カラムノブ・サガイポフ(レバノン)

カラムノブ・サガイポフ(レバノン) SAGAIPOV Caramnob

SAGAIPOV Caramnob
階級:90kg級 WR:31位
27歳 1997/1/1
組み手:右組み

得意技:右内股、右内股巻込、右釣込腰
使用技:右袖釣込腰、右背負投、右一本背負投、右払巻込、右外巻込、左内股(やぐら投げ)、右体落、右大内刈、右小内刈、右小外刈、左出足払、支釣込足(釣り手側)、左出足払、肩車、巴投、隅返、隅落、浮落、谷落
寝技得意技術:「腰絞め」、「国士舘返し」

上り調子の注目株。ワールドツアーではメダルを獲得したことがない中堅選手ながら、今年5月のアブダビ世界選手権では5位に入賞。五輪前に急浮上した不気味な存在だ。昨年のアジア競技大会では3位を獲得している。もとロシア籍。2022年からレバノン代表として大会に出場している。

「何でも屋」タイプのパワーファイター。組み手の持ちどころと技種の豊富さが特徴であり、釣り手を深く持って抱き込む形を軸に、様々な形から多彩な技で勝負する。

得意技はなし。仮に右内股や右釣込腰を挙げてはいるものの、特別にこれらの技を狙う、軸に試合を組み立てるということはない。頻度としては間合いを詰めての力勝負が多いが、あらゆる手札をフラットに用い、状況ごとに仕掛けやすい技を選択しているという印象だ。足技は展開技、崩し技という意味合いが強いが、担ぎ技に腰技、捨身技と、決まり技は多岐にわたる。

ただし、技の決定力はいまひとつ。身体能力は高いのだが、パワー、スピードともに上位で戦うには不足している様子で、投げ損じが多い。とはいえ、時折凄まじい体の切れを見せることもあり、今年のアジア選手権ではエルラン・シェロフ(キルギス)の切れ味鋭い右体落を、己もほとんど飛びかけながら浮落で切り返す大会ベスト「一本」級の投げを見せている。技構成、実力ともに測りがたく捉えどころがない、この「よくわからなさ」も伏兵として不気味な要素だ。

寝技にも積極的であり、「国士舘返し」からの抑え込みや伏せ際の「腰絞め」を狙う。ただし、こちらも立技と同様に決定力は高くない。

おもな戦績

2024年 アブダビ世界選手権 5位
2023年 アジア競技大会 3位
2023年 グランドスラム・タシケント 5位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 5位
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 予選ラウンド敗退
2024年4月 アジア選手権 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/67002
Judoinside:https://judoinside.com/judoka/44577/Caramnob_Sagaipov/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

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