ウングヴァリ・アッティラ(ハンガリー)

ウングヴァリ ・アッティラ(ハンガリー) UNGVARI Attila

UNGVARI Attila
階級:81kg級 WR:20位
35歳 1988/10/25
組み手:右組み

得意技:右大内刈、右小内刈、寝技
使用技:右小内巻込、左小内巻込、右小外掛、左大外刈、左大外落、右内股、右払腰、谷落、隅返、巴投、隅落、内股すかし
寝技得意技術:「ボーアンドアローチョーク」、「横三角」、「肩三角」、腕挫十字固

ワールドツアー表彰台の常連。35歳のベテランながらコンスタントに成績を残しており、2022年と2023年には、2年連続で世界選手権の7位に入賞している。

2009年ロッテルダム世界選手権73kg級で7位を獲得するも、ドーピング疑惑で2011年から2年間の出場停止処分を受け、以降は長く81kg級の中堅選手に甘んじた苦労人。28歳となった2017年シーズンに、再ブレイクを果たした。浮上のきっかけは、現在あらゆる階級で標準技術となっている「ボーアンドローチョーク」。2017年グランプリ・デュッセルドルフではこの技で「一本」の山を築き、以降の大流行のきっかけを作った。

足技系のパワーファイター。釣り手で背中深くを持ち、相手を抱き込む形を基本としている。得意の形は固定だが、技を仕掛けるタイミングは組み際、横移動、縦移動などの、動作の際(きわ)。組み手争いに混ぜ込み、あるいは組み合って相手に移動を強い、瞬間をとらえて投げを狙う。

得意技は、一気に刈り開く右大内刈と、刈ってから真裏に押し込む右小内刈。どちらも背中抱き状態で相手を正面に固定し、移動の際(きわ)に仕掛ける。巴投や組み際に仕掛ける左大外刈、左小内巻込も得意としており、こちらでの得点も多い。

寝技の練度は非常に高く、代名詞の「ボーアンドアローチョーク」のほか、「横三角」や「肩三角」、腕挫十字固など、状況に応じて様々な技術を使い分ける。

ベテランながらスタミナに優れ、これを生かした対格上用の、手先の攻防を軸とした粘戦モードも備えている。持っては切ってのガチャガチャとした素早い組み手で弾幕を張り、前に出続けることで攻勢を演出、「指導3」による勝利を目指す。

兄は2022年に引退した、2012年ロンドン五輪66kg級銀メダリストのウングヴァリ・ミクロス(ハンガリー)。

おもな戦績

2023年 ドーハ世界選手権 7位
2022年 タシケント世界選手権 7位
2009年 ロッテルダム世界選手権 7位 ※73g級

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 5位
2024年4月 ヨーロッパ選手権 7位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/343
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/41561/Attila_Ungvari/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

UNGVARI Attila
34歳 1988/10/25
WR:7位 組み手:右組み

得意技:右大内刈、右小内刈、寝技
使用技:右小内巻込、右小外掛、隅返、巴投
寝技得意技術:ボーアンドアローチョーク

ワールドツアー表彰台の常連。ベテランながら衰えは全く見せておらず、昨年のタシケント世界選手権では、この階級でのキャリアハイとなる7位入賞を果たした。

2009年ロッテルダム世界選手権73kg級で7位を獲得するも、ドーピング疑惑で2011年から2年間の出場停止処分を受け、以降は長く81kg級の中堅選手に甘んじた苦労人。28歳となった2017年シーズンに、再ブレイクを果たした。浮上のきっかけは、現在あらゆる階級で標準技術となっている「ボーアンドローチョーク」。2017年グランプリ・デュッセルドルフではこの技で「一本」の山を築き、以降の大流行のきっかけを作った。

立技はパワーファイタースタイル。釣り手で背中を抱いた形を基本としており、この状態から一気に刈り開く右大内刈と、同じ形から真裏に押し込むように仕掛ける右小内刈を得意としている。

ベテランながらスタミナに優れ、これを生かした対格上用の、手先の攻防を軸とした粘戦モードも備えている。持っては切ってのガチャガチャとした素早い組み手で弾幕を張り、前に出続けることで攻勢を演出、「指導3」による勝利を目指す。

兄は2022年に引退した、2012年ロンドン五輪66kg級銀メダリストのウングヴァリ・ミクロス(ハンガリー)。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 7位
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 2位
2009年 ロッテルダム世界選手権 7位 ※73g級

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 予選ラウンド敗退
2022年11月 グランドスラム・バクー 3位

更新日:2023年5月7日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

UNGVARI Attila
33歳 1988/10/25
WR:14位 組み手:右組み

得意技:右大内刈、右小内刈、寝技
使用技:右小内巻込、右小外掛
寝技得意技術:ボーアンドアローチョーク

ワールドツアーの表彰台常連。2009年ロッテルダム世界選手権73kg級で7位を獲得するも、ドーピング疑惑で2011年から2年間の出場停止処分を受け、以降は長く81kg級の中堅選手に甘んじた苦労人。28歳となった2017年シーズンに再ブレイクを果たした。浮上のきっかけは、現在あらゆる階級で標準技術となっている「ボーアンドローチョーク」。2017年グランプリ・デュッセルドルフではこの技で「一本」の山を築き、以降の大流行のきっかけを作った。

立技では背中を抱いた状態から一気に体を開く右大内刈と、同じ形からの右小内刈を得意としている。最近は成績が低迷傾向にあるが、精力的に大会出場を続けている。兄は昨年6月のハンガリー世界選手権で惜しまれながらも引退した、73kg級のウングヴァリ・ミクロス(ハンガリー)。

おもな戦績

2021年 グランドスラム・カザン 優勝
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 2位
2009年 ロッテルダム世界選手権 7位 ※73g級

最近の成績

2022年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 3回戦敗退
2022年6月 グランドスラム・トビリシ 2回戦敗退

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

UNGVARI Attila
32歳 1988/10/25
WR:20位 組み手:右組み
得意技:右大内刈、右小内刈、寝技
使用技:右小内巻込、右小外掛
寝技得意技術:ボーアンドアローチョーク

2009年ロッテルダム世界選手権73kg級で7位を獲得するも、ドーピング疑惑で2011年から2年間の出場停止処分を受け、以降は長く81kg級の中堅選手に甘んじた苦労人。28歳となった2017年シーズンに再ブレイクを果たした。浮上のきっかけは、現在あらゆる階級で標準技術となっている「ボーアンドローチョーク」。2017年グランプリ・デュッセルドルフではこの技で「一本」の山を築き、以降の大流行のきっかけを作った。立技では背中を抱いた状態から一気に体を開く右大内刈と、同じ形からの右小内刈を得意としている。今年5月のグランドスラム・カザンで優勝するなど現在上り調子。兄は今年6月のブダペスト世界選手権で惜しまれながらも引退した73kg級のウングヴァリ・ミクロス(ハンガリー)。

“あるく近柔”からのひとこと

「ロンドン五輪銀メダリスト。ミクローシュ氏を兄に持つウングバリ10人兄弟の末っ子です。鼻が高く、その見た目が鷹のクチバシに似ているので、国内では『カルヴァーイ(KARVALY=鷹)』というニックネームで呼ばれています。ちなみにウングバリ家の兄弟ほぼ全員にニックネームがあり、兄のミクローシュ氏は『ウンギー』、下から3番目の兄トマーシュ氏は『コブラ』。ロンドン五輪前にドーピング問題で2年間の出場停止処分を受けたのですが、これは国内の同階級選手が彼の飲料水に禁止物質を混入させた事実が明らかになっています。2016年に筑波大OBの粟野靖浩氏がクラブチームへ訪れて半年間指導、その際に組み手を多く学んだそうです。模範としている柔道家は秋本啓之氏と粟野靖浩氏とのこと。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2021年 グランドスラム・カザン 優勝
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 2位
2009年 ロッテルダム世界選手権 7位 ※73g級

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 2回戦敗退
2021年5月 グランドスラム・カザン 優勝
2021年4月 欧州選手権 3回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

UNGVARI Attila
30歳 1988/10/25
WR:26位
組み手:右組み
得意技:右大内刈、右小内刈、寝技
使用技:右小内巻込、右小外掛
寝技得意技術:ボーアンドアローチョーク

2009年ロッテルダム世界選手権73kg級で7位を獲得するも、ドーピング問題で2011年から2年間の出場停止処分を受け、以降は長く81kg級の中堅選手であった苦労人。2017年シーズンに28歳で再ブレイクを果たした。再浮上のきっかけは、現在あらゆる階級で標準技術となっている「ボーアンドローチョーク」。2017年グランプリ・デュッセルドルフではこの技で「一本」の山を築き、以降の大流行のきっかけを作った。立技では背中を抱いた状態から一気に体を開いて仕掛ける右大内刈と、同じ形からの右小内刈を得意としている。兄は73kg級のミクロス・ウングヴァリ(ハンガリー)。2018年は一時的に成績が低迷したが、近頃再び調子を上げてきている。

おもな戦績

2017年 グランプリ・ザグレブ 優勝
2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 2位
2009年 ロッテルダム世界選手権 7位 ※73g級

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ブダペスト 3位
2019年6月 ヨーロッパ選手権 3位
2019年4月 グランプリ・アンタルヤ 2回戦敗退

更新日:8月23日(東京世界柔道選手権2019特集)

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