[随時更新]三回戦リアルタイム速報戦評・ 平成31年全日本柔道選手権大会
三回戦
原沢久喜(推薦・百五銀行)○内股(2:39)△前田宗哉(関東・自衛隊体育学校)
右相四つ。横変形にずれた圧の掛け合いから原沢の支釣込足が閃き「有効」。原沢、襟を握った前田の釣り手を切って引き手で袖を得、いったん腰を切って空間を確保するなり右内股。「一本」。
太田彪雅(東京・東海大4年)○GS大内返(GS2:31)△飯田健太郎(東京・国士舘大3年)
右相四つ、拮抗。延長戦、飯田が釣り手で奥襟を触りながら右大内刈に入らんとした瞬間に太田大内返に切り返す。まさに斬り落とすと言うべき鋭さ、「一本」。
加藤博剛(関東・千葉県警察) – 斉藤立(東京・国士舘高3年)
左相四つ。46秒、加藤が一本背負投崩れの左小内巻込「有効」。加藤変則の隅返から寝技に持ち込み、相手が応じると腕挫腋固。斉藤が前転して回避するとそのまま後袈裟固に捉え「一本」。
影浦心(推薦・日本中央競馬会)○優勢[技有・払巻込]△垣田恭兵(九州・旭化成)
左相四つ。影浦、垣田の左釣り手に前襟を与えたままやや半身にずれ、伸びた腕を抱き込んで1分57秒左払巻込「技有」。垣田背負投と出足払で猛追も、及ばず。
王子谷剛志(推薦・旭化成)○優勢[技有・袖釣込腰]△一色勇輝(東京・日本中央競馬会)
右相四つの巨漢対決。王子谷は引き手での袖確保に執拗にこだわり、残り32秒でこれが結実、袖口を握って押し込んでおいての左袖釣込腰「技有」。そのまま時間。
ウルフアロン(関東・了徳寺学園職)○GS支釣込足(GS1:49)△上田轄麻(東京・日本製鉄)
左相四つ。上田ひたすら形を作っては崩し、決定的な場面を作らせない。延長、ウルフ接近して奥襟を抱く。上田腰を突いて耐えるがそのまま支釣込足で重心を捕まえ「一本」。
小川雄勢(東京・パーク24)○GS反則[指導3](GS1:08)△尾原琢仁(九州・旭化成)
左相四つ。双方「指導2」累積で迎えた延長戦、小川が左払巻込を2度。1度目は両手を離して潰れ、2度目も崩せずに掛け潰れたが主審は攻勢を認めて尾原に「指導3」。
佐藤和哉(東京・日本製鉄)△GS反則[指導3](GS1:43)△熊代佑輔(東京・ALSOK)
ケンカ四つ。引き手争いが続き、山場見いだせず。両者「指導3」の反則負けで決着。
撮影:辺見真也
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