新井道大(東海大2年)

新井道大

ARAI Dota
19歳 2005/1/29
WR:28位 組み手:左組み

得意技:左大外刈、左内股、左大内刈
使用技:左小内刈、左小外刈、右小外刈、右小外掛

2023年世界ジュニア選手権王者。ジュニア世代ながら、既にワールドツアーでメダル3つを獲得している逸材だ。昨年12月のグランドスラム東京では、現役世界王者のアルマン・アダミアン(中立選手団)を豪快な左大外刈「一本」で破るなどして、決勝に進出。この活躍で一躍パリ五輪の代表候補となり、ウルフアロン(パーク24)と最後まで出場権を争った。国内では、4月の全日本選抜体重別選手権で国内シニアの最高成績となる2位を獲得。世界選手権の代表を勝ち取った。

独特の、伸びのある投技が特徴。相手に一度耐えられた状態からでも、一段二段と技の掛かりを深め、最終的には投げ切ってしまう。得意技の左大外刈、左内股、左大内刈はいずれも凄まじい破壊力だ。これを可能にしているのは、恐らく無意識に相手を崩す大きな理合を体現することができる投げのセンス。一見強引に見える仕掛けでも、相手の肩の落としや持ちどころなど、理に適った動作をしている。

極端に「本番に強い」ことも大きな特徴。稽古で掛けない技や組み立てで勝利することも多々、「試合の方が強い」との証言が相次いでいる。

弱点は、「消し合い」のフィールドでは力を発揮できないこと。国内では増山香補(パーク24)に組み手で封じられる形で2敗している。組み手巧者や一方的に先手攻撃を繰り返してくる相手に対し、いかに力を伝え、投げに繋げるかが課題だ。

おもな戦績

2024年 グランドスラム・タシケント 3位
2023年 グランドスラム東京 2位
2023年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2024年4月 全日本選抜体重別選手権 2位
2024年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2024年2月 グランドスラム・パリ 3回戦敗退

更新日:2024年5月18日(アブダビ世界柔道選手権2024特集)
監修:eJudo編集部

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