ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア)

ヴァルラム・リパルテリアニ(ジョージア) LIPARTELIANI Varlam

LIPARTELIANI Varlam
34歳 1989/2/27
WR:8位 組み手:右組み

得意技:右外巻込、右払巻込、右内股、右内股巻込、横車、隅落、寝技
使用技:右払腰、右釣込腰、左外巻込、裏投、抱分
寝技得意技術:「加藤返し」

90kg級時代を含め、世界大会の銀メダルを3度獲得しているシルバーコレクター。東京五輪を最後に一度は引退を表明したが、昨年4月の欧州選手権で何事もなかったかのように現役復帰。以降は再び階級の上位陣として大会出場を続けている。

「巻き込み師」とでも評すべき、巻き込み技のエキスパート。得意技の右外巻込や右払巻込には相手が分かっていても掛かってしまう威力と、思わず技に付き合わされてしまう技術的な「嵌め」がある。

新技術の開発に非常に熱心な選手でもあり、この選手の使用がきっかけとなって流行った技術が多く存在する。2019年には、釣り手の脇で巻き込んだ相手の腕をロックし、引き手を離してバランスを取りながら投げる独特の外巻込の技法を考案。この技は世界の重量級の間で標準技術となり、「捲り」(正式な決まり技としては隅落、2022年からの新ルールではポイントの対象外)の普及で絶滅寸前だった巻き込み技を蘇らせた。また、釣り手を自らの身体に巻き付けるように吊り上げる腰技もこの選手が発信源。現在では「ヘッドダイブ」が厳しく取り締まられるようになったことからあまり用いられなくなっているが、腰技の歴史に一時代を築いた。

横車や抱分、隅落などのカウンター技術も充実しており、こちらでの得点も多い。寝技ではいわゆる「加藤返し」からの裏固が得意パターン。本家の加藤博剛の国際大会への出場が少なかったことから、世界ではリパルテリアニ発の技術として知られている。

おもな戦績

2016年 リオデジャネイロ五輪 2位 ※90kg級
世界選手権 表彰台6度(2位3度、3位3度) ※90kg級を含む
ワールドマスターズ 優勝3度(2017年、2018年、2021年)

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 予選ラウンド敗退

更新日:2023年5月11日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

LIPARTELIANI Varlam
33歳 1989/2/27
WR:9位 組み手:右組み

得意技:右外巻込、右払巻込、右内股、右内股巻込、横車、隅落、寝技
使用技:右払腰、右釣込腰、左外巻込、裏投、抱分
寝技得意技術:「加藤返し」

90kg級時代を含み世界大会銀メダルを実に3度獲得しているシルバーコレクター。東京五輪を最後に一度は引退を表明したが、今年4月の欧州選手権で何事もなかったかのように現役復帰。世界選手権の舞台にも帰ってきた。

「巻き込み師」とでも評すべき巻き込み技のエキスパート。得意技の右外巻込や右払巻込には相手が分かっていても掛かってしまう威力と、思わず技に付き合わされてしまう技術的な「嵌め」がある。2019年には釣り手の脇で巻き込んだ相手の腕をロックし、引き手を離してバランスを取りながら投げる独特の外巻込の技法を考案。この技は世界の重量級の間で標準技術となり、「捲り」(正式な決まり技としては隅落、今年からの新ルールではポイントの対象外)の普及で絶滅寸前だった巻き込み技を蘇らせた。また、釣り手を自らの身体に巻き付けるように吊り上げる腰技もこの選手が発信源。こちらもあっという間に広まり、世界中でフォロワーが増え続けている。横車や抱分、隅落などのカウンター技術も充実しており、寝技ではいわゆる「加藤返し」からの裏固が得意パターン。

おもな戦績

2016年 リオデジャネイロ五輪 2位 ※90kg級
世界選手権 表彰台6度(2位3度、3位3度) ※90kg級を含む
ワールドマスターズ 優勝3度(2017年、2018年、2021年)

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 2位
2022年4月 欧州選手権 7位
2021年7月 東京五輪 5位

更新日:2022年10月10日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

LIPARTELIANI Varlam
32歳 1989/2/27
WR:1位 組み手:右組み
得意技:右外巻込、右払巻込、右内股、右内股巻込、横車、隅落、寝技
使用技:右払腰、右釣込腰、左外巻込、裏投、抱分
寝技得意技術:「加藤返し」

90kg級時代を含み世界大会の2位を実に3度獲得しているシルバーコレクター。巻き込み技のエキスパートであり、得意技の右外巻込や右払巻込にはわかっていても掛かってしまう威力と、思わず付き合わされてしまう技術的な「嵌め」がある。2019年には釣り手の脇でロックして引き手を離す独特の外巻込の技法を編み出し、これは現在世界の重量級の間で標準技術となっている。「めくり」(隅落)の普及で絶滅寸前だった巻き込み技が、これで息を吹き返した感すらあり。釣り手を自らの身体に巻き付けるようにして吊り上げる腰技もこの選手発信であり、こちらもあっという間に広まり、世界中でフォロワーが増え続けている。横車や抱分、隅落などのカウンター技術も充実。寝技では「加藤返し」からの裏固を得意パターンとしている。

おもな戦績

2012年 リオデジャネイロ五輪 2位 ※90kg級
世界選手権 表彰台6回(2位3回、3位3回) ※90kg級時代3回を含む
ワールドマスターズ 優勝3回(2017年、2018年、2021年)

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3位
2021年4月 欧州選手権 2位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

LIPARTELIANI Varlam
30歳 1989/2/27
WR:1位
組み手:右組み
得意技:右外巻込、右払巻込、右内股巻込
使用技:右内股、右払腰、右釣込腰、左外巻込、横車、裏投、隅落

世界選手権2年連続銀メダリスト。90kg級時代も含めてこれまで4度世界選手権の銀メダルを獲得している。この間決勝で敗れた相手が毎回異なるという、現役選手を代表する「シルバーコレクター」である。柔道界屈指の「巻き込み師」であり、入り方、体の捨て方などそのバリエーションまことに豊富。ゆえに相手の体勢や持つ場所、組み手の左右を選ばず、ここぞの技の選択は「巻き込み」。追い込みの馬力もあり、1度止められたところから強引に投げ切ってしまうことも多い。少々癖のある形の右払腰や右内股も得意。肩の柔らかさを生かして、釣り手で低い位置を持ったまま、この腕を自らの体に巻き付けるようにして投げを打つ。階級変更後は横車や隅落など後の先の技の使用頻度が増えており、こちらでのポイント獲得も多い。

おもな戦績

2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 優勝
世界大会 6年連続3位以上(2位4回、3位2回) ※90kg級時代が4回

最近の成績

2019年7月 ヨーロッパ選手権 2位
2019年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 3回戦敗退
2019年2月 グランドスラム・パリ 優勝

更新日:8月27日(東京世界柔道選手権2019特集)

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