ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)
KOTSOIEV Zelym
階級:100kg級 WR:1位
25歳 1998/8/9
組み手:右組み
得意技:右内股、右釣込腰、右釣腰、右払腰
使用技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込、右腰車、移腰、左内股(やぐら投げ)、右大内刈、右小内刈、支釣込足(釣り手側)、右出足払、右外巻込、谷落、谷落(変則)、隅返、浮技
寝技得意技術:腕挫十字固
2024年アブダビ世界選手権金メダリスト。2022年と2023年の世界選手権でも3位に入賞している。もとウクライナ籍。2015年からアゼルバイジャン代表として大会に出場している。
腰技系のパワーファイター。スケール感ある豪快な柔道を持ち味としており、釣り手で背中深くを抱き込む形が基本姿勢。この状態から仕掛ける腰技は破壊力抜群だ。以前はクロスグリップや背中抱き以外に組む形がなかったが、コロナ禍を経て組み手の技術が大きく向上。釣り手の持ちどころが奥襟、前襟、脇と増え、立技の展開力が大きく増した。
得意技は腰の強さを生かした右内股と右釣込腰、右釣腰。いずれも釣腰理合の「吊る」形を得意としている。腰技を軸とするスタイルゆえにカウンターの裏投に対する備えもしっかりと持っており、もつれ際から切り返す右小内刈による得点も多い。また、接近戦も得意としており、左内股(やぐら投げ)や引き手で脇を差してケンケンで追い込む右大内刈を用いる。隅返や谷落などの捨身技も得意であり、アブダビ世界選手権の決勝では、シャディー・エルナハス(カナダ)を自分の上を通過させて投げる変則の谷落「技あり」により破った。
寝技にはそれほど積極的ではないが、立技から相手に被っての抑え込みや、残った腕を極める腕挫十字固を得意としている。
豪快な柔道スタイルに比べて非常に研究熱心な選手であり、柔道を常にアップデートしていることも特徴。年々できることの幅を広げている。
おもな戦績
2024年 アブダビ世界選手権 優勝
2023年 ドーハ世界選手権 3位
2022年 タシケント世界選手権 3位
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 優勝
2024年4月 ヨーロッパ選手権 5位
2024年2月 グランドスラム・バクー 7位
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/25741
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/45652/Zelym_Kotsoiev/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
KOTSOIEV Zelym
24歳 1998/8/9
WR:3位 組み手:右組み
得意技:右内股、右釣込腰、右払腰、右釣腰
使用技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込、右腰車、右小内刈、右大内刈、右出足払、谷落、隅返、浮技
2022年タシケント世界選手権銅メダリスト。2021年のワールドマスターズでも準優勝するなど、ワールドツアーでも安定して成績を残している。
腰技系のパワーファイター。スケール感ある豪快な柔道が持ち味だ。得意技は腰の強さを生かした右内股と右釣込腰。以前は背中を掴んで密着しての釣腰理合の技ばかりを掛けていたが、コロナ禍を経て組み手の技術が大きく向上。袖と奥襟の二本を持っての正統派の進退もこなせるようになり、組み手の攻防による展開力が大きく増した。また、接近戦の手札も順調に増やしており、引き手で脇を差してケンケンで追い込む右大内刈や、もつれ際に仕掛けるカウンターの右小内刈、谷落など、年々柔道の幅を広げている。
おもな戦績
2022年 タシケント世界選手権 3位
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 2位
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
最近の成績
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝
2023年2月 グランドスラム・パリ 3位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 3位
更新日:2023年5月11日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
KOTSOIEV Zelym
24歳 1998/8/9
WR:11位 組み手:右組み
得意技:右内股、右釣込腰、右払腰、右釣腰
使用技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込、右腰車、隅返、右出足払、浮技
ワールドツアーの表彰台常連。腰技系のパワーファイターであり、スケール感ある豪快な柔道が持ち味。得意技は腰の強さを生かした右内股と右釣込腰。以前は背中を掴んで密着しての釣腰理合の技ばかりを掛けていたが、コロナ禍が明けてからは奥襟を持っての正統派柔道を志向。これによって組み手の攻防による展開力が向上するなど、腰技系選手としての完成度を上げている。昨年4月のグランドスラム・アンタルヤ決勝では、試合巧者のウルフアロンを「指導3」の反則で破った。
東京五輪にはライバルのエルマー・ガシモフ(アゼルバイジャン)に競り勝ち出場したが、2回戦で敗れた。
おもな戦績
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 2位
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
2017年 ユニバーシアード 優勝
最近の成績
2022年9月 ヨーロッパオープン・リッチョーネ 優勝
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 3回戦敗退
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 3位
更新日:2022年10月10日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
KOTSOIEV Zelym
22歳 1998/8/9
WR:9位 組み手:右組み
得意技:右内股、右釣込腰、右払腰、右釣腰
使用技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込、右腰車、隅返、右出足払、浮技
ワールドツアー表彰台の常連。腰技系のパワーファイターであり、スケール感ある豪快な柔道が持ち味。得意技は右内股と右釣込腰。以前はとにかく「腰で投げる」柔道。背中を掴んで密着しては釣腰理合いの技ばかりを掛けていたが、コロナ禍が明けてからは奥襟を持っての正統派な柔道を志向。組み手の攻防による展開力の向上など、腰技系選手として一段完成度を上げた。当然ながら成績も上がってきており、今年4月のグランドスラム・アンタルヤでは決勝でウルフアロンを「指導3」の反則で破って優勝を飾っている。ライバルのエルマー・ガシモフに競り勝ち東京五輪の代表権を掴み取った。
“あるく近柔”からのひとこと
「Wikipediaではウクライナ出身ということになっていますが、ロシア人。オセチア出身です。トメノフ氏やラッピナゴフ選手、キルギスタンのゾロエフ選手もオセチアの出身、柔道どころですね。お父さんがウクライナで働いていたカデ期に現地の代表で出ていたので、勘違いされたのだと思います。15歳のときにリパルテリアニ選手の釣腰や内股巻込を見て憧れ、何か月もひたすら彼の真似をし続けたとのこと。あの独特の釣り手のルーツはリパルテリアニ選手ということになります。それまでは大内刈が得意だったとのこと。昨夏新型コロナに罹患、1ヶ月呼吸機器を付けて寝たきりだったそうです。」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 2位
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
2017年 ユニバーシアード 優勝
最近の成績
2021年4月 欧州選手権 3位
2021年4月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 5位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
KOTSOIEV Zelym
21歳 1998/8/9
WR:18位
組み手:右組み
2017年世界ジュニア選手権王者。同年のユニバーシアードでは決勝で飯田健太郎を破って優勝を飾った。腰技系のパワーファイターであり、スケール感ある豪快な柔道が持ち味。技柔道スタイルはシャディー・エルナハス(カナダ)とほぼ相似だ。相手の背中深くを持って釣腰の理合で強引に吊り上げ、巻き込むようにして畳に叩きつける。最終的には右内股の形で投げることが多い。「サリハニ」のように右内股を当てておいての隅返や強烈な右出足払も持っているが、あくまでも腰技が中心の選手。それ以外の技を用いることは少ない。
得意技:右内股、右釣込腰、右払腰、右釣腰
使用技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込、右腰車、隅返、右出足払
おもな戦績
2018年 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
2017年 ユニバーシアード 優勝
最近の成績
2019年7月 グランプリ・ザグレブ 3回戦敗退
2019年6月 ヨーロッパ選手権 2回戦敗退
2019年5月 グランプリ・フフホト 7位
更新日:8月27日(東京世界柔道選手権2019特集)