ミハイル・イゴルニコフ(中立選手団)
IGOLNIKOV Mikhail
26歳 1996/10/15
WR:25位 組み手:左組み
得意技:左内股、左大内刈
使用技:左大外刈、左小外刈、左小外掛、浮落、隅落、燕返
欧州選手権の優勝2度(2018年、2020年)。東京五輪でも5位入賞している。ワールドツアーでの存在感、選手間の評価ともに極めて高く、なぜまだ世界王者になっていないのかが不思議なほどの存在。ロシアのウクライナ侵攻を受けて東京五輪後はまだ昨年6月のグランドスラム・ウランバートル1大会にしか出場していないが、同大会では現役世界王者のダブラト・ボボノフ(ウズベキスタン)を破り、優勝している。
強い体幹と下半身のバネを武器に、異次元の投げを連発している「片足の帝王」。作用足を相手の股中に引っ掛けた片足状態が基本型。遠間から相手の股中に脚を突っ込めば、それで勝負あり。左大内刈と左内股を往復し続け、豪快に放ってしまう。
左内股には一度止まってから跳ね上げているとは思えない威力があり、相手は宙高く、ちょっと異様な飛び方をする。大内刈は引っ掛けてケンケンで追い込む形をよく用いており、この追い込みのしつこさと威力も異次元。相手が我慢の限界を超え、堤が切れたかのように両足を上げて吹っ飛ぶ様も、これまた異様だ。体幹とバランス感覚を生かし、相手の技の入り際に先んじて被さる、浮落、隅落などの返し技も、得意としている。
この選手の強さが最も発揮されるのは、相手と一定の距離空いている遠間。試合を見ている限り、間合いが詰まった状態よりも遥かに力を伝えることができている。以前は脇を差して不用意に密着する癖があったが、近年は自己理解が進んだのか、前襟や横襟で進退するようになっている。
あまりに常識離れした柔道の在り様から、ネット上の一部のファンからは、畏怖の念を込めて「異ゴルニコフ」と呼ばれている。東京五輪の団体戦では、向翔一郎を相手に組み手の攻防で顔面を殴るラフファイトを披露。「ボクサー」として、柔道ファン以外のネット民からも注目を集めた。
おもな戦績
2021年 東京五輪 5位
2018年 ワールドマスターズ広州 3位
欧州選手権 優勝2度(2018年、2020年)
最近の成績
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 優勝
2021年7月 東京五輪 5位
2021年5月 グランドスラム・カザン 7位
更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
IGOLNIKOV Mikhail
24歳 1996/10/15
WR:10位 組み手:左組み
得意技:左内股、左大内刈
使用技:左大外刈、左小外刈、左小外掛、浮落、隅落、燕返
欧州選手権の優勝2回(2018年、2020年)。強い体幹と下半身のバネを武器に異次元の投げを連発している「片足の帝王」。遠間から相手の股中に足を突っ込めばそれで勝負あり、そのまま相手を両足に戻させず、大内刈と内股を往復し続けて一発放り投げてしまう。ワールドツアーでの存在感は極めて高く、なぜまだ世界王者になっていないのかが不思議なほど。
作用足を相手の股中に引っ掛けた片足状態が基本型。左内股には一度止まってから跳ね上げているとは思えない威力があり、相手は宙高く、ちょっと異様な跳び方をする。大内刈は引っ掛けてケンケンで追い込む形をよく用いており、この追い込みのしつこさと威力も異次元。相手が我慢の限界を超え、堤が切れたかのように両足を上げて吹っ飛ぶ様も、これまた異様。体幹とバランス感覚を生かし、相手の技の入り際に先んじて被さるカウンター技も得意だ。
イゴルニコフの力がもっとも発揮されるのは、遠間。相手と一定の距離があるほうが強い。以前は脇を差して不用意に密着することが多くこれで試合を誤ることもあったが、最近はあきらかにこれを減らして前襟・横襟で進退。隙がどんどんなくなっている。あまりに常識離れした柔道のありようゆえ、ネット上の一部のファンからは畏怖の念を込めて「異ゴルニコフ」と呼ばれている。
“あるく近柔”からのひとこと
「ジャンプ力がとてつもない。お酒が弱いのですが、マリファナを嗜んでいるとの噂があります。」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
欧州選手権 優勝2回(2018年、2020年)
ワールドツアー 表彰台7回(優勝4回)
2018年 ワールドマスターズ広州 3位
最近の成績
2021年5月 グランドスラム・カザン 7位
2021年4月 欧州選手権 3位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 5位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部