グラム・ツシシヴィリ(ジョージア)

グラム・ツシシヴィリ(ジョージア) TUSHISHVILI Guram

TUSHISHVILI Guram
階級:100kg超級 WR:4位
29歳 1995/2/5
組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左背負投、右背負投、左大外刈、右大外刈、右払釣込足、右小内刈
使用技:左一本背負投、右一本背負投、左内股、左払腰、左釣腰、左腰車、左外巻込、浮落、隅落

東京五輪銀メダリスト。2018年バクー世界選手権でも優勝しており、2008年北京五輪の石井慧以来、10年ぶりとなるテディ・リネール(フランス)以外の最重量級王者となった。前年の2017年ブダペスト世界選手権ではリネールをあと一歩まで追い詰め、100kg超級に「アスリート体型×担ぎ技」という新たな潮流を生み出したパイオニアでもある。

ベースのスタイルは担ぎ技系。怪力を生かした強烈な袖の絞りが柔道の生命線であり、操縦桿を握るように袖を上から抑える、独特のグリップが特徴だ。フライパンを軽々と捻じ曲げるパワーの持ち主であり、階級上位のパワーファイターを相手に抱き勝負を挑み、正面からねじ伏せることも多い。最近はこの怪力にさらに磨きがかかっており、担ぎ技主体になる以前のパワー柔道を行う頻度が増えている。

得意技は、この形から仕掛ける左右の袖釣込腰。機動力を生かし、左右交互に連続で仕掛けることも多い。同じ形からは左右に両袖の大外刈も用い、こちらも高い威力を誇っている。組み際に片襟を差しての左右の背負投も得意としており、浅く入った状態からでも前隅に詰めるようにして投げ切ってしまう。また、担ぎ技以外の練度も高く、払釣込足や右内股など威力のある技を複数持っている。特に右の払釣込足は一級品。前述の2017年世界選手権において、リネールを転ばせあわやポイントかという場面を作ったのはこの技だ。

短気な面があり、影浦心(日本中央競馬会)を相手に寝技に偽装した膝蹴りを放ち、ダイレクト反則負けを喫したこともある。また、どの大会でも優勝を逃した瞬間に集中力が切れる傾向があり、敗者復活戦や3位決定戦ではあっさり敗れることも珍しくない。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2021年 東京五輪 2位
2024年 アブダビ世界選手権 2位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 2位
2024年4月 ヨーロッパ選手権 2位
2024年3月 グランドスラム・トビリシ 優勝

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/8178
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/75563/Guram_Tushishvili/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

TUSHISHVILI Guram
28歳 1995/2/5
WR:11位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左背負投、右背負投、左大外刈、右大外刈、右払釣込足
使用技:左一本背負投、右一本背負投、左内股、左払腰、左腰車

東京五輪銀メダリスト。2018年バクー世界選手権でも優勝しており、2008年北京五輪の石井慧以来、10年ぶりとなるテディ・リネール(フランス)以外の最重量級王者となった。前年の2017年ブダペスト世界選手権ではリネールをあと一歩まで追い詰め、100kg超級に「アスリート体型×担ぎ技」という新たな潮流を生み出したパイオニアである。

担ぎ技が軸。怪力を生かした強烈な袖の絞りが柔道の生命線。操縦桿を握るように袖を上から抑える、独特のグリップが特徴だ。得意技はこの形から仕掛ける左右の袖釣込腰。機動力を生かし、左右交互に連続で仕掛けることも多い。同じ形からの両袖の大外刈もよく用い、こちらも高い威力を誇っている。組み際に片襟を差しての左右の背負投も得意としており、浅く入った状態からでも前隅に詰めるようにして投げ切ってしまう。また、担ぎ技以外にも払釣込足や右内股など威力のある技を持っており、特に右の払釣込足は一級品。前述の2017年世界選手権において、リネールを転ばせあわやポイントかという場面を作ったのはこの技である。

短気な面があり、影浦心を相手に寝技に偽装した膝蹴りを放ち、ダイレクト反則負けを喫したこともある。また、どの大会でも優勝を逃した瞬間に集中力が切れる傾向があり、敗者復活戦や3位決定戦ではあっさり敗れることも多い。

おもな戦績

2021年 東京五輪 2位
2018年 バクー世界選手権 優勝
ワールドマスターズ 優勝2度(2017年、2018年)

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・トビリシ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 予選ラウンド敗退
2021年11月 グランドスラム・バクー 予選ラウンド敗退

更新日:2023年5月12日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

TUSHISHVILI Guram
27歳 1995/2/5
WR:2位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左背負投、右背負投、左大外刈、右大外刈、右払釣込足
使用技:左一本背負投、右一本背負投、左内股、左払腰、左腰車

東京五輪銀メダリスト。2018年バクー世界選手権の金メダリストでも優勝しており、2008年北京五輪の石井慧以来、10年ぶりとなるテディ・リネール(フランス)以外の最重量級王者となった。前年の2017年ブダペスト世界選手権ではリネールをあと一歩まで追い詰め、100kg超級に「アスリート体型×担ぎ技」という新たな潮流を生み出した、パイオニアである。

担ぎ技を軸とする柔道スタイルであり、怪力を生かした強烈な袖の絞りが柔道の生命線。操縦桿を握るように袖を上から抑える独特のグリップが特徴で、得意技はこの形から仕掛ける左右の袖釣込腰。高い運動性能を生かして左右交互に連続で仕掛けることも多い。同じ形からの両袖の大外刈もよく用い、こちらも高い威力を誇っている。組み際に片襟を差しての左右の背負投も得意としており、斜め隅に詰めるようにして押し込み投げる。また、担ぎ技以外にも払釣込足や右内股など威力のある技を持っており、特に右の払釣込足は一級品。前述の2017年世界選手権において、リネールを転ばせあわやポイントかという場面を作ったのはこの技である。

短気な面があり、過去には影浦心(日本中央競馬会)を相手に寝技に偽装した膝蹴りを放ち、ダイレクト反則負けを喫している。また、どの大会でも優勝を逃した瞬間に集中力が切れる傾向があり、敗者復活戦や3位決定戦ではあっさりと敗れることも多々。国際大会での3位獲得歴は4度しかない一方で、5位(3位決定戦敗退)と7位(敗者復活戦敗退)は8度。非常にわかりやすい。

おもな戦績

2021年 東京五輪 2位
2018年 バクー世界選手権 優勝
ワールドマスターズ 優勝2度(2017年、2018年)

最近の成績

2022年4月 欧州選手権 3位
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2022年10月11日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

TUSHISHVILI Guram
26歳 1995/2/5
WR:6位 組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左背負投、右払釣込足
使用技:右背負投、左一本背負投、右一本背負投、左大外刈、右大外刈、左内股、左払腰、左腰車

2018年バクー世界選手権金メダリスト。2017年ブダペスト世界選手権では絶対王者テディ・リネール(フランス)をあと一歩まで追い詰め、現在この階級を席巻している「アスリート体型×担ぎ技」というトレンドの牽引役となった。怪力を生かした強烈な“袖の絞り”が生命線。袖を上から抑える独特のグリップが特徴で、得意技はこの形から仕掛ける左右の袖釣込腰。高い運動能力を生かして左右交互に連続で仕掛けることも多い。同じ形(我々は“ツシグリップ”と呼んでいる)からの両袖の大外刈もよく用いる。組み際に片襟を差しての左右の背負投も得意としており、斜め隅に詰めるようにして押し込み投げる。担ぎ技以外にも払釣込足や右内股など威力ある技を持っており、特に右の払釣込足は一級品。2017年世界選手権ではこの技でリネールを転ばせ、あわやポイントかという場面を作りだした。短気な面があり、かつて影浦心を相手に寝技に偽装した膝蹴りを放ち、ダイレクト反則負けしたことがある。

“あるく近柔”からのひとこと

「ミニクーパー所持。大の酒好き。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
ワールドマスターズ 優勝2回(2017年、2018年)

最近の成績

2021年4月 欧州選手権 3位
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 3位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

TUSHISHVILI Guram
24歳 1995/2/5
WR:1位
組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、右袖釣込腰、左背負投、右払釣込足、右送足払
使用技:右背負投、左一本背負投、右一本背負投、左大外刈、右大外刈、左内股、左払腰、左腰車

2018年バクー世界選手権金メダリスト。2017年ブダペスト世界選手権では絶対王者テディ・リネール(フランス)をあと一歩というところまで追い詰め、現在階級を席巻している「アスリート体型×担ぎ技」という流行を生み出した。技巧派のイメージが強いものの、現在のスタイルになる前は密着した形を得意とするパワーファイターであったため、実はかなりの怪力の持ち主。それを生かした強烈な絞りが柔道の生命線であり、両袖で相手の袖口付近を上から抑えつける独特の形を基本としている。得意技はこの形から仕掛ける左右の袖釣込腰。高い運動性能を生かして左右交互に連続で仕掛けることも多い。組み際に片襟を差しての左右の背負投も得意としており、もたれかかるように斜め隅に詰める決めを好んで用いる。切れ味ある足技も大きな武器であり、右払釣込足や右送足払相手を刈り取っての「一本」獲得も多い。短気な面があり、過去には影浦心に粘られた際に寝技に偽装して膝蹴りを放ち、反則負けを喫している。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
ワールドマスターズ 2年連続優勝(2018年、2019年)

最近の成績

2019年6月 ヨーロッパ選手権 優勝
2019年6月 ヨーロッパオープン・クルジュ=ナポカ 優勝
2018年12月 ワールドマスターズ広州 優勝

更新日:8月29日(東京世界柔道選手権2019特集)

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