大野陽子(コマツ)
ONO Yoko
31歳 1989/11/27
WR:6位
組み手:左組み
得意技:左内股、右一本背負投、寝技
使用技:左大内刈、左小内刈、左小外刈、左膝車、左出足払、引込返
2018年バクー世界選手権銅メダリスト。以後もグランドスラム大阪にグランドスラム・パリ、ワールドマスターズとハイレベル大会のタイトルを幾度も獲得。圧勝と初戦敗退を繰り返す不安定さのため東京五輪代表こそ逃したが、最高到達点の高さは間違いなく階級ナンバーワンだ。2度目となる世界選手権挑戦で、待望の初優勝を狙う。優勝争いのライバルは、2019年東京世界選手権王者のマリー=イヴ・ガイ(フランス)とキム・ポリング(オランダ)、ともに五輪代表を逃して名誉回復に燃える強者2名。
体の強さと無尽蔵のスタミナが最大の特徴、試合の端々に稽古の「量」を感じさせるタフな選手である。組み手を争いながら、技を掛けながら、あらゆる場面で圧を掛けて前に出続け、「出る」こと自体で試合を作っていく。「指導3」の反則による勝利が多かったが、国際大会への出場を続ける中で本来の持ち味であった投げの威力が復活。いまや女子柔道屈指と評して良いレベルの業師である。左内股をもっとも得意とするが、特筆すべきはここぞの場面で最後に飛び出す右一本背負投。打点高く担ぎ上げ、おのが体を深く折って相手を縦回転で舞わすこの技の美しさは、男女を合わせた現役選手中随一である。寝技も得意としており、もっとも良く使う技術は「腹包み」から反対の手で相手の股を掴み、自らの上を通過させるように捲って抑え込む形。スロースターターの面があり、序盤戦をどのように切り抜けるかが最大のポイントだ。ここで乗ってしまえば金メダル獲得は、じゅうぶんに現実的。
おもな戦績
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2020年2月 グランドスラム・パリ 優勝
2018年 バクー世界選手権 3位
最近の成績
2021年4月 全日本選抜体重別選手権 3位
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2020年 講道館杯全日本体重別選手権 3位
更新日:2021年6月3日(ブダペスト世界選手権2021特集)