ネマニャ・マイドフ(セルビア)

ネマニャ・マイドフ(セルビア) MAJDOV Nemanja

MAJDOV Nemanja
階級:90kg級 WR:2位
27歳 1996/8/10
組み手:右組み

得意技:肩車、肩車(セルビア式)、内股すかし(セルビア式)、右背負投、右釣込腰、引込返
使用技:右一本背負投、右内股、右釣腰、右大腰、右大外刈、右大内刈、左内股(やぐら投げ)、右小外掛、右小内巻込、隅落、内股すかし
寝技得意技術:「ボーアンドアローチョーク」、「ローリング」

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。この大会では完全ノーマークから驚きの優勝を飾った。粘り強く「指導」を重ねたその地味な勝ちぶりに反して、戦後のインタビューでは「No risk, No goal」と発言。ポジティブな方向での「勘違い力」の高さがストロングポイントだ。どうやらこの勝利で「成った」ようで、以降はトップ層に定着。2019年東京世界選手権では3位、2024年アブダビ世界選手権では2位を獲得している。

体力と度胸が売りの勝負師タイプ。常に相手が嫌がることを選択し続け、ストレスを与えながら勝ち筋を探る。もともと体の力が武器ではあったが、年々地力が向上。現在では釣り手で背中深くを抱いての密着を軸に、試合を組み立てるようになった。基本の戦型は体力ベースの粘戦のため、相手の柔道を塗り潰しての「指導3」勝利も多い。

得意技は、肩車と右背負投、右釣込腰、引込返。肩車は両手片襟で相手の腋下に頭を突っ込む「セルビア式」もよく用い、この形で誘っての内股すかしも得意としている。この技法は多くのフォロワーを生み、52kg級のアモンディーヌ・ブシャー(フランス)など、トップ選手の使用者も多い。担ぎ技に腰技、捨身技と何でもこなす器用な選手であり、かつ形を選ばず直接的に得点を目指すため、最終的な決まり技は多岐にわたる。もつれ際を非常に得意としており、相手に被っての隅落による得点も多い。

寝技も高い水準にある。基礎の練度が高く、最も得意なのは、正面から脚をパスして胸を合わせ、脚を抜いて抑え込む形。使用頻度は高くないが、「ローリング」からの肩固や伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」も備えている。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2024年 アブダビ世界選手権 2位
2019年 東京世界選手権 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 2位
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 5位
2024年5月 グランドスラム・ドゥシャンベ 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/16206
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/74943/Nemanja_Majdov/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

MAJDOV Nemanja
26歳 1996/8/10
WR:13位 組み手:右組み

得意技:肩車、肩車(セルビア式)、右背負投
使用技:右内股、右釣込腰、右大腰、右大外刈、左内股(やぐら投げ)、隅落、内股透

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。この大会では完全ノーマークから驚きの優勝を飾った。粘り強く「指導」を重ねたその地味な勝ちぶりに反して、戦後のインタビューでは「No risk, No goal」と発言。ポジティブな方向での「勘違い力」の高さがストロングポイントだ。2019年東京世界選手権でも銅メダルを獲得している。

体力と度胸が売りの、勝負師タイプ。常に相手が嫌がることを選択し続け、ストレスを与えながら勝ち筋を探る。得意技は肩車と右背負投。肩車は相手の腋下に頭を突っ込む、変則の「セルビア式」もよく用い、この形で誘っての内股透も得意としている。この技法は多くのフォロワーを生み、52kg級のアモンディーヌ・ブシャー(フランス)など、トップ選手の使用者も多い。担ぎ技に腰技と何でもこなす器用な選手であり、かつ形を選ばず直接的に得点を目指すため、最終的な決まり技は非常に多彩だ。

優男的な見た目の割に体の力があり、密着戦やもつれ際の攻防はひときわ得意。伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」や、抑え込みによる勝利も多い。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2019年 東京世界選手権 3位
2019年 ワールドマスターズ青島 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 7位
2023年2月 グランドスラム・パリ 2位

更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

MAJDOV Nemanja
26歳 1996/8/10
WR:22位 組み手:右組み

得意技:肩車、肩車(変則)、右背負投
使用技:右内股、右釣込腰、右大腰、右大外刈、左内股(やぐら投げ)、隅落、内股透

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。この大会では完全ノーマークから驚きの優勝、粘り強く「指導」を重ねたその地味な勝ちぶりに反して戦後のインタビューでは「No risk, No goal」と発言するなど、ポジティブな方向での「勘違い力」の高さがストロングポイントだ。体力と勝負度胸が売りの勝負師タイプで、常に相手が嫌がることを選択し続け、ストレスを与えながら勝ち筋を探る。得意技は肩車と右背負投。肩車は相手の腋下に頭を突っ込む変則の形もよく用い、この形で誘っての内股透も得意としている。担ぎ技に腰技と何でもこなし、形を選ばず直接的に得点を目指すため、最終的な決まり技は非常に多彩だ。優男的な見た目の割に体に力があり、密着戦やもつれ際の攻防はひときわ得意。伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」や抑え込みによる勝利も多い。戴冠直後は一発屋の感が強かったが、持ち前の「勘違い力」の高さをテコに勝利を重ねるうちに、階級のトップ層に定着した。

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2019年東京世界選手権 3位
欧州選手権 2位2回(2018年、2020年)

最近の成績

2022年7月 グランプリ・ザグレブ 3回戦敗退
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 3回戦敗退
2022年4月 欧州選手権 2回戦敗退

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

MAJDOV Nemanja
24歳 1996/8/10
WR:6位 組み手:右組み
得意技:肩車、肩車(変則)、右背負投
使用技:右内股、右釣込腰、右大腰、右大外刈、左内股(やぐら投げ)、隅落、内股透

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。この大会では完全ノーマークから驚きの優勝、粘り強く「指導」を重ねたその地味な勝ちぶりに反して戦後のインタビューでは「No risk, No goal」と発言するなど、ポジティブな方向での「勘違い力」の高さがストロングポイントだ。体力と勝負度胸が売りの勝負師タイプで、常に相手が嫌がることを選択し続け、ストレスを与えながら出口を探る。得意技は肩車と右背負投。肩車は相手の腋下に頭を突っ込む変形もよく用い、この形で誘っての内股透も得意。担ぎ技に腰技となんでもこなし、形を選ばず直接的に得点を目指すため、最終的な決まり技は非常に多彩だ。優男的な見た目の割に体に力があり、密着戦やもつれ際の攻防はひときわ得意。伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」や抑え込みによる勝利も多い。戴冠直後は一発屋の感が強かったが、持ち前の「勘違い力」の高さをテコに勝利を重ねるうちに、階級のトップ層に定着した。

“あるく近柔”からのひとこと

「ボスニア在住。ウエイトトレーニングのフォーム(特にクリーン)がかなり下手で、周囲からそれを指摘された際に『俺が正しいフォームでウエイトできたらどう思う?恐いだろ?』という謎の名言を残しています。ですが、彼自身はとてもクレバーで頭の良い選手。お父さんが専属コーチで兄のステファン氏も現役選手。お兄さんはキッズの指導にも携わっています。彼が世界選手権に優勝したことで、ウエイトジム場も建設されたそうです。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2019年東京世界選手権 3位
欧州選手権 2位2回(2018年、2020年)

最近の成績

2021年5月 グランドスラム・カザン 3位
2021年4月 欧州選手権 5位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

MAJDOV Nemanja
23歳 1996/8/10
WR:5位
組み手:右組み
得意技:肩車、右背負投
使用技:右内股、右釣込腰、右大腰、隅落

2017年ブダペスト世界選手権金メダリスト。同大会ではノーマークから優勝を飾り、その地味な勝ちぶりに反して戦後のインタビューでは「No risk, No goal」と発言するなど、ポジティブな方向での「勘違い力」の高い選手だ。得意技は組み際に仕掛ける肩車。ノーマルな形のほか、相手の横から脇に頭を突っ込む変形の形をよく用いる。優男的な見た目の割に体に力があり、密着戦やもつれ際の攻防に強い。担ぎ技に腰技となんでもこなす選手であり、相手の伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」や抑え込みも得意。平時の競技力は中堅クラスながら、乗っているときの強さは文字通り世界チャンピオンのそれ。今年5月のグランドスラム・バクーでは現役世界王者のニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)を破って優勝を飾っている。自分を高く買うことで実力に下駄をはかせることの出来るタイプ。「勘違い」モードにあるかどうかでパフォーマンスが大きく変わる。

おもな戦績

2019年 グランドスラム・バクー 優勝
2018年 ヨーロッパ選手権 2位
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝

最近の成績

2019年6月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退
2019年5月 グランプリ・フフホト 2位
2019年5月 グランドスラム・バクー 優勝

更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)

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