マイラ・アギアール(ブラジル)

マイラ・アギアール(ブラジル) AGUIAR Mayra

AGUIAR Mayra
31歳 1991/8/3
WR:6位 組み手:左組み

得意技:左内股、左体落、左小外刈
使用技:左小内刈、左出足払、左支釣込足、右一本背負投、巴投

世界選手権で優勝2度(2014年、2017年)の階級を代表する強豪。五輪でも2012年のロンドン大会から3大会連続で銅メダルを獲得している。

袖と襟の二本を持って戦う正統派。長い手足を生かして遠間から横変形にずれ、相手を抱き込むように組む形を基本としている。得意技は左内股と落差のある左体落。左内股は相手を大きく引き出して遠心力を利用する形を軸に、一足で飛び込む、ケンケンで追い込むなど複数のバリエーションを用いる。得点の多くはこの2つの技によるものだ。

これだけでも十分に強力なのだが、この人が長く一線で活躍できている理由は足技の上手さにあり、むしろアイデンティティはそちら。左小外刈を中心に、左小内刈、左出足払、左小外刈、左方向への支釣込足と、左足で仕掛ける技はいずれも一級品の切れ味を誇る。蹴り崩して展開を取ることや大技の作りにも用いられ、足技はアギアールの柔道を支えるまさに核だ。年々攻めのバリエーションを増やしており、最近は組み手とは逆の右一本背負投や、巴投も用いている。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2014年 チェリャビンスク世界選手権 優勝
五輪 3位3度(2012年、2016年、2021年)

最近の成績

2022年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 3位
2022年6月 グランドスラム・トビリシ 2位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

AGUIAR Mayra
29歳 1991/8/3
WR:8位 組み手:左組み
得意技:左内股、左体落
使用技:左小内刈、左出足払、左小外刈、左支釣込足

世界選手権優勝2回(2014年、2017年)の階級を代表する強豪。袖と襟の二本を持って戦う正統派。長い手足を生かして遠間から組む形を基本としている。使用頻度と破壊力という観点からの得意技は左内股と左体落。左内股は大きく引き出し遠心力を利用する形、左体落は低く鋭く潜り込む形を用いる。しかしこの人のアイデンティティはむしろその足技にある。左小内刈、左出足払、左小外刈、左支釣込足と左足で仕掛ける技はいずれも一級品の切れ味。コロナ禍開けに唯一出場した6月の世界選手権ではあまり良いパフォーマンスを見せておらず、調子が読み難い。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2014年 チェリャビンスク世界選手権 優勝
五輪 3位2回(2012年、2016年)

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 2回戦敗退
2020年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 2位
2019年12月 ワールドマスターズ青島 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

AGUIAR Mayra
28歳 1991/8/3
WR:1位
組み手:左組み
得意技:左内股、左体落
使用技:左小内刈、左出足払、左小外刈、左支釣込足

世界選手権で3度の優勝経験を持つ階級の第一人者。ブラジル選手らしい袖と前襟の二本を持った基本に忠実な柔道を行う。長い手足を生かして遠間から組む形を基本としており、得意技は相手を大きく引き出して仕掛ける内股と、低く鋭く潜り込む左体落。いずれも威力抜群だが、実は最も取り味があるのは足技。左小内刈に左出足払、支釣込足と切れ味まことに鋭く、ここぞで決まった印象的なポイントは「足」が多い。。昨シーズンはなかなか調子が上がらず成績が低迷したが、今年に入って再び調子を上げてきている。直感的な柔道を行う選手が多いこの階級にあって、ロジカルな柔道を行うクレバーな選手。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 優勝
2013年 リオデジャネイロ世界選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ブダペスト 優勝
2018年5月 グランドスラム・バクー 7位
2019年4月 パンナム選手権 優勝

更新日:8月28日(東京世界柔道選手権2019特集)

関連記事一覧