ドストン・ルジエフ(ウズベキスタン)

2024.07.01
2024.07.4

RUZIEV Doston
階級：60kg級　WR：27位
27歳　1996/7/10
組み手：左組み

得意技：寝技
使用技：左背負投、右袖釣込腰、左体落、左小内刈
寝技得意技術：「国士舘返し」

ワールドツアーで度々メダルを獲得している実力者。2019年を最後に主要な国際大会には出場していなかったが、昨年のグランドスラム・タシケントで3位を獲得。26歳にしてチャンスを掴むと、以降は様々な大会に派遣されるようになった。今年のグランドスラム・タシケントでは、ワールドツアー初優勝を飾っている。国内に2023年ドーハ世界選手権2位など実績で勝るディルショドベク・バラトフ(ウズベキスタン)がいるなか、驚きのパリ五輪選出となった。

は極端な寝技系。低く構えて相手に圧を掛け、煽る、蹴り崩す、担ぎ技で崩すなど、様々な手段でグラウンドの勝負に持ち込む。得意技術は「国士舘返し」からの崩袈裟固。勝利のほぼすべてがこの形によるものだ。一応、絞め技や「引き込み返し」なども備えているが、これらは主に立技から仕掛けやすい形で相手が伏せた場合にのみ用いられる。

立技は完全に寝技への繋ぎ。ただし、相手に被る形を好むために捨身技は用いず、そもそも自ら技を仕掛けること自体が稀。「指導」回避の手数管理のために浅い担ぎ技を仕掛けながら、相手の技を待って潰すことが多い。

要するに「国士舘返し」一本槍なのだが、この唯一の武器の決定力がかなりのもの。「わかられていても取れる」域、階級のトップ層からも度々勝利を上げている。