近藤亜美が現役引退、「濃い20年間、いい人生でした」

2014年チェリャビンスク世界選手権48kg級金メダリスト、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの近藤亜美(三井住友海上)が16日、現役引退を発表した。

近藤はこの日、ツイッターに引退の旨を投稿。「私、近藤亜美は競技生活を引退する事を決断致しました。今までの沢山の応援、サポートに心から感謝しています。ありがとうございました。振り返るとキリがない程濃い20年間、いい人生でした。」と綴り、「私にとって応援はエネルギーでした」とファンに感謝を伝えた。

近藤は大成高3年時の2013年夏にインターハイを制すると、11月の講道館杯でも3位入賞。これをテコに選ばれた12月のグランドスラム東京でシニア国際大会初出場を果たすなり、ロンドン五輪王者サラ・メネゼス(ブラジル)と同年の世界王者ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)を立て続けに破って優勝。世界王者浅見八瑠奈が休養に入って人材が途切れ掛けていた日本最軽量級の救世主として一躍注目を浴びることとなった。翌2014年に三井住友海上に入社し、8月には得意の払腰を武器にチェリャビンスク世界選手権で優勝。19歳にして世界の頂点を極めた。ここから4年連続で世界大会の日本代表を務めて2016年のリオデジャネイロ五輪では見事銅メダルを獲得したが、2017年のブダペスト世界選手権3位入賞以降は苦戦。かつてインターハイ決勝を争ったライバル・渡名喜風南の台頭の前に代表からは遠ざかった。昨年11月の講道館杯は初戦敗退、グランドスラム大阪でも5位に終わり、2度目の五輪代表には手が届かなかった。この日組み合わせが発表された講道館杯(10月31日~11月1日・千葉ポートアリーナ)は辞退していた。

【代表歴】
2013年 グランドスラム東京 優勝
2014年 チェリャビンスク世界選手権 優勝、グランドスラム東京優勝
2015年 アスタナ世界選手権 3位、グランドスラム東京 優勝
2016年 ワールドマスターズ優勝、リオデジャネイロ五輪 3位
2017年 ブダペスト世界選手権 3位、 グランドスラム東京 優勝
2018年 ジャカルタアジア大会 2位、 グランドスラム大阪 3位
2019年 グランドスラム・パリ 優勝 

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