素根輝(パーク24)

素根輝(パーク24) SONE Akira

SONE Akira
20歳 2000/7/9
WR:4位 組み手:左組み

得意技:左背負投、左体落、左大内刈
使用技:右袖釣込腰、左小外刈、右大内刈

東京五輪金メダリスト、2019年東京世界選手権金メダリスト。カデ、ジュニア、シニアと全ての年代カテゴリで世界一になっており、日本の最高峰大会である皇后盃全日本女子柔道選手権でも2連覇(2018年-2019年)している。女子選手の願うタイトル全てを既に手中に収めた、誰もが認める世界最強の女子柔道家だ。

最重量級にあっては小柄な体格だが、猛稽古と投下する思考量の多さで、逆に海外勢にはほとんどいないこの体型をアドバンテージに変換している。得意技は左背負投と左体落、左大内刈。左背負投は低く潜る形と高く釣り上げて巻き投げる肘抜きの形を使い分ける。左体落と左大内刈は、いずれも斜めからややもたれ掛かるように仕掛けることが多く、こちらも取り味はかなりのもの。使用頻度は低いものの、奇襲技として組み手と逆の右大内刈も備えている。

組み手が巧く、大型選手と組み合っても常に五分以上の形で進退する。この組み手の巧さと体の強さ、優れたスタミナは試合構成力の高さにも繋がっており、試合のなかで「指導」を先行される場面は稀。柔道IQも極めて高く、東京五輪の決勝では、現役屈指の試合巧者であるイダリス・オルティス(キューバ)を、相手の土俵である「指導」の奪い合いのフィールドで完封してみせた。気持ちの面で弱さを抱える選手が多いこの階級にあって、むしろその気持の強さこそが武器という稀有な存在でもある。

現在はパーク24に所属。座右の銘の「三倍努力」そのままの稽古の虫であり、いかに追い込んだ稽古が積めているかがメンタル面をも左右する。「稽古して来たがゆえに己の強さを信じられる」典型の選手である。東京五輪後は左膝を手術して長期離脱。復帰後は昨年12月のワールドマスターズで2019年2月以来の海外勢相手の黒星を喫するなど、まだ本来のパフォーマンスは見せていないが、膝の回復は順調で、「膝に不安なく柔道出来ることが新鮮」とむしろ手術前よりもボディポテンシャルは上がっている様子。強い素根の復活に期待したい。

おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2019年 東京世界選手権 優勝
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝

最近の成績

2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 3位
2022年12月 グランドスラム東京 優勝
2022年8月 アジア選手権 優勝

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

SONE Akira
20歳 2000/7/9
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左体落、左大内刈
使用技:右袖釣込腰、左小外刈、右大内刈

2019年東京世界選手権金メダリスト。国内最高峰大会である皇后盃全日本女子柔道選手権でも2018年、2019年と2連覇を飾っている。最重量級にあっては小柄な体格だが、猛稽古と己の柔道に投下する思考量の多さで、逆に海外勢にはほとんどいないこの体型をアドバンテージに変換している。得意技は左背負投と左体落、左大内刈。左背負投は低く潜る形と高く釣り上げて巻き投げる肘抜きの形を使い分ける。左体落と左大内刈はいずれも斜めからややもたれ掛かるように仕掛けることが多く、こちらも取り味はかなりのもの。使用頻度は低いものの、奇襲技として組み手と逆の右大内刈も備えている。組み手が非常に巧く、大型選手と組み合っても常に五分以上の形で進退する。気持ちの面で弱さを抱える選手が多いこの階級にあって、むしろその気持の強さこそが武器という稀有な存在でもある。昨年は昨年環太平洋大を退学、現在は日本大に在籍しながら、パーク24に所属している。座右の銘の「三倍努力」そのままの稽古の虫であり、いかに追い込んだ稽古が積めているかがそのままメンタル面をも左右する。各種報道やSNS、本人のコメントから推測する限り、どうやら現在は良い稽古が積めている様子。期待大である。

おもな戦績

2019年 東京世界選手権 優勝
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝

最近の成績

2021年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2019年11月 グランドスラム大阪 優勝
2019年8月 東京世界選手権 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

SONE Akira
19歳 2000/7/9
WR:6位
組み手:左組み
得意技:左背負投、左体落、左大内刈
使用技:右袖釣込腰、左小外刈、右大内刈

2018年ワールドマスターズ金メダリスト。国内最高峰大会である皇后盃全日本女子柔道選手権でも2018年、2019年と2連覇を飾っている。階級内では小柄ながら組み手の上手さを生かして大型選手相手にも五分に組み合って試合を進める。メンタル的な弱さを抱える選手が多いこの階級において、むしろその気持の強さをストロングポイントとする稀有な存在だ。得意技は右背負投。低く潜り込む形と高く吊り上げる肘抜きの形を使いこなす。片襟を差して斜め方向に掛け倒す右大内刈も得意としており、取り味はむしろこちらの方が高い。使用頻度は低いが、奇襲技として組み手と逆方向の右大内刈も備えている。国際大会の実績ではライバルの朝比奈沙羅に僅かながら劣るものの、直接対決では現在5連勝中。東京世界選手権で優勝を果たし、完全な序列の逆転を目指す。

おもな戦績

2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 グランドスラム大阪 2位
2018年 アジア競技大会 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2019年4月 皇后盃全日本女子柔道選手権 優勝
2019年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝

更新日:8月29日(東京世界柔道選手権2019特集)

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