永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)
NAGAYAMA Ryuju
階級:60kg級 WR:6位
28歳 1996/4/15
組み手:右組み
得意技:裏投、左一本背負投、右内股、左背負投(スイッチ背負い)
使用技:右背負投、左袖釣込腰、右払腰、右小外刈、左小外刈、巴投、右大外刈
最軽量級の「無冠の帝王」。世界ランク上位者しか参加が許されない最高峰大会・ワールドマスターズで優勝3回(2017年、2019年、2023年)、グランドスラムでも優勝11回と圧倒的な成績を残しているが、世界選手権は5回参加して銅メダルが2つ(2018年バクー大会、2019年東京大会)。まだ頂点に手が届いていない。今年5月のアブダビ大会にも「世界王者として五輪に出る」と強化陣に訴えて出場したが、結果は初戦敗退だった。
「最軽量級でもひときわ小柄な体格」という特徴を最大限に生かした、永山にしかできない、オリジナルの柔道が武器。階級最上位クラスのパワーに、短躯ならではの小回りの良さと仕掛けの鋭さを掛け合わせ、驚異的な技の破壊力を生み出している。
基本属性はパワー派。得意技も一本背負投、内股、裏投と大技ばかりだ。なかでも裏投は、膝が着くほどの低空で相手をコントロールする、独自の技術となっている。飛び道具としては、瞬時に組み手をスイッチして仕掛ける左背負投を備えており、足技の切れ味も抜群。こと「相手を投げる能力」については、階級ナンバーワンと評して間違いないだろう。
弱点は、相手の動きに反射的に反応しがちなために罠を張られやすいことと、地力があるゆえに相手の技を正面から受けてしまう癖があること。コンディションが良ければ鋭く反応しての先の先、あるいはカウンターで豪快に投げ飛ばすが、不調時には反対に自爆に近い形で投げられてしまうことも珍しくない。永山の失点のほとんどは、上記のいずれかのパターンによるものだ。
直感を重視するタイプであり、本人は「情報があることで相手のペースになることを避けるため、事前の研究はしない」との旨、五輪代表決定直後の囲み取材などを含め、度々語っている。現状この姿勢は裏目に出ている印象だが、「自身のペースで戦う」という方針自体は間違っていない。前述のとおり。失点は相手に反応しての場面がほとんど。いかに相手の動きに無駄に反応せず、己のペースで大技を打ち続けられるかが、勝利の鍵となるはずだ。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 3位
2018年 バクー世界選手権 3位
ワールドマスターズ 優勝3回(2017年、2019年、2023年)
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2023年12月 グランドスラム・東京 優勝
2023年8月 ワールドマスターズ・ハンガリー 優勝
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/7350
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/79486/Ryuju_Nagayama/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
アブダビ世界柔道選手権2024での記事
NAGAYAMA Ryuju
28歳 1996/4/15
WR:4位 組み手:右組み
得意技:裏投、左一本背負投、右内股、左背負投(「スイッチ背負い」)
使用技:右背負投、右大外刈、左袖釣込腰、右小外刈、左小外刈、巴投
最軽量級の「無冠の帝王」。世界ランク上位者しか参加が許されない最高峰大会・ワールドマスターズで優勝3回(2017年、2019年、2023年)、グランドスラムでも優勝11回と圧倒的な成績を残していながら、世界選手権は4回参加して銅メダルが2つ(2018年バクー大会、2019年東京大会)。まだ頂点に手が届いていない。
「最軽量級でもひときわ小柄な体格」という特徴を最大限に生かした、永山にしかできない、オリジナルの柔道が武器。階級最上位クラスのパワーに、短躯ならではの小回りの良さと仕掛けの鋭さを掛け合わせ、驚異的な技の破壊力を生み出している。
基本属性はパワー派。得意技も一本背負投、内股、裏投と大技ばかりだ。なかでも裏投は、膝が着くほどの低空で相手をコントロールする、独自の技術となっている。飛び道具としては、瞬時に組み手をスイッチして仕掛ける左背負投を備えており、足技の切れ味も抜群。こと「相手を投げる能力」については、階級ナンバーワンと評して間違いないだろう。
直感を重視するタイプであり、本人曰く「相手の研究はしない」とのこと。相手のスタイルを気にし過ぎず、自分の最大値を正面からぶつけるストロングスタイルで勝負する。弱点は、地力があるゆえに相手の技を正面から受けてしまいがちなこと。コンディションが良ければそのままカウンターで投げ飛ばすが、不調時にはそのまま投げられてしまうことも珍しくない。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 3位
2018年 バクー世界選手権 3位
ワールドマスターズ 優勝3回(2017年、2019年、2023年)
最近の成績
2023年12月 グランドスラム・東京 優勝
2023年8月 ワールドマスターズ・ハンガリー 優勝
2023年6月 グランドスラム・ウランバートル 優勝
更新日:2024年5月18日(アブダビ世界柔道選手権2024特集)
監修:eJudo編集部
ブダペスト世界選手権2021での記事
NAGAYAMA Ryuju
25歳 1996/4/15
WR:1位
組み手:右組み
得意技:裏投、左一本背負投、右内股、左背負投(スイッチ背負い)
使用技:右背負投、右背負投(韓国背負い)、右大外刈、左袖釣込腰、右小外刈、左小外刈、巴投
2018年バクー世界選手権、2019年東京世界選手権の銅メダリスト。最軽量級でもひときわ小柄だが、パワーは階級ナンバーワンクラス。手足の短さは小回りの良さと鋭い技の入りを生み出す方向に作用、このパワーとスピードを掛け算させて独自の柔道を練り上げている。得意技はいずれも大技、一本背負投、内股、裏投。組み手を瞬時にスイッチしての左背負投や「韓国背負い」などの飛び道具も充実。膝がつくほどの低空で相手をコントロールする裏投など、誰にも真似のできない独自の技術も持っている。切れ味鋭い足技も備えており、こと「相手を投げる能力」については階級ナンバーワンと評して間違いない。
ライバルの世界王者・髙藤直寿(パーク24)との対戦成績は常に拮抗。明らかに世界を獲る力の持ち主であるが、なぜかここまで頂点には手が届いていない。本人も「まだ世界一になっていない」ことが東京五輪代表を逃した最大の因であると強く意識しており、この大会に懸ける覚悟は相当のものがある。出国前の取材会では「パリ五輪までもう代表争いをするつもりはない」とキッパリ。4度目の挑戦となるこのブダペスト世界選手権で、初の世界タイトル奪取を狙う。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 3位
2018年 バクー世界選手権 3位
ワールドマスターズ 優勝2回(2017年、2019年)
最近の成績
2021年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2020年 全日本選手権 2回戦敗退
2020年 グランドスラム・パリ 優勝
更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)