IJFがグランドスラム東京中止を発表、GSブダペストは10月初旬に判断

昨年度大会(GS大阪2019)

国際柔道連盟(IJF)が22日、12月に予定されていたグランドスラム東京の中止を発表した。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮しての措置。日本がオリンピックの開催国であることに鑑み、大会開催には他国より慎重であるべきとの判断による。

日本国内では既に全日本柔道連盟の山下泰裕会長とIJFのマリウス・ビゼール会長が中止で合意したとの旨が複数のメディアに報道されており、これが主催者から正式に発表された形。

延期せずに中止したことについては、年明けから既に多くの国際大会の開催が予定されているためと説明。グランドスラム東京が予定されていた12月には、もともと9月に行われるはずだったグランプリ・ザグレブの開催を計画しているとのこと。
10月末の実施をアナウンスしているグランドスラム・ブダペストについては現在開催に向けて準備中、ハンガリー政府の判断を待って10月初旬に開催可否を決定する。年明けの開催を公表していたワールドマスターズ・ドーハについては1月11日(月)~13日(水)と具体的な日程を発表した。

国外から多くの選手を受け入れるグランドスラム東京は、東京五輪の実施の可能性を探る試金石として多くの海外アスリートから注目を集めていた。また、運営面ではパンデミック下における選手受け入れのテストケースと目されており、全日本柔道連盟の現場レベルはIJFの厳しい実施プロトコルに則って粛々開催の準備を進めていた。中止のインパクトは大きいとみられる。

同大会で予定されていた男子66kg級日本代表決定戦は、候補者の丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(パーク24)によるワンマッチの直接対決に振り替えられる。

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