カタリナ・クリスト(クロアチア)

2024.07.07
2024.07.21

KRISTO Katarina
階級：63kg級　WR：12位
22歳　2002/3/20
組み手：両組み

得意技：右大内刈、肩車、横落、右背負投、右一本背負投、左背負投、谷落、横掛、裏投、隅落、寝技
使用技：右袖釣込腰、右内巻込、引込返、左小外刈、左出足払
寝技得意技術：「国士舘返し」

今年躍進した若手注目株。2月のグランドスラム・パリでクラリス・アグベニュー(フランス)を相手に接戦を演じて2位を獲得すると、5月のグランドスラム・カザフスタンでは「指導3」反則2試合を含むオール一本勝ちで優勝。一気にランキングを駆け上がり、土壇場でパリ五輪出場を決めた。

担ぎ技系のパワーファイター。組み手の左右が利く両組みであり、試合のなかで左右をスイッチしながら戦う。ただし、昨今多い左右で明確にスタイルが変わる型ではなく、あくまでも優位を作る手段として持ち替えている印象。どちらの組み手でも、片手や両袖で相手と正対し、低く潜る技を狙う。

使用頻度的な得意技は、低く刈り開く右大内刈と、相手の左脇に潜る肩車、横落。後者は左右の持ち替えの際(きわ)に仕掛けることが多く、高い取り味を誇る。担ぎ技の威力も高く、さらにバリエーションも豊富。組み手の左右や持ちどころ応じ、右背負投、右一本背負投、左背負投、右袖釣込腰と、投げの形、方向を使い分ける。脇に食らいついての捨身技も得意としており、谷落、横掛、裏投、「捲り」式の隅落など、返し技による得点も多い。自ら間合いを詰めて仕掛けることもあり。隅落以外は主に左組みから相手の右脇に対して用いる。

寝技の水準も高く、得意技術は後帯で腕を括る「国士舘返し」からの崩袈裟固。柔道の軸は立技だが、こちらでの勝利も多い。