トハル・ブトブル(イスラエル)

トハル・ブトブル(イスラエル) BUTBUL Tohar

BUTBUL Tohar
階級:73kg級 WR:22位
30歳 1994/1/24
組み手:両組み

得意技:右背負投、左背負投、左袖釣込腰、左小内刈、左小内巻込
使用技:左体落、右体落、右袖釣込腰、右一本背負投、左一本背負投、左大内刈、右大内刈、肩車、左大外刈、右小内刈、左出足払、浮落、引込返

ワールドツアー表彰台の常連。東京五輪の7位入賞をはじめ、2022年タシケント世界選手権の5位、2019年東京世界選手権の7位と、世界大会でも複数の入賞歴がある。また、2019年にはツアー最高峰大会のワールドマスターズで準優勝している。

階級を代表する試合巧者であり、両組みとリーチの長さを生かした巧みな組み手の操作が生命線。左右、両袖、片襟と常に形を変えながら間合いを支配し、組み手の攻防に混ぜ込む形で際(きわ)の投げを狙う。もともとは左組みだったが、組み手の攻防の対応範囲を広げ続けた結果、組み手、技ともにほとんど左右をフラットに用いることができるようになった。技には威力と切れ味があり、このタイプとしては珍しく、最終的には投げて勝利している試合が多い。

得意技は、片襟や片袖で仕掛ける左右の背負投。上体を持ったまま釣り手の肘で相手の膝をロックする技法を得意としており、緩い仕掛けに油断して受けてしまうと、そのまま強引に投げられてしまう。この型の例に漏れず、大内刈からぶら下がるように仕掛ける「雪崩込み」式の背負投も、左右に備えている。

ほかにも担ぎ技系の手札はひととおり用い、両袖からの左右の袖釣込腰、左右の一本背負投、担ぎ技を意識させておいての左小内巻込、左小内刈など、いずれもかなりの威力がある。特に左小内巻込と左小内刈は背負投と同様に肘で膝をロックする技法をよく用いており、入らせてしまうと逃れることは難しい。決定力は高くないが、左では片手状態から空転して相手の腰を抱える、「丸山スペシャル」式の袖釣込腰も用いる。

バランスの良さも強みであり、自らの技以外で膝を着くことは稀。展開を途切れさせることなく、相手を組み手に嵌め、投げを狙い続ける。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 5位
2021年 東京五輪 7位
2019年 東京世界選手権 7位

最近の成績

2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 7位 
2024年4月 ヨーロッパ選手権 予選ラウンド敗退
2024年3月 グランドスラム・トビリシ 3位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/16638
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/85104/Tohar_Butbul/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

BUTBUL Tohar
29歳 1994/1/24
WR:13位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、左背負投、左小内刈、左小内巻込
使用技:左体落、肩車、右袖釣込腰、左一本背負投

ワールドツアー表彰台の常連。昨年のタシケント世界選手権ではキャリアハイとなる、5位入賞を果たした。

階級を代表する試合巧者。リーチの長さを生かした組み手の管理が生命線で、両袖、片襟と常に形を変えながら、巧みに間合いをコントロールし続ける。2019年のグランドスラム・デュッセルドルフでは、大野将平を相手に組み手の攻防で9分間にわたって粘り続けた。

得意技は両袖から仕掛ける左袖釣込腰と片襟の左背負投。いずれもかなりの威力があり、戦術派の印象に反して最終的には投げて勝利している試合が多い。相手に担ぎ技を意識させておいての左小内巻込や両袖の左小内刈も得意としており、組み際の奇襲技として度々用いている。いまは両袖状態からの肘による脚のロックが認められているため、この技には特に注意が必要。バランスが良く、なかなか膝を着く場面を見せない。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 5位
2021年 東京五輪 7位
2019年 東京世界選手権 7位

最近の成績

2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 予選ラウンド敗退
2022年10月 タシケント世界選手権 5位
2022年5月 グランドスラム・ハンガリー 3位

更新日:2023年5月6日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

BUTBUL Tohar
28歳 1994/1/24
WR:5位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、左背負投、左小内刈、左小内巻込
使用技:左体落、肩車、右袖釣込腰、左一本背負投

ワールドツアーの上位常連、階級を代表する試合巧者。リーチの長さを生かした組み手の管理が生命線で、両袖、片襟と常に形を変えながら、巧みに間合いをコントロールし続ける。2019年のグランドスラム・デュッセルドルフでは大野将平(旭化成)を相手に巧みな組み手で奮闘、9分間にわたって粘り続けた。

得意技は両袖から仕掛ける左袖釣込腰と、片襟の左背負投。いずれも威力があり、戦術派の印象に反して最終的はに投げて勝利している試合が多い。相手に担ぎ技を意識させておいての左小内巻込や両袖の左小内刈も得意としており、組み際の奇襲技として度々用いている。いまは両袖状態からの肘による脚のロックが認められているため、この技には特に注意が必要。バランスが良く、なかなか膝を着く場面を見せない選手でもある。

おもな戦績

2021年 東京五輪 7位
2019年 東京世界選手権 7位
2019年 ワールドマスターズ青島 2位

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 3位
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 3位
2022年4月 欧州選手権 3回戦敗退

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

BUTBUL Tohar
27歳 1994/1/24
WR:7位 組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、左背負投、左小内刈、左小内巻込
使用技:左体落、肩車、右袖釣込腰、左一本背負投、左背負投(韓国背負い)

ワールドツアー上位常連。階級を代表する戦術派、試合巧者。リーチの長さを生かした組み手の管理が生命線であり、両袖、片襟と常に形を変えながら巧みに間合いをコントロールし続ける。2019年のグランドスラム・デュッセルドルフでは大野将平(旭化成)を相手に組み手の攻防で9分間にわたって粘り続けた。得意技は両袖から仕掛ける左袖釣込腰と片襟の左背負投。かなりの威力があり、戦術派の印象に反して最終的には投げて勝利している試合が多い。相手に担ぎ技を意識させておいての左小内巻込や両袖の左小内刈も得意としており、組み際の奇襲技として度々用いている。いまは両袖状態からの肘による脚のロックが認められているため、この技には特に注意が必要。バランスが良く、なかなか膝を着く場面を見せない選手でもある。

“あるく近柔”からのひとこと

「オーレン・スマジャ氏がヘッドコーチを務めているクラブの所属。サギ・ムキ選手と同じ、イスラエルでもっとも大きなクラブです。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2019年 ワールドマスターズ青島 2位
2019年 東京世界選手権 7位
2019年 グランプリ・ザグレブ 優勝

最近の成績

2021年5月 グランドスラム・カザン 5位
2021年4月 欧州選手権 2位
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 3位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

BUTBUL Tohar
25歳 1994/1/24
WR:10位
組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、左背負投、左小内巻込
使用技:左体落、肩車、右袖釣込腰、左一本背負投、左背負投(韓国背負い)、

2016年リオデジャネイロ五輪後、強豪が一斉に休養に入った空白期に台頭。以降コンスタントに結果を残している試合巧者である。リーチの長さを生かした組み手管理が柔道の生命線。両袖、片襟と常に形を変えながら、巧みに間合いをコントロールする。今年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは大野将平を相手に、9分間の長きにわたって組み手の攻防で粘り続けた。得意技は両袖から仕掛ける左袖釣込腰と片襟の左背負投。技巧派ながらこれらの技にはそれなりの威力があり、意外にも投げて勝利している試合が多い。相手に担ぎ技を意識させておいての左小内巻込も得意としており、組み際の奇襲技としてたびたび用いる。バランスが良く、なかなか膝を着く場面を見せない面倒な選手である。

おもな戦績

2019年 グランプリ・ザグレブ 優勝
2019年 グランドスラム・バクー 2位
2018年 グランドスラム・デュッセルドルフ 3位

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ザグレブ 優勝
2019年6月 ヨーロッパ選手権 5位
2019年5月 グランドスラム・バクー 2位

更新日:8月22日(東京世界柔道選手権2019特集)

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