イダリス・オルティス(キューバ)

イダリス・オルティス(キューバ) ORTIZ Idalys

ORTIZ Idalys
階級:78kg超級 WR:19位
34歳 1989/9/27
組み手:右組み

得意技:左一本背負投、左袖釣込腰、右出足払、燕返、寝技
使用技:横車、浮技、裏投、隅落、浮落、左釣込腰、左釣腰、左大腰、左浮腰、右大内刈
寝技得意技術:「腰絞め」

2012年ロンドン五輪から世界大会を3連覇した階級の第一人者。東京五輪でも銀メダルを獲得するなど、2008年の北京五輪から4大会連続で五輪の表彰台に上がっている。

階級屈指の頭脳派であり、相手の特徴や試合の状況に応じて戦法を変え、罠を張り、緩急を付け、あらゆる手だてを尽くして試合をコントロールする。常に相手の一手先を予測して主導権を握り続ける様は、まるで「迷いの森」。最初はありふれた山道を散歩しているかのように試合が進むのだが、気付いた時にはオルティスの術中に嵌って「指導2」を積まれ、森の奥深くに迷い込んでしまっている。そうなるともはや常人にはどうすることもできず、終着点である「指導3」に向けて道なき道を歩き続けるしかない。

使用頻度的な得意技は、左一本背負投、左袖釣込腰などの、組み手と逆の低い担ぎ技。これらのローリスクな担ぎ技を連発し、手数を積むのが基本戦法だ。ただし、威力がないわけではなく、「指導2」で追い詰められた相手が前に出た際(きわ)などには、一段本気度を上げた一撃を見舞い、得点することも多い。横車や裏投など後の先の捨身技も得意としており、取り味はこちらの方が上。ここ一番の勝負どころでは、密着しての捨身技一発を狙う。非常に切れる足技を持っており、最近はむしろこちらが主要武器。右足をプラプラと前に差し出して相手の出足払を誘い、燕返で仕留める形を得意としている。

伏せ際の寝技を得意としており、相手の伏せ際の「腰絞め」による勝利も多い。

東京五輪後は一貫して調子が上がらず、ワールドツアーでの優勝はなし。結局上がり目を見せること泣くパリ五輪に辿り着いてしまった。しかし、大一番でのオルティスはやはり脅威。年齢も考えると爆発的な成績は期待できないが、序盤で対戦するのは怖い存在だ。

おもな戦績

2012年 ロンドン五輪 優勝
五輪 2位2回(2016年、2021年)
世界選手権 優勝2回(2013年、2014年)
2008年 北京五輪 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 予選ラウンド敗退
2024年4月 パンナム・オセアニア選手権 3位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/951
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/40374/Idalys_Ortiz/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

ORTIZ Idalys
33歳 1989/9/27
WR:13位 組み手:右組み

得意技:左一本背負投、左袖釣込腰
使用技:隅落、横車、裏投、浮技、左浮腰

2012年ロンドン五輪から世界大会を3連覇した階級の第一人者。東京五輪でも銀メダルを獲得するなど、2008年の北京五輪から4大会連続で五輪の表彰台に上がっている。

階級屈指の頭脳派であり、相手の特徴や試合の状況に応じて戦法を変え、罠を張り、緩急を付け、あらゆる手だてを尽くして試合をコントロールする。常に相手の一手先を予測して主導権を握り続ける様は、まるで「迷いの森」。最初はありふれた山道を散歩しているかのように試合が進むのだが、気付いた時にはオルティスの術中に嵌って「指導2」を積まれ、森の奥深くに迷い込んでしまっている。そうなるともはや常人にはどうすることもできず、終着点である「指導3」に向けて道なき道をあるき続けるしかない。

使用頻度的な得意技は、左一本背負投、左袖釣込腰などの、組み手と逆の低い担ぎ技。これらのローリスクな担ぎ技を連発し、手数を積むのが基本戦法だ。ただし、威力がないわけではなく、「指導2」で追い詰められた相手が前に出た際(きわ)などには、一段本気度を上げた一撃を見舞い、得点することも多い。横車や裏投など後の先の捨身技も得意としており、取り味はこちらの方が上。ここ一番の勝負どころでは、密着しての捨身技一発を狙う。また、相手の伏せ際の「腰絞め」も得意としている。

東京五輪後はやや成績を落としているが、常のオルティスならば前年の今年から徐々に調子を上げてくるはず。今大会の戦いぶりに注目したい。

おもな戦績

2012年 ロンドン五輪 優勝
2021年 東京五輪 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位
世界選手権 優勝2度(2013年、2014年)

最近の成績

2023年4月 パンナムオープン・サントドミンゴ 優勝
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 7位
2022年10月 タシケント世界選手権 7位

更新日:2023年5月12日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

ORTIZ Idalys
33歳 1989/9/27
WR:13位 組み手:右組み

得意技:左一本背負投、左袖釣込腰
使用技:隅落、横車、裏投、浮技、左浮腰

2012年ロンドン五輪から世界大会を3連覇した階級の第一人者。東京五輪でも銀メダルを獲得するなど、2008年の北京五輪から4大会連続で五輪の表彰台に上がっている。

階級屈指の頭脳派であり、相手の特徴や試合の状況に応じて戦法を変え、罠を張り、緩急を付け、あらゆる手だてを尽くして試合をコントロールする。常に相手の一手先を予測して主導権を握り続ける様は、まるで「迷宮」のようである。対戦相手は知らず知らずのうちにオルティスの術中に嵌り、気づいたときには「指導2」まで失い袋小路に追い詰められている。そうなるともはや常人にはどうすることもできず、迷路の終着点である「指導3」に向けて歩みを進めるしかない。

基本戦法は、左一本背負投や左袖釣込腰など組み手と逆の低い担ぎ技を連発しての手数攻勢。これらの担ぎ技は投げを狙うというよりも、状況を作るツールという側面が強い。しかし威力がないわけではなく、相手が「指導2」で追い詰められて前に出た際(きわ)などには、一段本気度を上げた一撃を見舞い、得点することも多い。また、後の先の技も得意としており、横車や裏投などの捨身技も備えている。威力としてはむしろこちらの方が上で、ここ一番の勝負どころでは密着しての捨身技一発を狙うことが多い。相手の伏せ際の「腰絞め」も得意としている。普段のワールドツアーでは格下相手に負けることも珍しくないが、ピーキング能力が高く、世界大会ではやはり最も怖い存在。

おもな戦績

2012年 ロンドン五輪 優勝
2021年 東京五輪 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位
世界選手権 優勝2度(2013年、2014年)

最近の成績

2022年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 2位
2021年7月 東京五輪 2位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

ORTIZ Idalys
31歳 1989/9/27
WR:1位 組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰
使用技:隅落、横車、裏投、浮技、左浮腰

2012年ロンドン五輪から世界大会を3連覇した階級の第一人者。階級屈指の頭脳派で、相手の特徴や試合の状況に応じて戦法を変え、罠を張り、緩急を付け、あらゆる手だてを尽くして主導権を握りにかかる。基本戦法は組み手と逆の低い担ぎ技による手数攻勢。ゆえにこの正シナリオの終着点である「指導3」での勝利も多い。ただし技に威力がないわけではなく、特に「指導2」で追い詰められた相手が前に出た際を担ぎ技で捉えてのポイント獲得も多い。また後の先の技も得意としており、横車や裏投などの捨身技も用いる。威力としてはむしろこちらの方が上であり、ここ一番の勝負どころでは密着しての捨身技一発を狙うことが多い。相手の伏せ際の「腰絞め」も得意。最近はやや成績が落ちてきた感があるが、ピーキング能力が高く、世界大会ではやはりもっとも怖い存在。

“あるく近柔”からのひとこと

「女子選手の中でもトップクラスに良い匂いがする選手。東海大の某選手もその匂いの虜になっていました。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2012年 ロンドン五輪 優勝
世界選手権 優勝2回(2013年、2014年)
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 5位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 2回戦敗退
2020年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 3位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

ORTIZ Idalys
29歳 1989/9/27
WR:1位
組み手:右組み
得意技:左一本背負投、左袖釣込腰
使用技:隅落、横車、裏投、浮技、左浮腰

2012年ロンドン五輪から世界大会を3連覇した階級を代表する強豪。リオデジャネイロ五輪後は長く休養期間を設けていたが、2017年年11月の世界無差別選手権で競技に復帰した。階級屈指の頭脳派であり、相手や試合の状況に応じて常に戦法を変えながら戦う。得意技は左一本背負投と左袖釣込腰。これらの技で手数を積み、「指導3」を奪う戦い方が基本戦法だ。ただし、技に威力がないわけではなく、「指導2」で後のなくなった相手が前に出た際をこれらの担ぎ技で捉えてのポイント獲得も多い。後の先の技も得意としており、中途半端な技に対しては積極的に裏投や横車を狙う。以前は大会によってコンディションの波が大きい選手だったが、最近は常に安定して好成績を残している。日本勢最大のライバル。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 2位
2016年 リオデジャネイロ五輪 2位
2012年 ロンドン五輪 優勝
世界選手権 優勝2回(2013年、2014年)

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ブダペスト 3位
2019年5月 グランプリ・フフホト 優勝
2019年4月 パンナム選手権 優勝

更新日:8月29日(東京世界柔道選手権2019特集)

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