて低く持つことが多く、この形から釣腰に近い理合いで相手を吊り上げるようにして腰技を仕掛ける。用いる技は右釣込腰、右払腰、右内股など複数あるが、顕現の形が違うだけで核のダイナミクスはすべて同じ。この「釣り手が低いまま技を仕掛ける」ことが最大の特徴だ。引き手で釣り手側の袖を持つ「ケンカ四つクロス」からの谷落も得意としており、低く潜り込み一気に引き落とす。闘志を前面に押し出すファイター。ハンガリー世界選手権準決勝では大野陽子と「技有」を取り合う激戦となり、GS延長戦の寝勝負で大野の指に噛みつく(※疑惑の判定でペナルティはなし)場面もあった。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 3位
欧州選手権 優勝2度(2017年、2021年)

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 7位
2022年6月 グランドスラム・トビリシ 優勝
2022年4月 欧州選手権 2位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

VAN DIJKE Sanne
25歳 1995/7/21
WR:3位 組み手:右組み
得意技:右釣込腰、谷落
使用技:右払腰、右内股、右大外刈、右小外掛、右袖釣込腰、右背負投

2021年ブダペスト世界選手権銅メダリスト。階級を代表するパワーファイターであり、相四つ時には横変形にずれて相手の腕を抱え込む形が基本。釣り手の位置をあえて低く持つことが多く、ここから釣腰に近い理合いで相手を吊り上げるようにして腰技を仕掛ける。用いる技は右釣込腰、右払腰、右内股など複数あるが、ダイナミクスはすべてこれだ。この「釣り手の持ちどころ低いまま技を仕掛ける」ことが最大の特徴。引き手で釣り手側の袖を持った「ケンカ四つクロス」からの谷落も得意としており、低く潜り込み一気に引き落とす。闘志を前面に押し出したファイトスタイルが特徴。ブダベスト世界選手権準決勝では大野陽子と「技有」を取り合う激戦、GS延長戦の寝勝負で相手の指に噛みつく(※疑惑の判定でペナルティはなし)場面もあった。ライバルのキム・ポリング(オランダ)に競り勝って五輪の代表権を得た。

おもな戦績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3位
欧州選手権 優勝2回(2017年、2021年)
2019年 ワールドマスターズ青島 2位

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3位
2021年4月 欧州選手権 優勝
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 3位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

VAN DIJKE Sanne
25歳 1995/7/21
WR:9位
組み手:右組み
得意技:右釣込腰、右払腰、右内股
使用技:右小外掛、谷落、右袖釣込腰

2017年ヨーロッパ選手権王者。今年の同大会でも決勝まで勝ち進み、2位を獲得している。腰技系のパワーファイターであり、横変形で相手の腕を抱え込む形が基本形。釣り手の位置をあえて低く構えることが多く、ここから大腰のような理合で相手を吊り上げるようにして腰を仕掛ける。用いる技は右釣込腰、右払腰、右内股など複数あるが、理合は全てこれだ。前技フェイントからの谷落も得意としており、こちらもなかなかに取り味がある。

おもな戦績

2018年 ワールドマスターズ広州 3位
2017年 ヨーロッパ選手権 優勝
2017年 グランドスラム・エカテリンブルク 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2019年6月 ヨーロッパ選手権 2位
2019年3月 グランドスラム・エカテリンブルク 3回戦敗退

更新日:8月25日(東京世界柔道選手権2019特集)

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