上野雅恵氏、三井住友海上監督就任が決定
実業団の三井住友海上火災保険は2日、同社女子柔道部でコーチを務める上野雅恵氏が12月1日付で新監督に就任すると発表した。
上野氏は北海道出身。旭川南高から三井住友海上に進み、女子70kg級で2000年シドニー大会から3大会連続で五輪に出場。2004年アテネ、2008年北京と2大会連続で金メダルを獲得した。世界選手権でも2000年ミュンヘン大会と2003年大阪大会を連覇した。2009年に現役を引退してのち、14年からはリオ五輪を目指す全日本チームの特別コーチも務めた。
1989年の設立以来31年間にわたって監督を務めた柳澤久氏は、引き続きチームに残って上野氏をサポートする。黎明期から指導者として日本の女子柔道競技の強化に携わり、同社柔道部からはオリンピック6大会に代表選手を輩出、3つの金メダルを含む8つのメダルを獲得した。
所属を通じて発表された上野氏のコメントは下記。
上野雅恵・三井住友海上新監督のコメント
「12月1日より三井住友海上・女子柔道部の監督に就任いたします上野雅恵です。女子柔道部は30年以上の歴史があり、身が引き締まる思いで大きな責任を感じています。女子柔道部の伝統を繋げつつ、指導者として新たなことに挑戦し、スタッフ・選手とともに新しい伝統を築きあげていきたいと思います。女子柔道発展のために貢献できることに大きな魅力を感じており、選手の育成に全力を尽くす所存です。また、来年に延期された東京オリンピックに向けて、自身のオリンピックでの経験を指導に活かしていきたいと思っています。そして全ての選手が目標を達成できるように、精一杯精進していきます。今後とも女子柔道部に皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」