フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)

フランシスコ・ガリーゴス(スペイン) GARRIGOS Francisco

GARRIGOS Francisco
28歳 1994/12/9
WR:4位 組み手:左組み
得意技:肩車、隅返、巴投、左大内刈、右釣込腰、寝技
使用技:左内股、左出足払、左小外掛、左袖釣込腰、右袖釣込腰、左大腰、裏投
寝技得意技術:袖車絞

2021年ハンガリー世界選手権銅メダリスト。安定水平飛行の鬼。トップ選手からの勝利歴は多くないものの、勝てる試合を確実にモノにすることで、常に世界ランクの上位をキープしている。

昨年は立技の強化により長年続けた「水平飛行」から抜け出す気配があったが、主要大会の優勝は結局欧州選手権1度のみ。対戦成績を見てわかる通り、やはりトップ層にはほとんど勝てていない。内容面(勝ちぶり)は良くなったが、成績面では変わらず水平飛行を続けている。なお、階級全体のレベル低下により、相対的に水平飛行の高度は上がっている(厳密には周囲の飛行高度が下がっている)。

基本スタイルは、組み手の攻防から肩車や巴投、隅返などの返されるリスクが少ない技でグラウンドに持ち込み、得意の寝技で仕留めるというもの。袖車絞を最も得意としている。

近年は懐の深さを生かした密着を多用するなど、立技に積極的になるとともに投げの威力が向上。抱き着きの左大内刈や、釣り手で相手の腕を抱え、引き手で帯を持って投げる「丸山スペシャル」式の変形右釣込腰など、豪快な投げ一発による勝利も増えている。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 3位
欧州選手権 2連覇(2021年、2022年)
ワールドマスターズ 2位2度(2017年、2019年)

最近の成績

2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 2位
2023年1月 グランプリ・ポルトガル 2位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 7位

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

GARRIGOS Francisco
27歳 1994/12/9
WR:4位 組み手:左組み

得意技:肩車、隅返、巴投、左大内刈、右釣込腰、寝技
使用技:左内股、左出足払、左小外掛、左袖釣込腰、右袖釣込腰、左大腰、裏投
寝技得意技術:袖車絞

2021年ハンガリー世界選手権銅メダリスト。安定水平飛行の鬼。トップ選手からの勝利歴は多くないものの、勝てる試合を確実にモノにすることで常に世界ランクの上位をキープしている。

60kg級はパフォーマンスがコンディションに左右される割合が大きく、平時のワールドツアーでも全員が好調であることは少ない。そんななかで組み合わせの妙を縫い、あるいは面子が凹んだ大会を逃がさず、しっかり表彰台に辿り着くのがこのガリーゴス。これまでにワールドツアーと欧州選手権を合わせて実に17個のメダル(3位以上)を獲得しながら、世界大会では7度目の出場となった昨年度世界選手権でようやく初めての入賞(3位。7位以上が入賞扱い)。これだけでもその「水平飛行」ぶりが分かるというものである。

基本スタイルは組み手の攻防から肩車や巴投、隅返など返されるリスクが少ない技でグラウンドに持ち込み、得意の寝技で仕留めるというもの。袖車絞を最も得意としている。近年は懐の深さを生かした密着を多用するなど、立技に積極的になるとともに投げの威力が向上。抱き着きの左大内刈や、釣り手で相手の腕を抱え、引き手で帯を持って投げる「丸山スペシャル」式の変形右釣込腰など、豪快な投げ一発による勝利も増えている。最近はこの立技の強化を原動力に、長年続けた「水平飛行」から抜け出す気配があり、存在感を増している。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 3位
欧州選手権 2連覇(2021年、2022年)
ワールドマスターズ 2位2度(2017年、2019年)

最近の成績

2022年7月 グランプリ・ザグレブ 5位
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 3位

更新日:2022年10月3日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

GARRIGOS Francisco
24歳 1994/12/9
WR:8位 組み手:左組み
得意技:肩車、隅返、巴投、左大内刈、寝技
使用技:左内股、左出足払、左小外掛、左袖釣込腰、右袖釣込腰、左大腰、裏投
寝技得意技術:袖車絞

2021年ブダペスト世界選手権銅メダリスト。安定水平飛行の鬼、この階級の「ミスター平均点」である。トップ選手からの勝利歴は少ないのだが、勝てる試合を確実にモノにすることで常に世界ランクの上位をキープしている。選手の出来がコンディションに左右される割合の大きいこの階級は平時のワールドツアー大会で全員がトップコンディションにあることは少なく、選手の出来もかなり差がある。つまり「荒れ」やすい。そんな時に組み合わせの妙を縫って、あるいは面子が凹んだ大会を逃がさず、しっかり表彰台に辿り着くのがこのガリーゴス。階級の上位陣と以降を隔てる「壁」のような存在と考えてよいだろう。

得意技は肩車や巴投、隅返など返されるリスクが少なく、かつそのまま寝技に移行しやすい技。つまり主戦場は寝勝負であり、長いリーチを生かして相手を組み手の攻防に誘い込み、寝技に引き込んで仕留めるのが必勝パターンだ。最近は袖車絞を好んで用いている。投技においても近年は懐の深さを生かした密着勝負や組み際の右袖釣込腰など攻めのバリエーションを増やしており、抱きつきの左大内刈の威力には見るべきものがある。この立技の決定力アップの甲斐もあって、今年6月のブダペスト世界選手権では初の世界大会のメダルを獲得した。これまでワールドツアーで実に14個のメダル(3位以上)を獲得しながら、7度目の世界大会でこれが初の入賞(7位以上)である。これまでの「水平飛行」ぶりがわかるであろう。

おもな戦績

2021年 ブダペスト世界選手権 3位
2021年 欧州選手権 優勝
ワールドマスターズ 2位2回(2017年、2019年)

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3位
2021年4月 欧州選手権 優勝
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 3回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

GARRIGOS Francisco
24歳 1994/12/9
WR:8位
組み手:左組み
得意技:肩車、隅返、巴投、寝技
使用技:左出足払、左小外掛、左内股、左大内刈、左袖釣込腰、右袖釣込腰、左大腰

2017年ワールドマスターズ銀メダリスト。トップ選手からの勝利歴は少ないものの、勝てる試合を確実にモノにすることで世界ランク上位をキープしている。階級の上位陣とそれ以下を隔てる壁のような存在と規定して良いだろう。得意技は肩車や巴投、隅返などの捨身技。寝技も得意としており、長いリーチを生かして相手を組み手の攻防に誘い込み、捨身技で寝技に引き込んで仕留めるのが必勝パターン。最近は懐の深さを生かした密着勝負や組み際の右袖釣込腰など、攻めのバリエーションを増やしている。

おもな戦績

2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 2位
2016年 グランドスラム・アブダビ 優勝
2014年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ブダペスト 5位
2019年6月 2位
2019年5月 グランドスラム・バクー 5位

更新日:2019年8月4日 (東京世界選手権2019特集)

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