ティナ・トルステニャク(スロベニア)

ティナ・トルステニャク(スロベニア) TRSTENJAK Tina

TRSTENJAK Tina
30歳 1990/8/24
WR:2位 組み手:両組み
得意技:左一本背負投
使用技:左袖釣込腰、左小内刈、右大内刈、左大外刈、右内股、左内股、隅返、谷落

2016年リオデジャネイロ五輪金メダリスト。かつてはクラリス・アグベニュー(フランス)に対して無類の強さを誇ったが、2017年ブダペスト世界選手権の決勝で敗れて以来のっか3連敗中。日本選手も非常に苦手としており、特に田代未来には勝利なしの10連敗を喫している。このところ世界ランクの関係でアグベニューと対戦する前に田代、あるいは鍋倉那美と対戦することが多く、なかなかアグベニューと戦えていない。

基本戦法は右構えから左一本背負投を連発するというシンプルなものだが、異常な体力と無尽蔵のスタミナが、これを「一方的に強力な技を仕掛け続ける」嵌め技の域まで高めている。手数はもちろんだが一発一発が重く、掛け続けることでダメージを蓄積させ、結局「指導3」を待たずに疲労した相手を投げ切ってしまうことも多い。普段のワールドツアーでは左右の組み手と技を使い分ける両組みスタイルで左右の内股なども見せるが、ここ一番では自身が最も信頼する「一本背負投連発スタイル」へと回帰する。寝技にも積極的であり、正面から相手を躱して抑え込む形を得意としている。

“あるく近柔”からのひとこと

「スロベニアの名門、サンカク所属。幼い頃は現在ヤックス樹脂柔道部の監督である年藤忍先生から数年間、基礎を学んでいたとのことです。ここで、たびたび登場する“サンカク”の情報を。サンカク道場の名前の由来は諸説あり、ひとつは皆さんご想像の通り寝技の“三角”からきたという説。もうひとつは日本の富士山の形が三角形であることからヘッドコーチであるファビアン・マーヤン氏が命名したという説です。サンカクは合宿期間中の携帯電話の使用禁止、男女交際も禁止でかなりのスパルタで知られています。ファビアン氏は練習中に竹鞘を持ち歩いているとのこと。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2016年 リオデジャネイロ五輪 優勝
2015年 アスタナ世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 2位

最近の成績

2021年4月 欧州選手権 優勝
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝
2020年11月 欧州選手権 7位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

TRSTENJAK Tina
29歳 1990/8/24
WR:2位
組み手:両組み
得意技:左一本背負投
使用技:左袖釣込腰、左小内刈、右大内刈、左大外刈、右内股、左内股、隅返

2016年リオデジャネイロ五輪金メダリスト。かつてはクラリス・アグベニュー(フランス)に対して無類の強さを誇ったが、2017年ブダペスト世界選手権の決勝で敗れて以来、現在3連敗中。日本選手も非常に苦手としており、特に田代未来には勝利なしの8連敗を喫している。柔道のベースは体の力の強さと無尽蔵のスタミナ。基本戦法は右構えから左一本背負投を連発するというシンプルなものだが、異常な体力がこれを「一方的に強力な技を仕掛け続ける」ステージにまで高めている。一発ごとに相当な重さがあり、手数攻勢で「指導」を奪うだけではなく、掛け続けることで相手にダメージが蓄積、最後には投げ切ってしまう。普段のワールドツアーでは左右の組み手と技を使い分ける両組みスタイルだが、ここ一番の強敵との対戦では自身が最も信頼する「一本背負投連発スタイル」へと回帰する。寝技にも積極的であり、正面から相手を躱して抑え込む形を得意としている。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 優勝
2015年 アスタナ世界選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2019年5月 グランドスラム・バクー 2位
2019年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 3回戦敗退

更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)

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