永瀬貴規(旭化成)

永瀬貴規(旭化成) NAGASE Takanori

NAGASE Takanori
階級:81kg級 WR:8位
30歳 1993/10/14
組み手:右組み

得意技:右内股、右大内刈、右大外刈、右足車
使用技:右小外刈、右小外掛、右体落、左内股(やぐら投げ)、肩車

東京五輪金メダリスト。2015年アスタナ世界選手権でも優勝している。2010年台前半まで長い低迷期にあった日本の81kg級をあっという間に世界の一線に引っ張り上げ、以後もこの階級を牽引し続ける第一人者だ。

武器は強い体幹と強靭な足腰。受けは強く柔らかく、攻めにあっては遠間からでも末端まで力を伝えることができ、綱引きのような袖の絞り合いから足を引っ掛け、追い込んで投げて切ってしまう。得意技は遠間から相手を固定して投げる右内股と、組み際にケンケンで追い込んで仕掛ける右大内刈。東京五輪に向けて上積みした右体落も強烈だ。

また、寝技も水準以上のレベルにあり、得意技術は脚の長さを生かした「横三角」。これは相手のスタミナを奪うツールともなっている。

技術面での最も大きな特徴は、自身が「粘り強い」という言葉で認める、組み手と体捌きの巧さ。単に一方的に組み勝つのではなく、組み合った状態のまま、僅かに肩をずらし、立ち位置をずらし、腕の重みを掛けてと、あらゆる手段を駆使して相対的な有利を作り出す。81kg級の海外勢は力自慢が揃っているが、いずれも永瀬には技をなかなか効かせられない。背中を抱いてガッチリ捕まえたはずが僅かにポイントを外され、一見タイの組み合いでも実は力を掛けられるのは永瀬の側だけ。無理に捕まえにいくと柔らかく外されて、そのまま逆襲を食ってしまう。

2017年ブダペスト世界選手権で右膝に大怪我を負いながら、奇跡的に復活。逆転で東京五輪の代表権を手にし、金メダルを獲得した。自身が強みとして挙げる「経験値」の高さも大きな武器だ。

東京五輪後は、柔道を耐久型に振り過ぎた形となって「指導」を先行されることが増え、一時的に成績が停滞(と言っても世界選手権は2大会連続で3位)した。しかし、今年に入り「組み手と足技の連動」を強く意識し実践するようになり、復調。3月のグランドスラム・アンタルヤでは、東京五輪以来となる優勝を果たした。

データの少ない相手を苦手としている面があり、敗戦はほとんどが初対戦の相手によるもの。ただし、今大会の出場者にこの枠に嵌る選手はいない。

おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2015年 アスタナ世界選手権 優勝

最近の成績

2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2024年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2023年12月 グランドスラム東京 予選ラウンド敗退

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/11900
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/79316/Takanori_Nagase/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

NAGASE Takanori
29歳 1993/10/14
WR:11位 組み手:右組み

得意技:右内股、右大内刈、右大外刈、右足車
使用技:右小外刈、右小外掛、右体落、左内股(やぐら投げ)、肩車

東京五輪金メダリスト。2015年アスタナ世界選手権でも優勝している。2010年台前半まで長い低迷期にあった日本の81kg級をあっという間に世界の一線に引っ張り上げ、以後もこの階級を牽引し続ける第一人者だ。

武器は強い体幹と強靭な足腰。受けは強く柔らかく、攻めにあっては遠間からでも末端まで力を伝えることが出来、綱引きのような袖の絞り合いから足を引っ掛け、追い込んで投げて切ってしまう。得意技は遠間から相手を固定して投げる右内股と、組み際にケンケンで追い込んで仕掛ける右大内刈。東京五輪に向けて上積みした右体落も強烈だ。また、寝技も水準以上のレベルにあり、得意技術は脚の長さを生かした「横三角」。これは相手のスタミナを奪うツールともなっている。

技術面でのもっとも大きな特徴は、自身が「粘り強い」という言葉で認める組み手と体捌きの上手さ。単に一方的に組み勝つのでははなく、相手に持たせたままでも僅かに肩をずらし、立ち位置をずらし、腕の重みを掛け、あらゆる手段を駆使して相手の力を削ぎ、常に細かく相対的な優位を作り出す独特のスタイル。81kg級の海外勢は力自慢が揃っているが、いずれも永瀬には技をなかなか効かせられない。背中を抱いてガッチリ捕まえたはずが僅かにポイントを外され、一見タイの組み合いでも実は力を掛けられるのは永瀬の側だけ。無理に捕まえにいくと柔らかく外されて、そのまま逆襲を食ってしまう。伝統的に「相手を固定して力を伝える」ことがエンジンのヨーロッパ系パワーファイターにとってはもっともやりにくく、理解しにくい相手である。

初対戦でデータの少ない相手を苦手としている面があるが、今大会の上位候補にこの条件に当てはまる選手はいない。81kg級はどんなに強い選手でも「絶対の優勝候補」と指すことが難しい激戦区だが、調子に関わらずメダル獲得まではまず確実と言ってしまってよいだろう。

2017年ブダペスト世界選手権で右膝に大怪我を負いながら、奇跡的な復活。自身が強みとして挙げる「経験値」の高さも買いだ。

おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2015年 アスタナ世界選手権 優勝

最近の成績

2022年12月 グランドスラム東京 2位
2022年10月 タシケント世界選手権 3位
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 3位

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

NAGASE Takanori
28歳 1993/10/14
WR:16位 組み手:右組み

得意技:右内股、右大内刈
使用技:右足車、右大外刈、右小外刈、右小外掛、右体落、左内股(やぐら投げ)

東京五輪金メダリスト。2015年アスタナ世界選手権でも優勝している。2010年台前半まで長い低迷期にあった日本の81kg級をあっという間に世界の一線に引っ張り上げ、以後もこの階級を牽引し続ける第一人者だ。

最大の特徴は鉄骨のような体幹と強靭な足腰。受けは強く柔らかく、攻めにあっては遠間からでも末端まで力を伝えることが出来、綱引きのような袖の絞り合いから足を引っ掛け、追い込んで投げて切ってしまう。技術面でのもっとも大きな特徴は、自身が「粘り強い」という言葉で認める組み手と体捌きの上手さ。永瀬の組み手は単に一方的に組み勝つというものではなく、相手に持たせたままでも僅かに肩をずらし、立ち位置をずらし、腕の重みを掛け、あらゆる手段を駆使して相手の力を削ぎ、常に細かく相対的な優位を作り出している。81kg級の海外勢は力自慢が揃っているが、いずれも永瀬には技をなかなか効かせられない。背中を抱いてガッチリ捕まえたはずが僅かにポイントを外され、一見タイの組み合いでも実は力を掛けられるのは永瀬の側だけ。無理に捕まえにいくとヌルリと外されて、技が芯を食えないどころかそのまま逆襲を食ってしまう。伝統的に「相手を固定して力を伝える」ことがエンジンのヨーロッパ系パワーファイターにとってはもっともやりにくく、理解しにくい相手だろう。

というわけで、身体的特徴(強い体幹と長い手足)と組み手の上手さをクロスさせた永瀬の柔道は独特。一見組み負けているような状態からでも、ずらして、弾き返して、あるいは透かしてと一瞬で自身の形に変換し、投げてしまう。得意技は遠間から相手を固定して投げる右内股と、組み際にケンケンで追い込んで仕掛ける右大内刈。東京五輪に向けて上積みした右体落も強烈だ。初対戦でデータの少ない相手を苦手としている面があるが、今大会の上位候補にこの条件に当てはまる選手はいない。81kg級はどんなに強い選手でも「絶対の優勝候補」と指すことが難しいスーパー激戦区だが、優勝にもっとも近いのは永瀬、とまでは言ってしまっていいだろう。

2017年ブダペスト世界選手権で右ひざに大怪我を負いながら、奇跡的な復活。自身が強みとして挙げる「経験値」の高さも買いだ。


おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2015年 アスタナ世界選手権 優勝

最近の成績

2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 3位
2022年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2021年7月 東京五輪 優勝

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

NAGASE Takanori
27歳 1993/10/14
WR:13位 組み手:右組み
得意技:右内股、右大内刈
使用技:右足車、右大外刈、右小外刈、右小外掛、右体落、左内股(やぐら投げ)

2015年アスタナ世界選手権金メダリスト。長い低迷期にあった日本の81kg級をあっという間に世界の一線に引っ張り上げ、以後もこの階級を牽引し続ける第一人者だ。最大の強みは抜群の安定感を誇る鉄骨のような体幹と強靭な足腰のバネ。遠間からでも末端まで力を伝えることができ、綱引きのような袖の絞り合いから足を引っ掛け、追い込んで投げてしまう。この体の強さは近い間合いでの攻防でも発揮され、一見組み負けているような状態からでもずらして、弾き返して、あるいは透かしてと一瞬で自身の形に変換して投げてしまう。得意技は遠間から長い手足を生かして相手を固定して投げる右内股と、組み際にケンケンで追い込んで仕掛ける右大内刈。2017年ブダペスト世界選手権で右膝に大怪我を負い1年近く戦線離脱を余儀なくされたが、2019年のワールドツアーで4連勝を飾り復活。自らが不在の間に国内一番手に座った藤原崇太郎との直接対決にも2連勝して逆転で東京五輪の出場を決めた。

おもな戦績

2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2015年 アスタナ世界選手権 優勝
2015年 ワールドマスターズ・ラバト 優勝

最近の成績

2021年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2020年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 2回戦敗退
2019年11月 グランドスラム大阪 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

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