アビバ・アブジャキノワ(カザフスタン)

ABUZHAKYNOVA Abiba
階級:48kg級 WR:3位
26歳 1997/7/4
組み手:左組み

得意技:左内股、左内股巻込、左小外掛、巴投
使用技:肩車、左大外刈、左大内刈、左小内刈、左出足払、左体落、右浮腰、裏投、移腰、浮落、隅落

階級を代表する強豪。3大会連続で世界選手権の3位決定戦に進出し、2022年タシケント大会と2024年アブダビ大会で銅メダルを獲得している。意外にもワールドツアーでの優勝は2023年グランプリ・ポルトガルの1度のみだが、ほとんどの大会で上位ラウンドに進出しており、存在感は大きい。

基本属性は内股系パワーファイター。身体能力が高く、パワーとスピードを兼ね備えている。奥襟を得て相手を懐に抱き込む体勢が進退の軸。この形からは左内股や、この技を警戒させての足技を狙う。間合いを詰めての接近戦も得意としており、相手に抱きつきながらの左小外掛や裏投、移腰による得点も多い。また、両袖や釣り手前襟で遠間に構えた形からは、スピードを生かした巴投や肩車を仕掛ける。いずれもかなりの威力だが、左内股はひときわ強力。馬力を生かして強引に引っこ抜き、相手が耐えるとそのまま左内股巻込に変化して投げ切ってしまう。

前述のとおりスピードもあるが、あくまで力勝負が主。格上相手でも躊躇せずに奥を叩き、ゴリゴリ間合いを詰める。見た目は細身な印象ながら、リーチの長さを生かした引き付けは極めて強力。階級随一のパワーと勝負度胸の良さを掛け合わせ、豪快な投げを量産している。

最近は地力と組み手の技術が向上。攻撃重視のスタイルゆえ失点は多いが、試合内容、成績ともに安定してきている。

おもな戦績

2024年 アブダビ世界選手権 3位
2022年 タシケント世界選手権 3位
2023年 ドーハ世界選手権 5位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 3位
2024年4月 アジア選手権 5位
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 3位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/31904
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/100475/Abiba_Abuzhakynova/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

ABUZHAKYNOVA Abiba
25歳 1997/7/4
WR:5位 組み手:左組み

得意技:左内股、左小外掛、巴投
使用技:肩車、左大外刈、左大内刈、左出足払、左体落、右浮腰、裏投、浮落

2022年タシケント世界選手権銅メダリスト。同大会では、3回戦でメダル候補のシリーヌ・ブクリ(フランス)を肩車「技有」で破った。この時点ではアジア地域の一強豪という立ち位置だったが、このタシケントでの活躍をきっかけに一気にブレイク。以降は安定して好成績を残している。

身体能力の高さが最大の特徴。パワーとスピードを兼ね備えており、奥を叩けば左内股、密着すれば左小外掛、両袖で遠間に構えれば巴投や肩車と、3つの距離を使い分ける。左内股はひときわ強力。強引に引っこ抜いて投げ切るだけの馬力がある。いずれの技も精度は高くないが、密着と連続攻撃で際(きわ)を作り、もつれあいのなかで投げを狙う。

どちらかというと力勝負を好む印象があり、格上相手でも躊躇せずに奥を叩く。決して圧倒的な地力があるわけではないが、リーチの長さを生かした強烈な引き付けと、勝負度胸の良さで、ブクリのような本職のパワーファイターが相手でも五分の戦いを見せる。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 3位
2023年 グランプリ・ポルトガル 優勝
アジア選手権 2位2度(2021年、2022年) ※アジア・オセアニア選手権を含む

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・トビリシ 3位
2023年2月 グランドスラム・パリ 3位
2023年1月 グランプリ・ポルトガル 優勝

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

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