コムロンショフ・ウストピリヨン(タジキスタン)
USTOPIRIYON Komronshokh
階級:90kg級 WR:20位
31歳 1993/1/7
組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰、右体落
使用技:右足車、右背負投、右一本背負投、右大外刈、右小内刈、右出足払、引込返、内股すかし、肩車(モラエイ)
寝技得意技術:腕挫十字固、浮固、腕緘、「ヤスケヴィッチ式十字」
アジア選手権で優勝2度(2016年、2017年)の、地域を代表する強豪。ワールドツアーの表彰台常連でもあり、世界選手権でも2015年に5位、2018年に7位と2度の入賞歴がある。ベテランとなり成績のアベレージは流石に下がったが、昨年のグランプリ・ドゥシャンベでは久々に優勝するなど、変わらず上位陣として活躍している。
属性は内股系。袖と襟の二本を持って戦う正統派であり、強烈な袖の絞りが生命線。近年は組み手の駆け引きのレベルが大きく向上し、組み手だけでも勝負ができる域にまで仕上がっている。左右交換や、「引き手クロス」からの片襟差し、瞬間的な左組みへのスイッチなど、手札も豊富だ。最終的に引き手で袖口付近を持って絞る形を目指すことは変わらないが、年々「引き手絞り」への依存度は減ってきている。この組み手技術の向上が現在も上位で戦えている大きな要因であることは間違いないだろう。決して「指導」奪取型の選手ではないのだが、結果的に相手を完封しての「指導3」勝利も多い。
得意技は右内股。相手の握りを切ると同時に飛び込む形を得意としており、跳ね上げも強烈。両袖の右袖釣込腰や右背負投など担ぎ技も充実しており、袖を絞った状態からの攻撃パターンは豊富だ。「絞りが強烈」と聞くと守備型の戦術派を想像してしまうかもしれないが、ウストピリヨンの「絞り」は相手を封じるためではなく、あくまで技の作り。用いる技は威力、切れ味ともにかなりのものだ。最近は左組みからスイッチ、あるいは組み手の左右交換に混ぜ込んで仕掛ける「イ・ウォンヒ式」の右体落も用いており、度々鋭い「一本」を見せている。
寝技にも積極的であり、腕挫十字固や腕緘など関節技を狙うことが多い。亀になった相手に対しての「ヤスケヴィッチ式十字」や浮固を経由して極める形など展開力はあるものの、細部が甘いのか決定力は高くない。
おもな戦績
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
2018年 バクー世界選手権 7位
アジア選手権 優勝2回(2016年、2017年)
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・ドゥシャンベ 予選ラウンド敗退
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/10855
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/86569/Komronshokh_Ustopiriyon/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
USTOPIRIYON Komronshokh
30歳 1993/1/7
WR:16位 組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右背負投、右一本背負投、右体落、右小内刈、右大外刈
アジア選手権で優勝2度(2016年、2017年)の、地域を代表する強豪。ワールドツアーの表彰台常連でもあり、世界選手権でも2度(2015年5位、2018年7位)入賞している。
袖と襟の二本を持って戦う正統派。強烈な袖の絞りが生命線で、相四つ、ケンカ四つを問わず、引き手で相手の袖口付近を持って引き落とすところから柔道を始める。得意技は右内股。相手の握りを切ると同時に飛び込む形を得意としている。両袖の右袖釣込腰や右背負投など担ぎ技も充実しており、袖を絞った状態からの攻撃パターンは豊富だ。「絞りが強烈」と聞くと守備型の戦術派を想像してしまうかもしれないが、ウストピリヨンの「絞り」は相手を封じるためではなく、あくまで技の作り。用いる技は威力、切れ味ともにかなりのものだ。近年は地力が増したことで、以前よりも袖口絞りへの依存度は低下している。
2019年後半からは負けが込んでシード枠を得られず、予選ラウンドでトップ層と当たっては敗れる負のスパイラルに陥っていた。しかし、東京五輪後の空白期間に勝ちを重ねることで、遂にここから脱却。昨年12月のワールドマスターズ・エルサレムで7位に入賞するなど、現在に至るまで、安定して
おもな戦績
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
2018年 バクー世界選手権 7位
アジア選手権 優勝2度(2016年、2017年)
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・タシケント 7位
2023年1月 グランプリ・ポルトガル 予選ラウンド敗退
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 7位
更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
USTOPIRIYON Komronshokh
29歳 1993/1/7
WR:9位 組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右背負投、右一本背負投、右体落、右小内刈、右大外刈
アジア選手権で優勝2度(2016年、2017年)の地域を代表する強豪。強烈な袖の絞りが生命線で、相四つ、ケンカ四つを問わず、引き手で相手の袖口付近を持って引き落とすところから柔道を始める。得意技は右内股。相手の握りを切ると同時に飛び込む形を得意としている。両袖の右袖釣込腰や右背負投など担ぎ技も充実しており、袖を絞った状態からの攻撃パターンは豊富だ。「絞りが強烈」と聞くと守備型の戦術派を想像してしまうかもしれないが、ウストピリヨンの「絞り」は相手を封じるためではなくあくまで技の作り。用いる技は威力、切れ味ともにかなりのものだ。近年は地力が一段と増しており、徐々に袖口絞りへの依存度は低下中。2019年後半からは負けが込んでシード枠を得られず、予選ラウンドでトップ層と当たっては敗れる負のスパイラルに陥っていたが、東京五輪後の空白期間に勝ちを重ねることでついに脱却。以降は安定して好成績を収めている。
おもな戦績
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
2018年 バクー世界選手権 7位
アジア選手権 優勝2度(2016年、2017年)
最近の成績
2022年8月 イスラム諸国連合競技大会 2位
2022年8月 アジア選手権 5位
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 7位
更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
USTOPIRIYON Komronshokh
28歳 1993/1/7
WR:22位 組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右背負投、右一本背負投、右体落、右小内刈、右大外刈
アジア選手権で優勝2回(2016年、2017年)の地域を代表する強豪。強烈な袖の絞りが生命線で、相四つ、ケンカ四つを問わずに引き手で相手の袖口付近を持って引き落とすところから柔道を始める。得意技は右内股。袖を絞り落とすと同時に飛び込む形を得意としている。両袖の右袖釣込腰や右背負投など担ぎ技も充実しており、袖を絞った状態からの攻撃パターンは豊富だ。「絞りが強烈」と聞くと守備型の戦術派を想像してしまうかもしれないが、ウストピリヨンの「絞り」は相手を封じるためではなくあくまで技の作り。用いる技は威力、切れ味ともにかなりのものだ。このところ地力が増しており、徐々に袖口絞りへの依存度は低下中。2019年後半から負けが込み始めてシード枠を得られず、予選ラウンドでトップ層と当たっては敗れる負のスパイラルからなかなか抜け出せずにいる。
“あるく近柔”からのひとこと
「サイード・モラエイ選手と仲が良い。五輪後に日本人の専属コーチ、トレーニングパートナーを探しているそうです。」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
2018年 バクー世界選手権 7位
アジア選手権 優勝2回(2016年、2017年)
最近の成績
2021年6月 ブダペスト世界選手権 3回戦敗退
2021年5月 グランドスラム・カザン 2回戦敗退
2021年4月 アジア・オセアニア選手権 3位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
USTOPIRIYON Komronshokh
26歳 1993/1/7
WR:13位
組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右背負投、右一本背負投、右体落、右小内刈、右大外刈
アジア地域を代表する強豪。強烈な袖の絞りが生命線で、相四つ、ケンカ四つを問わずに引き手で相手の袖口付近を持って引き落とすところから柔道を始める。得意技は右内股。相手の袖を絞り落とすと同時に飛び込む形を得意としている。両袖の右袖釣込腰や右背負投など担ぎ技も充実しており、袖を絞った状態からの攻撃パターンは豊富だ。「絞りが強烈」と聞くと守備型の戦術派を想像してしまうかもしれないが、ウストピリヨンの「絞り」は相手を封じるためではなくあくまで技の作り。用いる技はいずれもかなりの威力と切れ味を誇り、むしろ一発の力がある攻撃型という箱に入れておくべき選手。近年は地力が増しており、徐々に袖口を絞ることへの依存度が下がってきている。
おもな戦績
2018年 バクー世界選手権 7位
2014年 チェリャビンスク世界選手権 5位
アジア選手権 2連覇(2016年、2017年)
最近の成績
2019年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2019年7月 グランプリ・ブダペスト 7位
2019年5月 グランドスラム・バクー 2回戦敗退
更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)