フランク・デヴィト(オランダ)

2019.07.07
2024.07.19

DE WIT Frank
階級：81kg級　WR：16位
28歳　1996/2/13
組み手：右組み

得意技：帯取返、右小外掛、右大内刈、右大外刈、右大外落、巴投
使用技：右小内刈(岡田式)、右小内刈、右袖釣込腰、右釣込腰、右釣腰、右内股、右払腰、右大腰、右小内巻込、隅返、引込返、隅落、谷落
寝技得意技術：「横三角」、「横返し」

2021年ハンガリー世界選手権の銅メダリスト。2017年ブダペスト世界選手権でも7位に入賞している。ワールドツアーでは出場したほとんどの大会で上位に勝ち上がっており、最高峰大会のワールドマスターズでも2位を1度(2021年)、3位を2度(2017年、2018年)獲得している。

極端なパワーファイター。階級を代表する大技主義者であり、良くも悪くも大味な、豪快さ溢れる柔道を持ち味としている。最大の武器は体の力の強さ。リーチの長さを生かした背中抱きやクロスグリップで間合いを詰め、力任せに大技を仕掛けまくる。

得意技は、代名詞である帯取返をはじめ、抱き着きの右小外掛に右大内刈、正面から刈り倒す右大外刈、右大外落と、パワーでねじ伏せる力業ばかり。右小内刈ですら、脚を絡ませて大外刈様浴びせる「岡田式」という徹底ぶりだ。仕掛けが強引過ぎるために返し技を食うことも多いのだが、それは覚悟のうえとばかりに、「自爆上等」で大技を打ちまくる。相手を派手にふっとばし、自らも勢い良く吹っ飛ぶ、勝っても負けても迫力満点の、試合を見ること自体が面白い選手だ。

実は巴投も得意としており、寝技も「横三角」や「横返し」など様々な手札を備える器用な選手なのだが、小細工を弄する気は一切なし。2019年東京世界選手権時には、テレビの取材に対して「組み手を学ぼうと思ったが、自分の持ち味は豪快さだから、止めた」と語り、世界の柔道ファンを唖然とさせた。柔道スタイルそのままの豪傑である。年齢を重ねてもまったく落ち着く様子は見せず、今日も顔を真っ赤に染めながら、相手を正面からねじ伏せる。

これは余談だが、いかにもデヴィトらしいエピソードを一つ紹介したい。2017年のグランドスラム・パリにおいて、新たに投入した帯取返を決めまくり、ノーマークから驚きの優勝を飾った。これが以後のこの技の流行の一因になったのだが、直後に行われた同月のグランドスラム・デュッセルドルフでは、この技を狙わんとクロスグリップを持ったところを、カウンター技術の「アゼルバイジャン式浮落」で豪快に放られ、まさかの初戦敗退。自らがブームを作ったにも関わらず、その流れに乗る前に、早くも対抗技術の犠牲者1号となってしまった。「豪快な投げ」のある選手と、単に投げが強いだけでは生き残れない「相互研究で技術が上がるワールドツアー世界」という舞台の関係が端的に示された格好だった。

おもな戦績

2021年　ハンガリー世界選手権　3位
2017年　ブダペスト世界選手権　7位
2021年　ワールドマスターズ・ドーハ　2位

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

DE WIT Frank
27歳 1996/2/13
WR：13位組み手：右組み

得意技：帯取返、右小外掛、右大外刈
使用技：右大内刈、右小内刈、右袖釣込腰、右釣込腰、右釣腰、右内股、右払腰、右大腰、巴投、右小内巻込、隅落

2021年ハンガリー世界選手権銅メダリスト。2017年ブダペスト世界選手権でも7位に入賞している。

階級を代表するパワーファイターであり、良くも悪くも大味な、豪快さ溢れる柔道が持ち味。最大の武器である体の力の強さを前面に押し出し、相手の背中を抱き込む形や、釣り手を肩越しに差し入れる形が基本形だ。得意技は代名詞でもある帯取返と、抱きついての右小外掛、奥襟を得ての右大外刈。仕掛けが強引過ぎるために返し技を食らうことも多いのだが、それは覚悟のうえとばかりに、「自爆上等」で大技を打ちまくる。試合を見ること自体が面白いというタイプの選手だ。

実は巴投など多くの技術を使いこなし、寝技も得意な手札の多い選手なのだが、テレビの取材で「組み手を学ぼうと思ったが、自分の持ち味は豪快さだから、止めた」という趣旨の発言をするなど、小細工を弄する気は一切なし。柔道スタイルそのままの豪傑である。

おもな戦績

2021年ハンガリー世界選手権 3位
2017年ブダペスト世界選手権 7位
2021年ワールドマスターズ・ドーハ 2位

タシケント世界柔道選手権2022での記事

DE WIT Frank
26歳 1996/2/13
WR：8位組み手：右組み

2021年ハンガリー世界選手権銅メダリスト。階級を代表するパワーファイターであり、良くも悪くも大味な、豪快さ溢れる柔道が持ち味。最大の武器である体の力の強さを前面に押し出し、相手の背中を抱き込む形や、釣り手を肩越しに差し入れる形が基本形だ。得意技は代名詞でもある帯取返と抱きついての右小外掛、そして奥襟を持っての右大外刈。入り方が強引過ぎて返し技を食らうことも多いのだが、それは覚悟のうえとばかりに、「自爆上等」で大技を仕掛けまくる。試合を見ること自体が面白いというタイプの選手だ。

2017年のグランドスラム・パリでは帯取返を決めまくってノーマーク状態から驚きの優勝。帯取返の大流行に先鞭をつけたが、直後のグランドスラム・デュッセルドルフではこの技を狙わんとクロスグリップにこだわるあまり、カウンターの浮落を食らって初戦敗退。自らが作ったブームに対する対抗技術の犠牲者1号となってしまった。実は巴投など多くの技術を使いこなし、寝技も得意な手札の多い選手なのだが、テレビの取材で「組み手を学ぼうと思ったが自分の持ち味は豪快さだから、止めた」という趣旨の発言をするなど、小細工を弄する気は一切なし。柔道スタイルそのままの豪傑である。

おもな戦績

2021年ハンガリー世界選手権 3位
2017年ブダペスト世界選手権 7位
2021年1月ワールドマスターズ・ドーハ 2位

東京2020オリンピックでの記事

DE WIT Frank
25歳 1996/2/13
WR：5位組み手：右組み
得意技：帯取返、右小外掛、右大外刈
使用技：右大内刈、右小内刈、右袖釣込腰、右釣込腰、右釣腰、右内股、右払腰、右大腰、巴投、右小内巻込、隅落

2021年ブダペスト世界選手権銅メダリスト。階級を代表するパワーファイターであり、良くも悪くも大味な、豪快さ溢れる柔道が持ち味。最大の武器である体の力の強さを前面に押し出し、相手の背中を抱き込む形や、釣り手を肩越しに差し入れる形が基本形だ。得意技は代名詞でもある帯取返と抱きついての右小外掛、そして奥襟を持っての右大外刈。入り方が強引過ぎて返し技を食らうことが多いのだが、それは覚悟の上とばかりに、自爆上等で大技を掛けまくる。2017年のグランドスラム・パリでは帯取返を決めまくってノーマーク状態から驚きの優勝。帯取返の大ブームの先鞭をつけたが、直後のグランドスラム・デュッセルドルフではこの技を狙わんとクロスグリップにこだわるあまり、カウンターの浮落を食らって初戦敗退。自らが作ったブームに対する対抗技術の犠牲者1号となってしまった。実は巴投など多くの技術を使いこなす手札の多い選手なのだが、テレビの取材で「組み手を学ぼうと思ったが自分の持ち味は豪快さだから、止めた」という趣旨の発言をするなど小細工を弄する気は一切なし。柔道スタイルそのままの豪傑である。

“あるく近柔”からのひとこと

「子どもの頃は柔道とサッカーを掛け持ちしていたそうです。12歳の時、進学に際してどちらかを選ばなければならなくなり、最終的に柔道を選んだとのこと。柔道はいかなる場合も自己責任である、というのがその理由。チームメイトがミスをすると不満を持ってしまうタイプとのことで、性格的に自分にはサッカーよりも柔道が合っていると判断したそうです。」

※本名　甲斐田謙太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2021年ブダペスト世界選手権 3位
2017年ブダペスト世界選手権 7位
2021年1月ワールドマスターズ・ドーハ 2位

東京世界柔道選手権2019での記事

DE WIT Frank
23歳 1996/2/13
WR：3位
組み手：右組み
得意技：帯取返、右小外掛
使用技：右大内刈、右小内刈、右内股、巴投、右小内巻込

ワールドマスターズで2年連続3位を獲得している強豪。リオデジャネイロ五輪直後は帯取返(ハバレリ)ブームを作るなど新世代の旗手として期待されたが、階級の急激なハイレベル化に取り残され、最近はやや成績が低迷してきている。体の力の強さが最大の武器であり、これを生かして相手の背中を抱き込む形や、釣り手を肩越しに差し入れる形が基本形。得意技は代名詞でもある帯取返(ハバレリ)と抱きつきの右小外掛。強引な技の入りのためにカウンターを食らうことも多いが、そんなことは一切気にせず自爆覚悟でこれらの技を仕掛けまくる。巴投を使用するなどパワーファイターらしからぬ器用な面もあり、昨年からはクロスグリップから相手の腕を抱き込んでの右小内巻込など攻撃の幅を広げている。