アンカ・ポガクニク(スロベニア)

アンカ・ポガクニク(スロベニア) POGACNIK Anka

POGACNIK Anka
階級:70kg級 WR:18位
32歳 1991/12/23
組み手:左組み

得意技:左外巻込、左大外巻込、左内股巻込、左払巻込、右背負投
使用技:右小内刈、左大内刈、左小内刈、左小外刈、隅返、谷落、隅落
寝技得意技術:崩袈裟固、後袈裟固、腕挫十字固、「腕緘返し」

ワールドツアー表彰台の常連。全盛期は2016年リオデジャネイロ五輪前後だが、東京五輪後の強豪の大会出場が減った期間に好成績を残し、再浮上。以降はメダルの獲得こそ少ないものの、安定して成績を残している。

巻き込み系のパワーファイター。左の巻き込み技の連発を基本戦法としており、相手の腕を抱き込む横変形や袖の絞り合いから、ひたすら体を捨てて巻き込み続ける。「捲り」式の隅落が全盛の時代をこのスタイルで生き残っただけあり、巻きの技法の完成度はかなりのもの。組み手を争いながら、足技で相手を止めてなど、仕掛けのタイミングも上手く、「わかられていても投げてしまう」域に達している。

得意技は左外巻込。体を残して脇でロックする型ではなく、相手の腕を胴体に巻きつけるようにして倒れ込む技法を用いている。引き手で相手の握りを切ってから仕掛けるため、自ら引き手を離せば技は解除可能。ゆえに捲られるリスクは少ない。メインで用いるのは左外巻込だが、組み手や体を捨てた後の形に応じて、左大外巻込や左内股巻込、左払巻込と複数の技を使い分ける。

組み手と逆の片襟の右背負投も得意としており、こちらによる得点も多い。高く引っこ抜く形をメインに、低く潜る形も用いる。この技を意識させての奇襲技として、同じく片襟で仕掛ける右小内刈も備えている。自ら仕掛けることは稀だが、体の力の強さを生かした接近戦も得意としており、この形からは主に左大内刈を用いることが多い。正面から刈り倒す形を軸に、後方にねじり投げる形も備えている。

寝技も高水準。得意技術は相手の後ろ側から脇に腕を差し込み、頭側に回りながら「腕緘返し」様に捲る形。最終的にはそのまま腕を伸ばして腕挫十字固に繋ぐことが多い。巻き込みからそのまま崩袈裟固や後袈裟固で抑え込む形も得意としている。

おもな戦績

2021年 グランプリ・ザグレブ 優勝
2017年 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2022年 ヨーロッパ選手権 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・カザフスタン 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・ドゥシャンベ 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/3424/basic_info
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/42412/Anka_Pogacnik/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

POGACNIK Anka
31歳 1991/12/23
WR:17位 組み手:左組み

得意技:左外巻込、左払巻込
使用技:左大内刈、左小内刈、右背負投、右小内刈、右小外刈、隅返、谷落、隅落

ワールドツアー表彰台の常連。31歳のベテラン。全盛期は2016年リオデジャネイロ五輪前後だが、東京五輪後で強豪の大会出場が減った2021年後半から2022年前半に好成績を残し、再浮上を果たした。

巻き込み系のパワーファイター。基本戦法は左外巻込の連発。引き手と前襟の二本を持って間合いを測り、一気に体を捨てて巻き投げる。体の力が強く、接近戦も得意。間合いが詰まった状態からは、上体を固定して正面から刈り倒す左大内刈や右小外刈を用いる。奇襲技として、組み際に釣りて一本の状態から仕掛ける右背負投と右「一本小内」も備えている。

おもな戦績

2021年 グランプリ・ザグレブ 優勝
2017年 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2022年 欧州選手権 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年3月 グランドスラム・タシケント 7位
2023年1月 グランプリ・ポルトガル 予選ラウンド敗退

更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

POGACNIK Anka
30歳 1991/12/23
WR:20位 組み手:左組み

得意技:左外巻込、左払巻込
使用技:隅返、左小内刈、左大内刈、右小外刈、右背負投、谷落、隅落

ワールドツアーの表彰台常連。巻き込み系のパワーファイターであり、基本戦法は左外巻込の連発。引き手と前襟の二本を持って間合いを測り、一気に体を捨てて巻き投げる。体の力が強く、接近戦も得意。間合いが詰まった状態からは左大内刈や右小外刈を用い、真っ向から刈り倒す。奇襲技として組み際の左「一本小内」も備えている。

おもな戦績

2021年 グランプリ・ザグレブ 優勝
2017年 グランプリ・アンタルヤ 優勝
2022年4月 欧州選手権 3位

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・リッチョーネ 7位
2022年7月 グランプリ・ザグレブ 2回戦敗退
2022年4月 欧州選手権 3位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

関連記事一覧