新添左季(自衛隊体育学校)
NIIZOE Saki
階級:70kg級 WR:6位
27歳 1996/7/4
組み手:左組み
得意技:左内股、左足車、左払腰、左大外刈、左小外刈
使用技:左大内刈、左小内刈、左体落、左内股巻込、左払巻込、左大外巻込、左外巻込、膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)
寝技得意技術:「元谷返し」、「腰絞め」
2023年ドーハ世界選手権金メダリスト。2022年タシケント世界選手権でも銅メダルを獲得している。2016年のグランドスラム東京優勝以来、常に世界の一線で戦い続けてきた実力者であり、2018年にはワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズでも優勝している。
袖と襟の二本を持って戦う、正統派の内股、払腰系。引き手を抱き込む形を基本としており、相四つには横変形、ケンカ四つには釣り手を突いての遠間に構えることが多い。
得意技は左内股、左足車、左払腰、左大外刈。いずれも外から作用脚を差し込む理合を得意としており、破壊力は抜群だ。かつては技の威力が高すぎるゆえに、これに依存する形で組み手と戦術面に難があった。しかし、自衛隊体育学校に進んで以降は、この課題が一気に改善。巧みな組み手と丁寧な作りを土台に投げを狙う、一段上のスタイルへと進化を遂げた。
組み手の上達に伴い、足技の技術も大きくレベルアップ。組み際に遠間から刈る左大内刈をはじめ、左小外刈、左小内刈など、様々な技で得点を得るようになった。これらは展開技、崩し技としても用いられ、進退のツールとしても機能している。また、右足で相手の足を内から払い、それに反応したところを狙う釣り手側の膝車、支釣込足など、テクニカルな連携まで装備。昨年からは、苦手だったクロスグリップを引き剥がす手段として釣り手側の支釣込足による振り崩しも用いるようになっている。
寝技の水準も高く、実は寝勝負で勝利している試合も多い。得意技術は「元谷返し」と「腰絞め」。「腰絞め」からそのまま頭側に回り込んで捲り、抑え込む形も得意としている。足抜きや脚をパスしての抑え込みなど、基礎技術の練度も高い。
技術自体への興味、目線が高い選手でもあり、この姿勢が現在の好成績の原動力。前述の「内から払い、相手が反応したところを膝車や支釣込足で取る」形は、かつて映像で見かけ、数年間「遊びとして」時々練習していた技とのこと。先達の内股への憧れをストレートに口にすることもあり、常に向上心を持って技術と向き合っている。そもそものスタイルが二本を持って戦う、拡張性の高いものであることもあり、伸びしろも十分。現在も進化を止めず、着々と手札を積み増している。
おもな戦績
2023年 ドーハ世界選手権 優勝
2022年 タシケント世界選手権 3位
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
最近の成績
2024年4月 アジア選手権 優勝
2024年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2023年8月 ワールドマスターズ・ハンガリー 3位
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/28302
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/100690/Saki_Niizoe/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
NIIZOE Saki
26歳 1996/7/4
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左小外刈、膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)、左体落
2022年タシケント世界選手権銅メダリスト。2016年のグランドスラム東京優勝以来、常に世界の一線で戦い続けてきた実力者。2018年にはツアー最高峰大会のワールドマスターズでも優勝している。
スタイルは、袖と襟の二本を持って戦う正統派。得意技の左内股や左払腰、左大外刈の破壊力は、間違いなく世界王者クラスだ。かつてはあまりに技の威力が高すぎるゆえ、これに依存する格好で組み手と戦術面に難があったが、自衛隊体育学校に進んで以降この課題が一気に改善。巧みな組み手と丁寧な作りを土台に投げを狙う、一段上のスタイルに進化した。
組み手の上達に伴って足技も効果的に使えるようになり、左大内刈や左小外刈、右足で相手の足を内から払い、それに反応したところを狙う反時計回りの膝車など、こちらでの得点も増えている。
この「内から払い、相手が反応したところを膝車や支釣込足で取る」形は、かつて映像で見かけ、数年間「遊びとして」時々練習していた技とのこと。先達の内股への憧れをストレートに口にすることもあり、技術自体への興味・目線が高い。柔道スタイルが二本を持って戦う、拡張性の高いものであることもあり、まだまだ伸びる可能性を感じる選手である。
昨年のタシケント世界選手権では変則タイプの片襟を軸とした組み手に苦戦したが、この形への対策も抜かりなく積んできたとのこと。隙のなくなった柔道で、悲願の世界一を目指す。
おもな戦績
2022年 タシケント世界選手権 優勝
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 3位
2022年12月 グランドスラム東京 優勝
更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
NIIZOE Saki
26歳 1996/7/4
WR:12位 組み手:左組み
得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左小外刈、左膝車、左体落
2018年ワールドマスターズ広州王者。2016年のグランドスラム東京優勝以来、常に世界の一線で戦い続けて来た実力者。新井千鶴(三井住友海上)と大野陽子(コマツ)に蓋をされる形でなかなか世界選手権の舞台を踏めなかったが、昨年大会に団体戦代表として初出場。今年はついに個人戦代表の座を得た。
袖と襟の二本を持って戦う正統派。得意技の左内股や左払腰、左大外刈の破壊力は、間違いなく世界王者クラスだ。かつてはあまりに技の威力が高すぎるゆえ、これに依存する格好で組み手と戦術面に難があったが、自衛隊体育学校に所属して以降この課題が一気に改善。巧みな組み手と丁寧な作りを土台に投げを狙う、一段上のスタイルに進化した。組み手の上達に伴って足技も効果的に使えるようになり、左小外刈や右足で相手の足を内から払いそれに反応したところを狙う反時計回りの膝車など、こちらでの得点も増えている。
後者(内から払い、リアクションを左膝車や支釣込足で取る)が試合で初めて決まったのは2021年グランドスラム・パリだが、これはかつて映像で見かけ、数年間「遊びとして」時々練習していた技だという。先達の内股への憧れをストレートに口にすることもあり、技術自体への興味・目線が高い。柔道スタイルが二本しっかり持って戦う、技術の枝が伸ばしやすいタイプであることもあり、まだまだ伸びる可能性の高い選手である。
おもな戦績
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝
最近の成績
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
2022年4月 全日本選抜体重別選手権 1回戦敗退
2022年2月 グランドスラム・パリ 2位
更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
ブダペスト世界選手権2021での記事
NIIZOE Saki
24歳 1996/7/4
WR:20位 組み手:左組み
得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左体落、左小外刈
<ブダペスト世界選手権2021 男女混合団体戦代表>
2018年ジャカルタアジア大会の金メダリスト。2018年にはツアー最上位大会のワールドマスターズを制すなど、常に世界の一線で戦い続けて来た。しかし新井千鶴(三井住友海上)と大野陽子(コマツ)に蓋をされてなかなか世界選手権の舞台を踏めず、大学時代後半は伸び悩み。今年4月の全日本選抜体重別を制して息を吹き返し、団体戦代表に抜擢された。左内股、左払腰に左大外刈と技一撃の強さは間違いなく世界王者クラス。これまでは技の威力に依存するゆえか組み手と戦術眼に難があったが、自衛隊体育学校に所属して一気に弱点が改善。前述の全日本選抜体重別選手権では巧みな組み手と丁寧な作りから豪快な投げを決めまくり、完璧に近い内容で優勝を飾った。パリ五輪に向け、ここで再浮上のきっかけを掴みたい。
おもな戦績
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝
最近の成績
2021年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2020年 講道館杯全日本体重別選手権 5位
2020年 グランドスラム・パリ 2位
更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)