マリー=イヴ・ガイ(フランス)
GAHIE Marie Eve
階級:70kg級 WR:7位
27歳 1996/11/27
組み手:右組み
得意技:右大外刈、右大外落、右大外巻込、右小外掛、谷落
使用技:右釣込腰、右払腰、右払巻込、右小内刈、右背負投、肩車、裏投、横車、浮技、隅落、浮落
寝技得意技術:「シバロック」、「ローリング」、「後三角」
2019年東京世界選手権金メダリスト。これ以外にも、世界選手権では2位を2度(2018年、2024年)獲得している。2019年の戴冠以降突如として不調に陥り、成績も低迷。マルゴ・ピノ(フランス)との代表争いに競り負け、東京五輪には出場できなかった。しかし、2022年頃から徐々に復調。上り調子で五輪本番に辿り着いた。
階級屈指のパワーファイター。防御無視の超攻撃的な柔道を持ち味としており、高い地力をベースに、ガツガツと密度高く、貪欲に攻め続ける。かつては背中抱きやクロスグリップなどの密着状態を基本としていたが、不調期間を経てスタイルを変更。接近戦の割合を減らし、組み際に特化した柔道を行うようになった。それに伴い、組み手も引き手から持つフランス型を多く用いるようになっている。
得意技は、右大外刈と右大外落。組み際に片襟や片袖を差して仕掛ける技法を主に用いており、相手を正面から刈り倒す形のほか、担ぎ技様に押し込み投げる形も用いる。引き手で対角の袖を持つ「引き手クロス」から横落様に滑り込む「ファンダイク式」の変則谷落も得意としており、こちらも主要な得点源となっている。
また、頻度は減ったものの、密着勝負の強さも健在。奥襟やクロスグリップを持っての右大外刈や、そこから連絡しての右大外巻込をよく用いている。もつれ際の攻防も得意としており、腰の差し合いからの右小外掛や裏投による得点も多い。クロスグリップに対する裏投への対策もしっかりと持っており、2018年バクー世界選手権の団体戦では、大野陽子の裏投に右小内刈を合わせて「一本」を奪った。
意外にも寝技の水準も高く、「ローリング」や「後三角」など複数の技術を使いこなすことができる。最も得意なのは背中側に着いて相手を横に転がし、腕に被って「シバロック」で抑え込む形。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
世界選手権 2位2回(2018年、2024年)
ヨーロッパ選手権 優勝2回(2022年、2023年)
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 2位
2024年2月 グランドスラム・バクー 2位
2024年2月 グランドスラム・パリ 2位
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/13300
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/72529/Marie_Eve_Gahie/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
GAHIE Marie Eve
25歳 1996/11/27
WR:4位 組み手:右組み
得意技:右大外刈、右大外巻込、右小外掛、谷落
使用技:右釣込腰、右払腰、右払巻込、右小内刈、右背負投、肩車、裏投、横車
2019年東京世界選手権金メダリスト。2018年バクー世界選手権でも銀メダルを獲得している。2019年の戴冠以降突如として不調に陥り、成績も低迷。マルゴ・ピノ(フランス)との代表争いに競り負け、東京五輪には出場できなかった。昨年からは、ワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズで決勝に勝ち上がるなど、再び調子が上向いてきている。
階級屈指のパワーが武器。これをベースにガツガツと密度高く貪欲に攻め続ける、攻撃的な柔道が持ち味だ。組み際に飛び掛かり、己ももろとも吹っ飛ぶようなリスク無視の密着柔道を行う。引き手から持って組み立てる、基本に忠実な組み手を行う選手が多いフランスにあっては、異色の存在である。
横変形やクロスグリップなどの相手の腕を抱き込む形を得意としており、得意技は右大外刈と右大外巻込。一度相手に耐えられても、そのまま強引に投げ切ってしまうだけの馬力を備えている。腰の出し入れが上手く、腰技をフェイントに切り返して仕掛ける、右小外掛や裏投、横車も得意としている。クロスグリップを得意とするゆえに、裏投への対策もしっかりと持っており、2018年バクー世界選手権の団体戦では、大野陽子の裏投に右小内刈を合わせて「一本」を奪っている。
不調期間を経て腰技の割合が減った一方、引き手で釣り手側の袖を持つ「ケンカ四つクロス」から潜り込むように仕掛ける「ファンダイク式」の谷落や、片襟の右大外刈、右背負投、肩車など、攻めのバリエーションが増加した。なかでも谷落はかなりの威力があり、現在の主要武器の一つとなっている。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 2位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 2位
更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
GAHIE Marie Eve
25歳 1996/11/27
WR:4位 組み手:右組み
得意技:右大外刈、右大外巻込、右小外掛、谷落
使用技:右釣込腰、右払腰、右払巻込、右小内刈、右背負投、肩車、裏投、横車
2019年東京世界選手権金メダリスト。2018年バクー世界選手権でも銀メダルを獲得している。しかし、2019年の戴冠以降突如として不調に陥り、成績低迷。マルゴ・ピノ(フランス)との代表争いに競り負け、東京五輪には出場できなかった。今年は4月に行われたグランドスラム・アンタルヤと欧州選手権で優勝しており、復調の気配を見せている。
階級屈指のパワーを誇り、これをベースにガツガツ貪欲に攻め続ける攻撃的な柔道が持ち味。基本に忠実な組み手を行う選手が多いフランスにありながら、組み際に飛び掛かり、組みつき、相手もろとも己も吹っ飛ぶようなリスク無視の密着柔道を行う。横変形やクロスグリップといった相手の腕を抱き込む形を得意としており、得意技は右大外刈や右大外巻込。一度相手に耐えられても、そのまま強引に投げ切ってしまうだけの馬力を備えている。腰の出し入れが上手く、腰技をフェイントとした右小外掛や裏投、横車による勝利も多い。クロスグリップを得意とするゆえに裏投への対策はしっかりと持っており、2018年バクー世界選手権の団体戦では大野陽子の裏投に右小内刈を合わせて「一本」を奪っている。
不調期間を経て腰技の割合が減った一方、引き手で釣り手側の袖を持つ「ケンカ四つクロス」から潜り込むように仕掛ける「ファンダイク式」の谷落や、片襟の右大外刈、右背負投、肩車など攻めのバリエーションが増加。なかでも谷落はかなりの威力があり、現在の主要武器の一つとなっている。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 優勝
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
最近の成績
2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 2位
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京世界選手権2019での記事
GAHIE Marie Eve
22歳 1996/11/27
WR:2位
組み手:右組み
得意技:右釣込腰、右払腰、右払巻込、右小外掛
使用技:右大外刈、右小内刈、裏投、横車
2018年バクー世界選手権銀メダリスト。階級屈指のパワーを誇り、これをベースにガツガツと貪欲に攻め続ける。基本に忠実な組み手を行う選手が多いフランスにありながら、組み際に飛び掛かるように組みつき、相手もろとも自らも吹っ飛ぶようなリスク無視の密着柔道を行う。得意な体勢は横変形やクロスグリップといった相手の腕を抱き込む形。ここからの腰技を得意としており、相手に耐えられても強引に巻き込みに変化して投げ切ってしまう。腰の出し入れが上手く、腰技をフェイントとした右小外掛や裏投、横車による勝利も多い。クロスグリップを得意とするゆえに裏投への対策はしっかりと持っており、2018年バクー世界選手権の団体戦では大野陽子の裏投に右小内刈を合わせて「一本」を奪っている。
おもな戦績
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 3位
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
最近の成績
2018年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2018年4月 ヨーロッパ選手権 2回戦敗退
2018年3月 グランプリ・トビリシ 優勝
更新日:8月25日(東京世界柔道選手権2019特集)