トート・クリスティアン(ハンガリー)

トート ・クリスティアン(ハンガリー) TOTH Krisztian

TOTH Krisztian
階級:90kg級 WR:5位
30歳 1994/5/1
組み手:右組み

得意技:右背負投、左内股(やぐら投げ)、右内股(やぐら投げ)、右小外刈
使用技:左袖釣込腰、左一本背負投、裏投、右大内刈、右小内刈、右大外刈、右内股、左釣腰、内股すかし、支釣込足(釣り手側)、膝車(釣り手側)、左出足払、谷落、隅落

東京五輪銅メダリスト。世界選手権の上位常連でもあり、2014年チェリャビンスク世界選手権の銀メダルを筆頭に、3位に1度(2021年)、5位に4度(2013年、2017年、2018年、2019年)入賞している。

担ぎ技系のパワーファイター。公式プロフィール写真の異様な首の太さからも、その怪力ぶりが窺われる。強靭な体幹が生み出す前進圧力が柔道の源泉であり、組み手を争いながら前に出続け、相手の反応に合わせて投げを狙う。

得意技は右背負投。この技にはかなりの威力と切れ味があり、得点の多くはこの技によるもの。粘戦時には、手数を積むためのツールとしても用いられる。勝負どころで用いる密着モードもあり、こちらでは腰の強さを生かした左右の「やぐら投げ」や裏投を狙う。基本は担ぎ技モードながら、接近戦も本職に負けない完成度。高々と相手を抱え上げての豪快な投げを、度々見せている。意外にも足が利く選手であり、圧を掛けて相手の下がり際を狙っての右小外刈や、出際に振り崩しての釣り手方向への支釣込足、膝車による得点も多い。

この手のタイプの例に漏れず、粘戦による「指導3」勝利も多いのだが、手数系というわけではなく、担ぎ技を連発するのはリードされた状況や、3つ目の「指導」を奪いに行く際のみ。通常モードでは、両者「指導」も構わないとばかりに持って切ってを繰り返し、状況を塩漬けにすることで「指導」を重ねる。スタミナにも優れており、延長戦になっても密度を落とすことなく、圧と担ぎ技で相手の柔道を塗り潰すことができる。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 2位
2021年 ハンガリー世界選手権 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年4月 ヨーロッパ選手権 2位
2024年3月 グランプリ・アッパーオーストリア 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/3364
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/49987/Krisztian_Toth/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

TOTH Krisztian
29歳 1994/5/1
WR:6位 組み手:右組み

得意技:右背負投、左袖釣込腰、左内股(やぐら投げ)
使用技:右大内刈、裏投、右大外刈、右内股、左釣腰

東京五輪銅メダリスト。世界選手権の上位常連でもあり、2014年チェリャビンスク世界選手権の銀メダルを筆頭に、3位に1度(2021年)、5位に4度(2013年、2017年、2018年、2019年)入賞している。

担ぎ技系のパワーファイターで、強靭な体幹と無尽蔵のスタミナが武器。担ぎ技と密着の2つのモードを、状況に応じて使い分ける。得意技は右背負投と、密着しての左「やぐら投げ」。一時期は担ぎ技を連発する手数攻勢が基本戦法となっていたが、コロナ禍を経て地力が増したのか、密着モードが復活。以降は東京五輪の3位獲得を含め、安定して好成績を残している。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 2位
2021年 ハンガリー世界選手権 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 2位
2023年2月グランドスラム・パリ 2位

更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

TOTH Krisztian
28歳 1994/5/1
WR:6位 組み手:右組み

得意技:右背負投、左袖釣込腰、左内股(やぐら投げ)
使用技:右大内刈、裏投、右大外刈、右内股、左釣腰

東京五輪銅メダリスト。世界選手権の上位常連でもあり、2014年チェリャビンスク世界選手権の銀メダル獲得を筆頭に、3位に1度(2021年)、5位に4度(2013年、2017年、2018年、2019年)入賞している。

担ぎ技系のパワーファイターで、強靭な体幹と無尽蔵のスタミナが武器。担ぎ技と密着の2つのモードを状況に応じて使い分ける。得意技は右背負投と密着しての左「やぐら投げ」。一時期は担ぎ技を連発する手数攻勢が基本戦法となっていたが、コロナ禍を経て地力が増したのか、密着モードが復活。以降は東京五輪の3位獲得を含め、好成績を維持している。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 2位
2021年 ハンガリー世界選手権 3位

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 3位
2022年6月 グランドスラム・トビリシ 2位
2022年4月 欧州選手権 5位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

TOTH Krisztian
27歳 1994/5/1
WR:3位 組み手:右組み
得意技:右背負投、左袖釣込腰、左内股(やぐら投げ)
使用技:右大内刈、裏投、右大外刈、右内股、左釣腰

世界選手権の上位常連。2014年チェリャビンスク世界選手権の銀メダル獲得を筆頭に、3位1回(2021年)、5位に4回(2013年、2017年、2019年)入賞している。強靭な体幹と無尽蔵のスタミナが武器で、担ぎ技と密着の2つのモードを持っている。得意技は右背負投と、密着しての左「やぐら投げ」。一時期は担ぎ技を連発する手数攻勢が基本戦法となっていたが、コロナ禍を経て地力が増したのか密着モードが復活。これが噛み合ってもっかワールドツアーでは5大会連続の表彰台登攀、さらに久々の世界選手権のメダル獲得といま非常に乗っている。

“あるく近柔”からのひとこと

「お父さんがアルジェリア人でお母さんがハンガリー人、彼自身はドイツで産まれたとのこと。母子家庭で、父親とはスカイプでしか対面したことがないそうです。ポケモンGOが大好き。幽遊白書、遊戯王のファン。奥さんは同じクラブの元チームメイト。一児のパパで子供の名前も彼と同じクリスティアーン、もうすぐふたりめが生まれる予定です。得意の“韓国背負い”は筑波大OBの粟野靖浩氏が伝授した物。子供の時から身長が低く、どうすれば大きい選手に勝てるか考えた結果、前襟中心の柔道スタイルになったとのこと。ドイツ語、英語、ハンガリー語の話者。歴史が大好きで、本人曰く『第一次世界大戦、第二次世界大戦で分からない問題は1つもない、全て答えられる』そうです」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2014年 チェリャビンスク世界選手権 2位
2021年 ブダペスト世界選手権 3位
世界選手権 5位4回(2013年、2017年?2019年)

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3位
2021年4月 欧州選手権 3位
2021年4月 グランドスラム・アンタルヤ 3位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

TOTH Krisztian
25歳 1994/5/1
WR:2位
組み手:右組み
得意技:右背負投
使用技:右大内刈、裏投、右大外刈、右内股、左内股(やぐら投げ)

2014年チェリャビンスク世界選手権銀メダリスト、弱冠20歳で世界2位を獲得した天才肌。当時の勢いは減じてしまったが、それでも2年連続で世界選手権5位を獲得するなど、コンスタントに成績を残している。得意技は切れ味鋭く一気に潜り込む右背負投。小柄ながら体幹が強靭で、力自慢のパワーファイターに真っ向勝負を演じる様は非常にエキサイティング。出世期には密着した状態からの「やぐら投げ」を多用していたが、このところの使用頻度は低め。現在はスタミナを生かした担ぎ技による連続攻撃を得意パターンとしている。手数で相手を圧倒しての「指導3」勝利も多い。前述の通りデビュー時に比べるとかなり勢いが落ちているのだが、その潜在能力の高さと「小さくて体の強い担ぎ系」というタイプ的な厄介さもあってか、日本の強化陣にはこの選手を買う声が高い模様。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 5位
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 2位

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 3位
2019年7月 グランプリ・ブダペスト 3回戦敗退
2019年6月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退

更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)

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