全柔連もGS東京中止を発表、中里壮也専務理事コメント全文

中里壮也専務理事(写真は2019年GS大阪時)

前日の国際柔道連盟(IJF)の発表を受け、23日、全日本柔道連盟もグランドスラム東京(12月11日~13日)の中止をアナウンスした。IJF理事会の決議がこの日通達されたという。

報道機関向けのリリースに寄せられた、同連盟の中里壮也専務理事のコメント全文は下記。中止の報告とともに、その経緯、講道館杯や66kg級の代表選考など今後の方針についても触れている。


中里壮也専務理事のコメント

 日本は東京オリンピックの開催国であり特別な配慮が必要であるという意識のもと、コンタクトスポーツである柔道の競技特性に鑑み、IJFとして慎重を期すためにグランドスラム東京の中止を判断したと、IJFより連絡を受けました。大会まで3か月を切っておりましたが、直前のキャンセルとなると各関係者への影響が大きいため、現段階での決断となりました。
 年明けにはIJF大会や国内大会が多く予定されており、会場手配や予算面などの懸念も踏まえて大会の延期は現実的でないとし、中止の判断となりました。
 なお、入国制限や14日間待機の緩和については本連盟からスポーツ庁に対し相談をしておりましたが、具体的な議論に入る前にIJF側が中止の判断をしたもので、政府の水際措置が中止の原因になったものではございません。
本連盟としては、東京オリンピックの準備に向けて、政府、組織委員会、東京都などに対し、引き続き国内競技連盟として出来うる協力を図って参ります。
 グランドスラム東京の中止が10月31日・11月1日の講道館杯開催への影響することはございません。
講道館杯は国内大会であり、本連盟のガイドラインに沿った大会運営に加え、選手や関係者に新型コロナウイルスの検査を実施するなど、感染防止を徹底すべく計画しております。
 66kg級の東京オリンピック代表内定選考については、グランドスラム東京が予定されていた時期での開催を予定しております。両選手が最高の状態で試合に臨めるよう、そして柔道ファンの皆様に熱戦をお楽しみいただけるよう、会場や開催日など様々な角度から検討を進めて参ります。

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