河原月夫氏に懲戒処分、審判員への暴言などで
全日本柔道連盟(全柔連)は29日、愛知県柔道連盟の会長である河原月夫氏に10か月間の会員登録停止処分を課したと発表した。倫理懲戒規定のうち、「暴言」「運営不適切行為」「規律違反行為」「品位を害する行為」の複数の規定への違反行為による。
全柔連の発表によると、河原氏は2018年と2019年に行われた小学生の大会で判定を巡って審判員に暴言を繰り返し、大会の運営を阻害したとのこと。遠戚関係にある選手が負けた後、観客や関係者の面前で審判員に対して「なぜ負けにしたんだ!」などと大声で詰め寄り、試合進行を止めていた。全柔連はこの行為を「柔道の審判制度の根幹を揺るがす言動を行い、柔道の品位を害し、その間、円滑な大会の運営を阻害した」と判断した。
河原氏は1970(昭和45)年の全日本柔道選手権準優勝者。1980年には全日本選抜体重別選手権95kg級で優勝し、同年日本がボイコットしたモスクワ五輪の95kg級代表にも選ばれていた。
全柔連による報告は下記。
https://www.judo.or.jp/p/53816