サハ＝レオニー・シジク(フランス)

2021.06.04
2024.07.19

CYSIQUE Sarah Leonie
階級：57kg級　WR：5位
25歳　1998/7/6
組み手：左組み

得意技：左大外刈、左大外落、左大外巻込、左足車、左内股、左大内刈、左払釣込足、支釣込足(釣り手側)、膝車(釣り手側)、左小外刈、浮落、隅落
使用技：右袖釣込腰、右一本背負投、左一本背負投、左背負投、左体落、左小内刈、右小外掛、左払腰、左内股巻込、移腰、左釣込腰、左大腰、裏投、抱分、内股すかし、隅返

東京五輪銀メダリスト。ワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズでも、2021年から2023年まで3年連続で準優勝している。これだけの強さがありながら、後述する防御面の脆さのため、シニアでは優勝できない期間が長かった。しかし、昨年6月のグランドスラム・カザフスタンで悲願の初タイトルを獲得。ジンクスを打ち破った。

階級を代表する業師。柔道センスで言えば間違いなく階級ナンバーワンだ。袖と襟の二本を持つ正統派であり、フランス選手らしい引き手から持つ丁寧な組み手と、切れ味、威力ともに抜群の投げ技が持ち味。反射速度と運動能力に優れており、相手の動作の起こりに先んじて技を仕掛ける「先の先」の投げを得意としている。

持ち技も豊富。左の足技を軸に担ぎ技、腰技、捨身技と様々な投技を使いこなす。いずれも完成度が高く、威力も抜群だ。得意技とそれ以外の区別は、使用頻度くらいの意味合いしかない。軸となるのは左の足技。単体でも威力のある左小外刈や釣り手方向への支釣込足で相手を動かし、左大外刈や左足車、左内股などで仕留める。切れ味だけでなく馬力もあり、相手に耐えられても巻き込みに変化し、強引に投げ切ってしまう。相手の技に対しては豪快な移腰や内股すかし、体捌きの巧さを生かした浮落、隅落も備えており、こちらでの得点も多い。

寝技にも積極的だが、技術は粗い。最も得意とするのは、立技から引き手を持ったまま繋ぐ腕挫十字固。「国士舘返し」や「横返し」から抑え込む形もよく用いるが、決定力は高くない。過去には舟久保遥香(三井住友海上)を相手に立技でリードしながら、不用意に寝技を仕掛けた結果、反対に抑え込まれて敗れている。

弱点は防御面。リソースのほとんどを攻撃に振っているため、強引な仕掛けでカウンターを食ったり、相手の技を安易に正面から受けてしまってのポイント失陥が多い。いかにも業師らしい特徴でファンとしてはむしろ好ましいくらいなのだが、これがあと一歩勝ち切れない要因となっている。

おもな戦績

2021年　東京五輪　2位
2019年　東京世界選手権　5位
ワールドマスターズ　2位3回(2021年、2022年、2023年)

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

CYSIQUE Sarah Leonie
24歳 1998/7/6
WR：9位　組み手：左組み

得意技：左大外刈、左足車、左払腰、左大内刈、左払釣込足
使用技：左大外巻込、隅返、支釣込足(釣り手側)、左内股巻込、左内股、右袖釣込腰、左小外刈、左大腰、右小外掛

東京五輪銀メダリスト。ワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズでも、2021年、2022年と2年連続で準優勝している。階級を代表する業師であり、柔道センスなら間違いなく階級ナンバーワン。実績も十分なのだが、不思議なことにまだシニアでは優勝がない。

スタイルは袖と襟の二本を持つ正統派。フランス選手らしくまず引き手から持っての丁寧な組み手と、切れ味、威力ともに抜群の投げ技が持ち味。技構成は左の足技と腰技が中心。掛かりが不十分でも、そのまま巻き込みに連絡し、馬力を生かして強引に投げ切ってしまう。

旺盛な攻撃意欲と裏返しの守りに対する意識の甘さがあり、強引な仕掛けでカウンターを食ったり、相手の技を安易に正面から受けてしまってのポイント失陥が多い選手でもある。この脆さ、いかにも業師らしい特徴でファンとしてはむしろ好ましいくらいなのだが、これがいまだに優勝できていない最大の原因。

おもな戦績

2021年東京五輪 2位
2019年東京世界選手権 5位
ワールドマスターズ 2位2度(2021年、2022年)

タシケント世界柔道選手権2022での記事

CYSIQUE Sarah Leonie
24歳 1998/7/6
WR：2位　組み手：左組み

得意技：左大外刈、左足車、左払腰、左大内刈、左払釣込足
使用技：左大外巻込、隅返、左支釣込足、左内股巻込、左内股、右袖釣込腰、左小外刈、左大腰、右小外掛

東京五輪銀メダリスト。階級を代表する業師であり、柔道センスは間違いなく階級ナンバーワン。実績も十分でワールドツアーでも度々上位に勝ち上がっているのだが、不思議なことにまだ優勝はない。

スタイルは袖と襟の二本を持つ正統派。フランス選手らしくまず引き手から持っての丁寧な組み手と、切れ味、威力ともに抜群の投げ技が持ち味だ。技構成は左の足技と腰技が中心。掛かりが不十分でもそのまま巻き込みに連絡し、馬力を生かして強引に投げ切ってしまう。旺盛な攻撃意欲と裏返しの守りに対する意識の甘さがあり、強引な仕掛でカウンターを食ったり、相手の技を安易に正面から受けてしまってのポイント失陥が多い選手でもある。いかにも業師らしい特徴でファンとしてはむしろ好ましいくらいなのだが、これがいまだに優勝できていない最大の原因。

おもな戦績

2021年東京五輪 2位
2019年東京世界選手権 5位
2021年ワールドマスターズ・ドーハ 2位

東京2020オリンピックでの記事

CYSIQUE Sarah Leonie
22歳 1998/7/6
WR：6位　組み手：左組み
得意技：左大外刈、左足車、左払腰、左大内刈、左払釣込足
使用技：左大外巻込、隅返、左支釣込足、左内股巻込、左内股、右袖釣込腰、左小外刈、左大腰、右小外掛

フランスの若き天才。センスは間違いなく階級ナンバーワン。ワールドツアーでも度々上位に勝ち上がっているが、意外にもまだ優勝歴はない。スタイルは袖と襟の二本を持つ正統派。フランス選手らしく引き手から持っての丁寧な組み手と、切れ味、威力ともに抜群の投げ技が持ち味だ。技構成は左の足技と腰技が中心。掛かりが不十分でもそのまま巻き込みに連絡し、馬力を生かして投げきってしまう。旺盛な攻撃意欲と裏返しの守りに対する意識の甘さがあり、強引に仕掛けてカウンターを食ったり、相手の技を安易に正面から受けてしまってのポイント失陥が多い選手でもある。いかにも業師らしい特徴でファンとしてはむしろ好ましいくらいなのだが、これがいまだに優勝できていない最大の原因。