アン・チャンリン(韓国)

アン・チャンリン(韓国) AN Changrim

AN Changrim
27歳 1994/3/2
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左小内刈、左背負投(韓国背負い)、右一本背負投
使用技:右背負投、左袖釣込腰、左体落、左内股、左小外掛

2018年バクー世界選手権金メダリスト。京都出身の在日コリアン3世。桐蔭学園高、筑波大と日本で柔道を学び、全日本学生柔道体重別選手権に優勝。翌2014年に韓国に渡ると一気にその才能を開花させて代表一番手を務めることとなった。担ぎ技のスペシャリストであり、種々様々の「担ぎ」はいすれも完成度極めて高い。足技と連動させる日本式と、担ぎ技の連続攻撃でリズムを作る韓国式のハイブリッド。メインの武器は左背負投。袖と襟を持つオーソドックス型のほか、両手で釣り手側の襟を持って縦に引き落とす形も用いる。背負投をフェイントに用いての左小内刈や、右一本背負投での「一本」も多い。飛び道具として左の「韓国背負い」も持っているが、連発することはなく、ここぞという場面でのみ使用する伝家の宝刀である。粘戦も得意としており、ジャカルタで行われた2018年アジア競技大会では、大野将平(旭化成)を相手に試合時間11分に及ぶ死闘を繰り広げた。大野に柔道の強さそのもので迫り得る、唯一の存在だ。

eJudoでは2020年にロングインタビューを行っている。ぜひご一読頂きたい。3本構成の第3回では大野将平選手との6試合をそれぞれ振り返って頂いた。

アン・チャンリン ロングインタビュー①「試合は『死合い』、木村政彦本を貪り読んだ中学時代」

“あるく近柔”からのひとこと

「すごく人当たりも良くて優しい方です。ロンドン五輪90kg級金メダリストのソン・デナム氏を模範としているとのこと。“あるく近柔”顔負けの、大の柔道オタクです。彼も面白い海外の柔道ネタを沢山持っています。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 3位
2015年 アスタナ世界選手権 3位

最近の成績

2021年4月 アジア・オセアニア選手権 優勝
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2020年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 2位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

AN Changrim
25歳 1994/3/2
WR:3位
組み手:左組み
得意技:左背負投、左小内刈、左背負投(韓国背負い)
使用技:右一本背負投、右背負投、左袖釣込腰、左体落、左内股、左小外掛

現役世界王者。京都出身の在日コリアン3世。桐蔭学園高、筑波大と日本で柔道を学び、2014年に韓国に渡ると一気にその才能を開花させた。担ぎ技のスペシャリストであり、使用する種々様々の担ぎ技はどれも高い完成度を誇る。特に注意が必要なのは組み際に仕掛ける左の「韓国背負い」。多用はせず、ここぞという場面でのみ使用する伝家の宝刀だ。左背負投フェイントからの左小内刈や、組み手と逆の右一本背負投も相当な取り味がある。今大会(東京世界選手権)では唯一大野将平に対抗し得る存在と目されていたが、頸椎のヘルニアを発症したために出場を見送った。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 3位
2015年 アスタナ世界選手権 3位

最近の成績

2019年4月 アジア・パシフィック選手権 2位
2019年4月 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2018年12月 ワールドマスターズ広州 3位

更新日:8月22日(東京世界柔道選手権2019特集)

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