新添左季(自衛隊体育学校)

新添左季(自衛隊体育学校) NIIZOE Saki

NIIZOE Saki
26歳 1996/7/4
WR:4位 組み手:左組み

得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左小外刈、膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)、左体落

2022年タシケント世界選手権銅メダリスト。2016年のグランドスラム東京優勝以来、常に世界の一線で戦い続けてきた実力者。2018年にはツアー最高峰大会のワールドマスターズでも優勝している。

スタイルは、袖と襟の二本を持って戦う正統派。得意技の左内股や左払腰、左大外刈の破壊力は、間違いなく世界王者クラスだ。かつてはあまりに技の威力が高すぎるゆえ、これに依存する格好で組み手と戦術面に難があったが、自衛隊体育学校に進んで以降この課題が一気に改善。巧みな組み手と丁寧な作りを土台に投げを狙う、一段上のスタイルに進化した。

組み手の上達に伴って足技も効果的に使えるようになり、左大内刈や左小外刈、右足で相手の足を内から払い、それに反応したところを狙う反時計回りの膝車など、こちらでの得点も増えている。

この「内から払い、相手が反応したところを膝車や支釣込足で取る」形は、かつて映像で見かけ、数年間「遊びとして」時々練習していた技とのこと。先達の内股への憧れをストレートに口にすることもあり、技術自体への興味・目線が高い。柔道スタイルが二本を持って戦う、拡張性の高いものであることもあり、まだまだ伸びる可能性を感じる選手である。

昨年のタシケント世界選手権では変則タイプの片襟を軸とした組み手に苦戦したが、この形への対策も抜かりなく積んできたとのこと。隙のなくなった柔道で、悲願の世界一を目指す。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 優勝
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 3位
2022年12月 グランドスラム東京 優勝

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

NIIZOE Saki
26歳 1996/7/4
WR:12位 組み手:左組み

得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左小外刈、左膝車、左体落

2018年ワールドマスターズ広州王者。2016年のグランドスラム東京優勝以来、常に世界の一線で戦い続けて来た実力者。新井千鶴(三井住友海上)と大野陽子(コマツ)に蓋をされる形でなかなか世界選手権の舞台を踏めなかったが、昨年大会に団体戦代表として初出場。今年はついに個人戦代表の座を得た。

袖と襟の二本を持って戦う正統派。得意技の左内股や左払腰、左大外刈の破壊力は、間違いなく世界王者クラスだ。かつてはあまりに技の威力が高すぎるゆえ、これに依存する格好で組み手と戦術面に難があったが、自衛隊体育学校に所属して以降この課題が一気に改善。巧みな組み手と丁寧な作りを土台に投げを狙う、一段上のスタイルに進化した。組み手の上達に伴って足技も効果的に使えるようになり、左小外刈や右足で相手の足を内から払いそれに反応したところを狙う反時計回りの膝車など、こちらでの得点も増えている。

後者(内から払い、リアクションを左膝車や支釣込足で取る)が試合で初めて決まったのは2021年グランドスラム・パリだが、これはかつて映像で見かけ、数年間「遊びとして」時々練習していた技だという。先達の内股への憧れをストレートに口にすることもあり、技術自体への興味・目線が高い。柔道スタイルが二本しっかり持って戦う、技術の枝が伸ばしやすいタイプであることもあり、まだまだ伸びる可能性の高い選手である。

おもな戦績

2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
2022年4月 全日本選抜体重別選手権 1回戦敗退
2022年2月 グランドスラム・パリ 2位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

ブダペスト世界選手権2021での記事

NIIZOE Saki
24歳 1996/7/4
WR:20位 組み手:左組み
得意技:左内股、左払腰、左足車、左大外刈
使用技:左大内刈、左体落、左小外刈

<ブダペスト世界選手権2021 男女混合団体戦代表>

2018年ジャカルタアジア大会の金メダリスト。2018年にはツアー最上位大会のワールドマスターズを制すなど、常に世界の一線で戦い続けて来た。しかし新井千鶴(三井住友海上)と大野陽子(コマツ)に蓋をされてなかなか世界選手権の舞台を踏めず、大学時代後半は伸び悩み。今年4月の全日本選抜体重別を制して息を吹き返し、団体戦代表に抜擢された。左内股、左払腰に左大外刈と技一撃の強さは間違いなく世界王者クラス。これまでは技の威力に依存するゆえか組み手と戦術眼に難があったが、自衛隊体育学校に所属して一気に弱点が改善。前述の全日本選抜体重別選手権では巧みな組み手と丁寧な作りから豪快な投げを決めまくり、完璧に近い内容で優勝を飾った。パリ五輪に向け、ここで再浮上のきっかけを掴みたい。

おもな戦績

2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 アジア競技大会 優勝
2016年 グランドスラム東京 優勝

最近の成績

2021年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2020年 講道館杯全日本体重別選手権 5位
2020年 グランドスラム・パリ 2位

更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)

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