ゲルチャク・サビナ(ハンガリー)

ゲルチャク ・サビナ(ハンガリー) GERCSAK Szabina

GERCSAK Szabina
階級:70kg級 WR:22位
27歳 1996/7/9
組み手:左組み

得意技:左内股、左釣腰、左釣込腰、左大内刈、左小内刈、左小外刈
使用技:左払腰、右袖釣込腰、左大外刈、左大外落、左出足払、右出足払、左送足払、燕返、左小外掛、右小外掛、左背負投、右背負投、右一本背負投、肩車、巴投、谷落、隅落、浮落、内股すかし
寝技得意技術:腕挫十字固、「横三角」

ワールドツアーの上位常連。世界大会での入賞歴こそないが、コンスタントに成績を残している。今年は3大会で3位決定戦に進出、うち2大会で銅メダルを獲得と、好調を維持している。

長身の腰技系パワーファイター。リーチの長さを生かして釣り手で背中深くや上腕、脇、後帯を持ち、相手を抱き込みやや腰を切る形を基本としている。釣り手の使い方が巧く、前襟を持っての進退もこなすことができる。

得意技は左内股と左釣腰、左釣込腰。いずれも背中や後帯を持って「吊る」理合で仕掛けることが多い。内股は跳ね上げにもかなりの威力があり、この選手の柔道の軸となっている。これらの技を相手に耐えさせ、向き直りながら刈る左大内刈も得意としている。

実は足が利く選手でもあり、左小内刈に左小外刈、左右の出足払など、足技による得点が多い。特に左小内刈は強力。左内股から切り返す、左大内刈を当ててから刈る「大内小内」など、複数のバリエーションを持っている。

右袖釣込腰や左右の背負投も備えており、使用頻度は高くないものの、時折印象的な投げを見せている。右袖釣込腰では新井千鶴から「技有」を奪い、あと一歩のところまで追い詰め、右背負投では団体戦で対戦したクラリス・アグベニュー(フランス)から華麗な「一本」を奪っている。

寝技の技量は平均よりやや下という印象。守りに難があり、寝技で敗れている試合が多い。一方、攻めは平均程度にこなし、相手の伏せ際の腕挫十字固や、長い脚を生かした「横三角」からの抑え込みを狙うことが多い。

勝利した試合を見ると、技術の完成度も高く、かなり強い。寝技などわかりやすい弱点はあるものの、この位置に収まっているのは少々不思議だ。世界ジュニア王者という経歴からもわかるとおり、ポテンシャルはかなりのもの。最近は成績も上向いてきており、きっかけがあればブレイクする可能性も十分にあり得る。1試合単位だと怖い存在だ。

おもな戦績

2022年 グランプリ・ポルトガル 2位
2016年 グランプリ・ハバナ 2位
2015年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・ドゥシャンベ 3位
2024年4月 ヨーロッパ選手権 予選ラウンド敗退

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/7813
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/56389/Szabina_Gercsak/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

GERCSAK Szabina
26歳 1996/6/9
WR:31位 組み手:左組み

得意技:左内股、左釣腰、左大内刈
使用技:右袖釣込腰、左小内刈、左小外刈、左小外掛

ワールドツアーの上位常連。世界大会での入賞歴はないが、コンスタントに成績を残している。

長身のパワーファイター。釣り手で背中深くや後帯を持ち、腰を切る形が基本としている。得意技は左内股と左釣腰、左大内刈。組み手で背部を握ることが多いゆえ、これらの技はすべて「吊る」理合で仕掛ける。左内股を相手に耐えさせておき、向き直りながら仕掛ける左大内刈も得意としており、この技による得点も多い。使用頻度は低いが右袖釣込腰も備えており、かつてこの技で新井千鶴から「技有」を奪い、あと一歩で勝利するところまで追い詰めた。

おもな戦績

2022年 グランプリ・ポルトガル 2位
2016年 グランプリ・ハバナ 2位
2015年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 予選ラウンド敗退
2023年2月 ヨーロッパオープン・ソフィア 優勝

更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

GERCSAK Szabina
26歳 1996/6/9
WR:29位 組み手:左組み

得意技:左内股、左釣腰、左大内刈
使用技:右袖釣込腰、左小内刈、左小外刈、左小外掛

ワールドツアーの上位常連。長身のパワーファイターであり、釣り手で背中深くや後帯を持って腰を切る形が基本。得意技は左内股と左釣腰、左大内刈。組み手で背部を握ることが多いゆえ、これらの技はすべて「吊る」理合で仕掛ける。左内股を相手に耐えさせておき、向き直りながら仕掛ける左大内刈も得意としており、この技による得点も多い。使用頻度は低いが右袖釣込腰も備えており、かつてこの技で新井千鶴から「技有」を奪い、あと一歩で勝利するところまで追い詰めた。

おもな戦績

2020年1月 グランプリ・ポルトガル 2位
2016年 グランプリ・ハバナ 2位
2015年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 5位
2022年7月 グランプリ・ザグレブ 1回戦敗退
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 2回戦敗退

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

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