舟久保遥香(三井住友海上)

舟久保遥香(三井住友海上) FUNAKUBO Haruka

FUNAKUBO Haruka
24歳 1998/10/10
WR:4位 組み手:右組み

得意技:寝技、右小内刈、右小外刈
使用技:右大内刈、右大外落、右大外刈、引込返
寝技得意技術:崩袈裟固(舟久保固め)、「腹包み」、「腕緘返し」

2022年タシケント世界選手権銀メダリスト。世界ジュニア選手権も3連覇(2015、2017、2018)しており、早い段階から将来のエースとして期待されていた。シニアでは国内、国際ともになかなか優勝に手が届かない時期が続いたが、2021年の全日本選抜体重別選手権で初めてのシニア主要大会のタイトルを獲得。以降は憑き物が落ちたように成績を残すこととなり、国内一番手、世界のトップ層として定着した。

主戦場は寝技。もはや世界の標準技術となっている「舟久保固め」(「腹包み」からの変則崩袈裟固)の発信源でもある。「わかっていても取られてしまう」この技の取り味は変わらないが、特に2021年以後は技術を多様化。「腕緘返し」や「噛みつきパス」など状況に応じて適切なカードを切ることで得点率をさらに上げた。

そし、舟久保最大の特徴は、体幹の強さや組み手の上手さ、スタミナ、耐久力といった「土台」にこそある。近年はこれを生かして立ち勝負にも進境著しく、かねて得意であった右小外刈を軸に、「足技の選手」の色を濃くしている。特に右小内刈による得点が増加中。

攻撃カードの前提条件が「圧を掛けること」「状況を積むこと」にある耐久型戦型のため、追う展開に弱いこと、圧が掛からない状況では手札が極端に減ることが課題。早く組み手を作ること、足技を積極的に出して手数で後手に回らないことはもちろん、いかに寝技でプレッシャーを掛け続けることが出来るかが勝利の鍵になるはずだ。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 2位
ワールドツアー 表彰台8度(優勝4度)
世界ジュニア選手権 3連覇(2015、2017、2018) ※2016年は実施されず

最近の成績

2023年2月 グランドスラム・パリ 3位
2022年12月 グランドスラム東京 優勝
2022年10月 タシケント世界選手権 2位

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

FUNAKUBO Haruka
23歳 1998/10/10
WR:8位 組み手:右組み

得意技:寝技、右小内刈、右小外刈
使用技:右大内刈、右大外落、右大外刈、引込返
寝技得意技術:崩袈裟固(舟久保固め)、「腹包み」、「腕緘返し」

世界ジュニア選手権3連覇者(2015、2017、2018)。シニアでは国内、国際ともになかなかタイトルに手が届かなかったが、2021年4月の全日本選抜体重別選手権で初優勝。以降は憑き物が落ちたように負けなしの連戦連勝。グランドスラム3大会と今年の全日本選抜体重別選手権を合わせた5連勝で今大会に辿り着いた。

主戦場は寝技。世界の柔道界を席捲している「舟久保返し」(「腹包み」からの変則崩袈裟固)の発信源でもある。しかし実は舟久保の強みは、寝技それ自体よりもそれを支えている体幹の強さや組み手の上手さ、そしてスタミナや耐久力といった「土台」の方にこそある。近年はこれを生かした立ち勝負の進境著しく、かねて得意であった右小外刈を軸に、むしろ「足技の選手」の色を濃くしている。特に最近は右小内刈の威力が大きく上がっており、この技による得点が増加中。右小外刈とともに舟久保の柔道の根幹をなす重要なパーツとなっている。また、寝技に関しても「腕緘返し」など手札が増加。順調に進化を続けている。

おもな戦績

グランドスラム・パリ 2連覇(2021年、2022年)
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
世界ジュニア選手権 3連覇(2015、2017、2018) ※2016年は実施されず

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
2022年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2022年2月 グランドスラム・パリ 優勝

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

ブダペスト世界選手権2021での記事

FUNAKUBO Haruka
22歳 1998/10/10
WR:48位 組み手:右組み
得意技:寝技、右小内刈、右小外刈
使用技:右大内刈、右大外落、右大外刈、引込返
寝技得意技術:崩袈裟固(「舟久保固め」)、「腹包み」

<ブダペスト世界選手権2021 男女混合団体戦代表>

世界ジュニア選手権3連覇者(2015、2017、2018)。シニアでは国内・国際ともになかなかタイトルに手が届かなかったが、今年4月ついに全日本選抜体重別選手権を初制覇。世界選手権団体戦代表抜擢の栄を得た。得意は寝技。世界の柔道界を席捲している「舟久保返し」「腹包み」からの変則崩袈裟固)の発信源でもある。しかし実は舟久保の強みは寝技それ自体というよりも、これを支えて来た体幹の強さや組み手の上手さ、そしてスタミナと耐久力といった「土台」の方にこそある。近年はこれを生かした立ち勝負の進境著しく、かねて得意であった右小外刈を軸にむしろ「足技の選手」の色を濃くしている。前述の全日本選抜体重別選手権では3試合すべてを寝技以外で勝利、うち2試合が足技であった。決勝で宇高菜絵に決めた小内刈「技有」は大会きっての美技。寝技だけではない新たな舟久保像を強く印象づけた。立ってよし、寝てよしのトータルファイターの域に足を踏み入れた舟久保の、世界の舞台での大暴れに期待。

おもな戦績

世界ジュニア選手権 3連覇(2015、2017、2018) ※2016年は実施されず
2019年 グランドスラム・エカテリンブルク 3位
2018年 グランドスラム大阪 3位

最近の成績

2021年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2020年 講道館杯全日本体重別選手権 3位
2019年 グランドスラム大阪 5位

更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)

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