シリーヌ・ブクリ(フランス)

シリーヌ・ブクリ(フランス) BOUKLI Shirine

BOUKLI Shirine
24歳 1999/1/24
WR:1位 組み手:右組み

得意技:右大腰、右釣腰、隅返
使用技:右釣込腰、右足車、右内股、右大外刈、右小外刈、左小外刈、支釣込足(釣り手側)、浮技
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」、「シバロック」

2022年ワールドマスターズ王者。現環境における海外勢ナンバーワンと目される実力者。しかし世界大会では実力を発揮し切れず、欧州選手権では2度(2020年、2022年)優勝していながら、まだ表彰台に辿り着けていない。

典型的な腰技系パワーファイターであり、釣り手で相手の背中を抱き込む、脇を差すなどの密着が基本形。馬力を生かしてゴリゴリと前に出続け、右大腰や右釣腰などの強引な腰技を連発する。隅返も得意としており、腰技とこの技による左右のコンビネーションが攻撃の軸だ。また、伏せ際を起点とした寝技も得意。「ネクタイチョーク」や、そこから展開しての「シバロック」をよく用いる。

柔道の構成が単純なのだが、このシンプルな戦型で勝ち続けるには、まだ地力が足りない印象。東京五輪後に階級の上位陣がごっそりと抜けたことで成績は高い位置で安定するようになったが、内容は序列に比して圧倒的とは言い難い。

国内ではプロンディーヌ・ポン(フランス)がワールドツアー3連勝と猛烈な突き上げを見せており、今大会はパリ五輪出場の可否に直結する、キャリアの正念場だ。

おもな戦績

欧州選手権 優勝2度(2020年、2022年)
2021年 ブダペスト世界選手権 7位
2020年 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 優勝
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

BOUKLI Shirine
23歳 1999/1/24
WR:1位 組み手:右組み
得意技:右大腰、右釣腰、隅返
使用技:右釣込腰、右足車、右内股、右大外刈、右小外刈、左小外刈、右支釣込足、浮技
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」、「シバロック」

海外勢実力ナンバーワンと目される若手パーファイター。シニア世界大会での表彰台歴はまだないものの、既に欧州選手権で2度(2020年、2022年)優勝している。2020年頭に本格的にシニアデビューするとすぐさま階級の上位に定着。同年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは渡名喜風南(パーク24]を隅返「技有」で破って、優勝を飾った。

典型的な腰技系パワーファイターであり、釣り手で相手の背中を抱き込む、脇を差すなどの密着が基本形。馬力を生かしてゴリゴリ前に出続け、右大腰や右釣腰など強引な腰技を連発する。隅返も得意としており、腰技とこの技による左右のコンビネーションが攻撃の軸だ。伏せ際を起点とした固技を練り込んでおり、「ネクタイチョーク」やそこから展開しての「シバロック」をよく用いる。

柔道の構成が単純、そしてこのシンプルな戦型で勝ち続けるにはまだ地力が足りていない印象。スタイルが露見したことで東京五輪直前は成績が低迷していたが、以後上位陣がごっそりと抜けたこともあって復活。五輪後は出場した5大会すべてでメダルを獲得、欧州選手権を含む3大会で優勝と勝ちまくっている。

おもな戦績

欧州選手権 優勝2度(2020年、2022年)
2021年 ブダペスト世界選手権 7位
2020年 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 優勝
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2022年10月3日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

BOUKLI Shirine
22歳 1999/1/24
WR:10位 組み手:右組み
得意技:右大腰、右釣腰、隅返
使用技:右釣込腰、右足車、右内股、右大外刈、右小外刈、左小外刈、右支釣込足、浮技
寝技得意技術:「ネクタイチョーク」、「シバロック」

昨年台頭したフランスの新星。階級のトップグループであるダリア・ビロディド(ウクライナ)、渡名喜風南(パーク24)、ディストリア・クラスニキ(コソボ)の3名にいずれも勝利している大物である。属性は腰技系パワーファイター。釣り手で背中を持って相手を抱き込む、あるいは脇を差すといった密着が基本形。ゴリゴリ前に出続け、右大腰や右釣腰など強引な腰技を連発する。2020年11月の欧州選手権準々決勝では当時無敵を誇ったクラスニキから背中を抱いての右大外刈「一本」、2021年1月のグランドスラム・テルアビブ決勝ではビロディドからも背中を掴んでの右足車「一本」とこの戦型から大物2人を屠っており、思い切って正面突破モードで戦うときの強さは平時の進退からは測り切れないものがある。カウンターの隅落も得意としており、必然的に相手の伏せ際の寝技にも積極的。いわゆる「ネクタイチョーク」やそこから展開しての「シバロック」で取る試合も多い。

予定通り2020年の開催であれば五輪出場には間に合わなかったはずであり(過去の実績を盾にギリギリでメラニー・クレモンが逃げ切ったはず)、もしメダル獲得となれば「1年延期」措置の最大の受益者。ドラマを持った選手である。

おもな戦績

2021年 ブダペスト世界選手権 7位
2020年 欧州選手権 優勝
2020年 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 7位
2021年5月 グランドスラム・カザン 5位
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

関連記事一覧