髙藤直寿(パーク24)

髙藤直寿(パーク24) TAKATO Naohisa

TAKATO Naohisa
28歳 1993/5/30
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左小内刈、右袖釣込腰、肩車
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、右浮腰、左内股、左背負投(韓国背負い)

世界選手権で優勝3回(2013年、2017年、2018年)、リオデジャネイロ五輪でも銅メダルに輝いたこの階級の顔。足技、担ぎ技、腰技、捨身技、寝技と技術面では全方位に隙がなく、パワーやスタミナもトップレベルにある。かつては身体能力の高さと反射速度の速さを生かしたトリッキーな柔道が持ち味だったが、リオ後はこれを意識的に抑制。袖と襟の二本を持つ正統派の柔道を志向することで、状況に応じてモードを使い分ける完成度の高い選手へと生まれ変わった。かつて唯一の弱点であった「自爆」はいまやほぼ皆無。センスを生かした一発はそのままに、安定感を大きく上げている。近年は寝技のバリエーションを増やしているほか、新型コロナ禍による大会休止期間に「右組みでも左組みと同じように技が出せるようになった」(本人談)とのこと。全方位的な柔道を目指して絶えず進化を続けている。

最大の武器は左小内刈。引っ掛けて、刈り取ってと複数のパターンを持っており、いずれも切れ味極めて高し。直接の決め技としてだけでなく攻撃の起点としてもかなり重要、この技が出せているかどうかが髙藤の調子を測るバロメーターだ。

駆け引き、決め技とどんどん隙がなくなっている髙藤の弱点を敢えて挙げるとすれば、大舞台に弱い面があることくらい(2014年、2016年、2019年と絶対の優勝候補として臨んだ世界大会で3度優勝を逃している)だが、この点は本人もよく理解している模様。リオ五輪では初戦終了後にルーティーンとして試合前に行っていた受け身を禁止されて動揺、メンタルを乱してしまったが、「何かに縋ること自体が良くない」と以後は決め事をすべてなくしたとのこと。一度五輪を経験しているということもあるのだろうが、取材会等での発言を聞く限りとにかく内省が利いている。勝つために何が必要か、どの面を上げてどんなリスクを減らせばいいのか、細々としたところまで日々考え抜いている印象。リオ五輪、東京世界選手権と周囲にコンディションで置いて行かれた面があったが、この点も対策十分の模様だ。

非常にコアな柔道マニアであり、おそらくすべてのファンの中でもそのマニア度の高さはトップクラス。主要大会はほぼすべてチェック、SNSでファンの柔道談義に混ざることも多い。

おもな戦績

世界選手権 優勝3回(2013年、2017年、2018年)
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
ワールドマスターズ 優勝2回(2013年、2015年)

最近の成績

2021年4月 アジア・オセアニア選手権 優勝
20120年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
2019年11月 グランドスラム大阪 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

TAKATO Naohis
26歳 1993/5/30
WR:3位
組み手:左組み
得意技:左小内刈、肩車、右袖釣込腰
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、右浮腰、左内股、左背負投(韓国背負い)

世界選手権での優勝3回、現在2連覇中の現役世界王者。最大の武器は抜群の切れ味を誇る左小内刈、この技を起点に柔道を組み立てる。かつては身体能力と反射速度に依存したトリッキーな柔道が持ち味であったが、リオデジャネイロ五輪後からはこれを意識的に抑制できるようになり、二本持った形を基本に、状況に応じて緩急を使い分ける大人のスタイルへと進化を遂げた。かつて唯一の弱点であった「自爆」のリスクも大きく減少、勝負どころでの運動性能と優れた投げ勘はそのままに、安定感を大きく向上させている。技術と、試合の「モード」の引き出しの多さはまさに出色。この点では他の選手の追随を全く許さない。
技術レベルの高さに目が向きがちだが、パワーやスタミナも階級のトップレベル。近頃は寝技のバリエーションを増やしており、全方位的な、完成度高い柔道への志向が見て取れる。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2013年 リオデジャネイロ世界選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・モントリオール 優勝
2019年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2018年11月 グランドスラム大阪 2回戦敗退

更新日:2019年8月4日 (東京世界選手権2019特集)

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