IJFが大会スケジュールを発表、異例の五輪イヤー世界選手権実施

2017年、ハンガリー・ブダペストで行われた世界選手権(写真:IJF)

IJF(国際柔道連盟)が6日、ことし7月の東京五輪までの大会日程を発表した。先月中旬の理事会で大枠が決まり、主管国の連盟との調整を経てこの日正式に発表されることとなったもの。

ひときわ目を引くのが6月(6日~13日)にハンガリーで行われる世界選手権。五輪イヤー、それも五輪の約1ヶ月前に開催という異例の日程が組まれた。五輪と同じ年に世界選手権が開催されるのは女子柔道の黎明期に行われた1980年と1984年の世界女子選手権を除いて、史上初。今年の大会は五輪のクオリファイ(出場・シードポイント獲得)対象大会に含まれるため、各国の代表選手は難しい判断を迫られることになる。同大会では男女7階級のほか、男女混合団体戦が行われる予定。

来週(1月11~13日)のワールドマスターズ・ドーハが2020年度の最終戦という扱いになるとの情報。2021年ワールドツアーは2月(18~20日)のグランドスラム・テルアビブで開幕し、以後世界選手権までのワールドツアーは3月(5~7日)のタシケント、4月(1~3日)のアンタルヤ、5月(8~9日)のパリと計4つ、いずれもグランドスラム大会が予定されている。4月には各大陸で大陸選手権も組まれ、2020年にほとんどなかった五輪出場ポイント獲得の場が大量に設けられる形となった。

発表されたワールドツアーの日程は下記。

1月11日~13日 ワールドマスターズ・ドーハ(カタール)
2月18日~20日 グランドスラム・テルアビブ(イスラエル)
3月26日~28日 グランドスラム・トビリシ(ジョージア)
4月1日~3日 グランドスラム・アンタルヤ(トルコ)
<4月15日~18日 各大陸選手権(※アジア・オセアニアは日程未確定>
5月8日~9日 グランドスラム・パリ(フランス)
6月6日~13日 ブダベスト世界選手権 (ハンガリー)
<7月24日~31日 東京五輪柔道競技>

関連記事一覧