マヌエル・ロンバルド(イタリア)

マヌエル・ロンバルド(イタリア) LOMBARDO Manuel

LOMBARDO Manuel
22歳 1998/12/4
WR:1位 組み手:右組み
得意技:肩車、右袖釣込腰(丸山スペシャル)
使用技:右小内刈、巴投、右背負投、右一本背負投、右内股、左支釣込足、右大外刈、抱分、隅落

2021年ブダペスト世界選手権銀メダリスト。阿部一二三(パーク24)の相性的な天敵である。阿部と同じく片手状態がもっとも得意、そして「引き手一本」が欲しい阿部とは逆に「釣り手一本」を欲しがるのがこのロンバルド。つまり阿部がもっとも得意とする形は鏡合わせでそのままロンバルドがもっとも欲しい形ということになる。そしてこの「片手一本」に投下して来た思考量はロンバルドの方が上。ロンバルドはこれまで阿部と2度対戦、2019年グランドスラム・パリでは肩車で2度投げる完勝。続く同年8月の東京世界選手権3位決定戦でも抱分「一本」を得ている。これは疑惑の判定で取り消され試合は最終的に阿部の勝利となったのだが、実質的にはロンバルドの2勝0敗と言っていい。その「天敵」ぶりがわかるだろう。

前述の通り、もっとも得意とするのは片手状態からの肩車。横に転がす、縦に引き落とすなど状況に応じたバリエーションが豊富で、一度止められてからでも強烈な回転でそのまま投げ切ってしまう。同じく片手からの右袖釣込腰も得意としており、これは片手で空転してから脚(ロンバルドは現行ルールに合わせて帯)を持って縦に投げる「丸山スペシャル」の変形判。寝技では相手の下に潜り込むローリングからの肩固が得意のパターン。新型コロナ禍が明けてからは調子を落としているが、不調のまま今年4月の欧州選手権に優勝、ブダペスト世界選手権でも決勝まで勝ち上がって丸山城志郎と覇を競った。その地力の高さ、並々ならぬものがある。

“あるく近柔”からのひとこと

「イタリアのジェネラルマネージャーである村上清氏が『根性がある』と太鼓判。負けん気が強く練習熱心。練習中にひたすら投げ込みと打ち込みを行い、気付いたらそれだけで3時間経っていたという事もありました。ブダペスト世界選手権前に手を負傷し、村上氏から出場を止められていたのですが「世界選手権も五輪も優勝するから出させて欲しい」と懇願して出場を強行。決勝まで進みました。普段の体重が72キロ、東京五輪後は73kg級に階級を上げるとのこと。肩車が注目されがちですが本来は何でも出来る選手であり、稽古中は内股や体落としといった技でも相手を投げています。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2021年 ブダペスト世界選手権 2位
2019年 東京世界選手権 5位
2019年ワールドマスターズ青島 優勝

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 2位
2021年4月 欧州選手権 優勝
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

LOMBARDO Manuel
20歳 1998/12/4
WR:16位
組み手:右組み
得意技:肩車
使用技:巴投、右背負投、右内股

2018年世界ジュニア選手権王者。今年(2019年)2月のグランドスラム・パリで阿部一二三を肩車で2度投げて破り、世界中の柔道ファンに大きな衝撃を与えた。得意技の肩車は技の入り、決め方ともに多くのバリエーションを持っており、相手の組み手の左右や状況を選ばずに仕掛けることができる。基本戦法は連続攻撃による封殺であり、肩車と巴投を一方的に仕掛け続けて相手に「指導」を積み重ね、焦った相手が出てきたところに本命の一撃を見舞うというもの。阿部撃破のインパクトに見合う出世を遂げるところまでは至らず、現在はあるべき階級内序列の中に収まった感があるものの、あくまでも投げを狙う強者2名を揃える日本勢にとっては非常に厄介な相手だ。

おもな戦績

2019年 グランドスラム・パリ 5位
2019年 グランプリ・テルアビブ 優勝
2018年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2019年6月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退
2019年3月 グランプリ・トビリシ 3回戦敗退
2019年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 5位

更新日:8月14日(東京世界選手権2019特集)

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