髙藤直寿(パーク24)

髙藤直寿(パーク24) TAKATO Naohisa

TAKATO Naohisa
29歳 1993/5/30
WR:9位 組み手:左組み
得意技:左小内刈、右袖釣込腰、肩車
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、左内股、左足車、内股透、右浮腰、隅落、裏投
寝技得意技術:「加藤返し」

東京五輪金メダリスト。世界選手権でも4度(2013年、2017年、2018年、2022年)優勝している。心技体すべてのパラメーターが高く、特に技術面は足技、担ぎ技、腰技、捨身技、寝技、そして組み手と全方位に隙がない。かつては身体能力と反射速度を生かしたトリッキーな柔道が持ち味だったが、リオデジャネイロ五輪後はこれを意識的に抑制。正統派の柔道を志向することで、状況に応じて緩急を使い分ける完成度の高い選手へと生まれ変わった。

近年は寝技のバリエーションを増やしているほか、コロナ禍による大会休止期間には「右組みでも左組みと同じように技が出せるようになった」(本人談)との旨コメントしていた。さらなる全方位性の獲得を目指して絶えず進化を続けている。

2022年タシケント世界選手権では、多くの選手が新ルールへの適応に苦慮するなか、そのルールを完全に理解したうえで巧みに利用。「組み手を切ったらすぐに持たねばならない」条項を逆手に取り、次々と対戦相手に「指導」を押し付けた。

最大の武器は左小内刈。引っ掛けて、刈り取ってと複数のパターンを使い分ける。いずれも切れ味抜群、攻撃の起点としても重要な役割を果たしている。反応速度の高さを生かしたカウンターも得意としており、相手の技を躱して自らの技に変換しての勝利も多い。

以前は大舞台に弱い傾向もあったが(※2014年、2016年、2019年と絶対の優勝候補として臨んだ世界大会で3度優勝を逃している)、これを克服すべく「リスクを最小限に、確実に勝つ」方法論を極限まで追及。コンディショニング、柔道の方向性・構成、試合プランと徹底的に自己を客観化して研究することで安定した強さを手に入れた。

極めてコアな柔道マニアとしても知られており、世界レベルまで目線を上げてもその知識量はトップクラス。趣味のゲームのために手に入れた環境を駆使し、国際大会はすべてのマットを大画面で同時視聴しているとのこと。SNSでファンの柔道談義に混ざることも多い。

おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
世界選手権 優勝4度(2013年、2017年、2018年、2022年)

最近の成績

2022年10月 タシケント世界選手権 優勝
2022年4月 全日本選抜体重別選手権 2位
2021年7月 東京五輪 優勝

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

TAKATO Naohisa
29歳 1993/5/30
WR:25位 組み手:左組み

得意技:左小内刈、右袖釣込腰、肩車
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、左内股、左足車、内股透、右浮腰、隅落、裏投
寝技得意技術:「加藤返し」

東京五輪金メダリスト。世界選手権でも3度(2013年、2017年、2018年)優勝している。心技体すべてのパラメーターが高く、特に技術面は足技、担ぎ技、腰技、捨身技、寝技、そして組み手と全方位に隙がない。かつては身体能力と反射速度を生かしたトリッキーな柔道が持ち味だったが、リオデジャネイロ五輪後はこれを意識的に抑制。正統派の柔道を志向することで、状況に応じて緩急を使い分ける完成度の高い選手へと生まれ変わった。近年は寝技のバリエーションを増やしているほか、コロナ禍による大会休止期間には「右組みでも左組みと同じように技が出せるようになった」(本人談)とのこと。さらなる全方位性の獲得を目指して絶えず進化を続けている。

最大の武器は左小内刈。引っ掛けて、刈り取ってと複数のパターンを使い分ける。いずれも切れ味抜群、攻撃の起点としても重要な役割を果たしている。反応速度の高さを生かしたカウンターも得意としており、相手の技を躱して自らの技に変換しての勝利も多い。

以前は大舞台に弱い傾向もあったが(※2014年、2016年、2019年と絶対の優勝候補として臨んだ世界大会で3度優勝を逃している)、これを克服すべく「リスクを最小限に、確実に勝つ」方法論を極限まで追及。コンディショニング、柔道の方向性・構成、試合プランと徹底的に自己を客観化して研究することで安定した強さを手に入れた。

極めてコアな柔道マニアとしても知られており、世界レベルまで目線を上げてもその知識量はトップクラス。趣味のゲームのために手に入れた環境を駆使し、国際大会はすべてのマットを大画面で同時視聴しているとのこと。SNSでファンの柔道談義に混ざることも多い。

おもな戦績

2021年 東京五輪 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
世界選手権 優勝3度(2013年、2017年、2018年)

最近の成績

2020年4月 全日本選抜体重別選手権 2位
2021年 東京五輪 優勝
2021年 アジア・オセアニア選手権 優勝

更新日:2022年10月3日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

TAKATO Naohisa
28歳 1993/5/30
WR:4位 組み手:左組み
得意技:左小内刈、右袖釣込腰、肩車
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、右浮腰、左内股、左背負投(韓国背負い)

世界選手権で優勝3回(2013年、2017年、2018年)、リオデジャネイロ五輪でも銅メダルに輝いたこの階級の顔。足技、担ぎ技、腰技、捨身技、寝技と技術面では全方位に隙がなく、パワーやスタミナもトップレベルにある。かつては身体能力の高さと反射速度の速さを生かしたトリッキーな柔道が持ち味だったが、リオ後はこれを意識的に抑制。袖と襟の二本を持つ正統派の柔道を志向することで、状況に応じてモードを使い分ける完成度の高い選手へと生まれ変わった。かつて唯一の弱点であった「自爆」はいまやほぼ皆無。センスを生かした一発はそのままに、安定感を大きく上げている。近年は寝技のバリエーションを増やしているほか、新型コロナ禍による大会休止期間に「右組みでも左組みと同じように技が出せるようになった」(本人談)とのこと。全方位的な柔道を目指して絶えず進化を続けている。

最大の武器は左小内刈。引っ掛けて、刈り取ってと複数のパターンを持っており、いずれも切れ味極めて高し。直接の決め技としてだけでなく攻撃の起点としてもかなり重要、この技が出せているかどうかが髙藤の調子を測るバロメーターだ。

駆け引き、決め技とどんどん隙がなくなっている髙藤の弱点を敢えて挙げるとすれば、大舞台に弱い面があることくらい(2014年、2016年、2019年と絶対の優勝候補として臨んだ世界大会で3度優勝を逃している)だが、この点は本人もよく理解している模様。リオ五輪では初戦終了後にルーティーンとして試合前に行っていた受け身を禁止されて動揺、メンタルを乱してしまったが、「何かに縋ること自体が良くない」と以後は決め事をすべてなくしたとのこと。一度五輪を経験しているということもあるのだろうが、取材会等での発言を聞く限りとにかく内省が利いている。勝つために何が必要か、どの面を上げてどんなリスクを減らせばいいのか、細々としたところまで日々考え抜いている印象。リオ五輪、東京世界選手権と周囲にコンディションで置いて行かれた面があったが、この点も対策十分の模様だ。

非常にコアな柔道マニアであり、おそらくすべてのファンの中でもそのマニア度の高さはトップクラス。主要大会はほぼすべてチェック、SNSでファンの柔道談義に混ざることも多い。

おもな戦績

世界選手権 優勝3回(2013年、2017年、2018年)
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
ワールドマスターズ 優勝2回(2013年、2015年)

最近の成績

2021年4月 アジア・オセアニア選手権 優勝
20120年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
2019年11月 グランドスラム大阪 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

TAKATO Naohis
26歳 1993/5/30
WR:3位
組み手:左組み
得意技:左小内刈、肩車、右袖釣込腰
使用技:左大内刈、右内股(やぐら投げ)、右浮腰、左内股、左背負投(韓国背負い)

世界選手権での優勝3回、現在2連覇中の現役世界王者。最大の武器は抜群の切れ味を誇る左小内刈、この技を起点に柔道を組み立てる。かつては身体能力と反射速度に依存したトリッキーな柔道が持ち味であったが、リオデジャネイロ五輪後からはこれを意識的に抑制できるようになり、二本持った形を基本に、状況に応じて緩急を使い分ける大人のスタイルへと進化を遂げた。かつて唯一の弱点であった「自爆」のリスクも大きく減少、勝負どころでの運動性能と優れた投げ勘はそのままに、安定感を大きく向上させている。技術と、試合の「モード」の引き出しの多さはまさに出色。この点では他の選手の追随を全く許さない。
技術レベルの高さに目が向きがちだが、パワーやスタミナも階級のトップレベル。近頃は寝技のバリエーションを増やしており、全方位的な、完成度高い柔道への志向が見て取れる。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 3位
2013年 リオデジャネイロ世界選手権 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・モントリオール 優勝
2019年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2018年11月 グランドスラム大阪 2回戦敗退

更新日:2019年8月4日 (東京世界選手権2019特集)

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