ニコロス・シェラザディシヴィリ(スペイン)
SHERAZADISHVILI Nikoloz
階級:100kg級 WR:8位
28歳 1996/2/19
組み手:右組み
得意技:右小内刈、右小外刈、右小外掛、右袖釣込腰、寝技
使用技:隅落、浮落、谷落、内股すかし、右釣込腰、右大腰、右内股、右大内刈、支釣込足(釣り手側)、右背負投、隅返、引込返
寝技得意技術:「国士舘返し」、「横返し」
世界選手権90kg級優勝2度(2018年、2021年)の実力者。東京五輪後に階級を上げるなり、100kg級でも上位に定着した。今年5月のアブダビ世界選手権では、3位に入賞している。名前からもわかるとおり、ジョージア出身。
現在の属性はオールラウンダー。90kg級時代は長身そのものが最大の武器だったが、階級を上げたことでそのアドバンテージが大きく減少。以前と変わらず相手を抱き込む形をベースとしてはいるものの、得意だった釣腰理合の腰技の頻度を落とし、両袖の右袖釣込腰と密着しての足技、返し技が主体のスタイルへと柔道を変化させた。
長身がフォーカスされ過ぎて目立たなかったが、実は引き手の把持がかなり強力。これが現在の柔道の生命線だ。
得点の割合としては、懐の深さを生かした返し技が多め。相手を抱き込んで誘い、内股すかしや抱き止めての引込返、もつれ際の隅落、右小外掛を狙う。階級に適応してきたことで腰技や右内股の使用頻度も上がっており、吊り上げるのではなく、吊り理合で腰を差し入れて振る「浮腰型」の技を多く用いている。
寝技の練度も非常に高く、こちらも大きな得点源。「国士舘返し」や「横返し」からの抑え込みを得意としている。
おもな戦績
2024年 アブダビ世界選手権 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 優勝 ※90kg級
2018年 バクー世界選手権 優勝 ※90kg級
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 3位
2024年3月 グランドスラム・トビリシ 優勝
2024年2月 グランドスラム・パリ 優勝
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/16577
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/80030/Nikoloz_Sherazadishvili/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
SHERAZADISHVILI Nikoloz
26歳 1996/2/19
WR:16位 組み手:右組み
得意技:右小内刈、右小外刈、右小外掛、右袖釣込腰
使用技:隅落、谷落、内股透、右釣込腰、右大腰、右内股、右大内刈、右背負投、隅返
世界選手権90kg級優勝2度(2018年、2021年)の実力者。東京五輪後に階級を上げるなり、100kg級でも上位に定着。変更後初出場となったグランプリ・ポルトガルこそ初戦敗退だったが、以降はコンスタントに好成績を残している。
90kg級時代は長身そのものが強い武器になっていたが、階級を上げたことでそのアドバンテージがほぼ消滅。それにともなって柔道の組成自体を変え、現在は両袖の右袖釣込腰と密着しての足技、返し技が主体となっている。得点の割合としては以前から得意であった懐の深さを生かした返し技が多め。相手を抱き込んで誘い、内股透やもつれ際の足技を狙う。90kg級時代は長身がフォーカスされ過ぎて目立たなかったが、実は引き手の把持がかなり強力。これが現在の柔道の生命線。まだ線が細く100kg級での体が完成していない印象ながら、安定して成績を残せている最大の要因だ。
以前は背中越しに後帯を掴んでの釣腰理合の技を多く用い、バリエーションも豊富だったが、前述のとおり身長の優位がなくなったことで現在はあまり用いていない。名前からも分かるとおり、ジョージア出身。
おもな戦績
2021年 ハンガリー世界選手権 優勝 ※90kg級
2018年 バクー世界選手権 優勝 ※90kg級
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 2位
最近の成績
2022年7月 グランプリ・ザグレブ 5位
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 3位
2022年4月 欧州選手権 3位
更新日:2022年10月10日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
SHERAZADISHVILI Nikoloz
25歳 1996/2/19
WR:1位 組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右釣込腰、右大腰、右背負投、右大内刈、隅返、隅落
世界選手権優勝2回(2018年、2021年)を誇る本格派。純実力では優勝候補ナンバーワンに推す関係者も多い。ジョージア出身。長身選手で、その高さと「長さ」自体、そして腰の強さが武器。腰技が得意で「載せさえすれば一発投げて決まり」という己の資質と本能に素直な柔道で2018年の世界選手権を獲ったが、以後は徹底警戒されてやや低迷。今度は己の長所を生かすべく戦略戦術をも研ぎ、一段も二段も完成度を上げて今年6月のブダペスト世界選手権で再び王者の座に就くに至った。
もっとも得意な技は右内股。後帯を持って釣腰の理合で吊り上げる形と、脇を差して大腰の理合で抱え上げる形を使い分ける。最近は後帯を持つ形が多く、その形に至るまでの方法論が実に豊か。決めのバリエーションも豊富で、相手が完全に伏せた状態から吊り上げて立たせ、投げ直して「一本」を奪うこともある。懐の深さを生かした後の先の技も得手、いわゆる「めくり」(隅落)での勝利も多い。腰技で高い打点を意識させておき、落差を利用した低い右袖釣込腰や右背負投も用いる。
“あるく近柔”からのひとこと
「スペイン政府から奨学金、スポンサーから助成金を貰って収入を得ています。真面目で素直な好青年です。」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
2021年 ブダペスト世界選手権 優勝
2018年 バクー世界選手権 優勝
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
最近の成績
2021年6月 ブダペスト世界選手権 優勝
2021年4月 欧州選手権 2回戦敗退
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 2位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
SHERAZADISHVILI Nikoloz
23歳 1996/2/19
WR:1位
組み手:右組み
得意技:右内股、右袖釣込腰
使用技:右釣込腰、右大腰、右背負投、右大内刈、隅返隅落
2018年バクー世界選手権金メダリスト。ジョージア出身。階級屈指の長身を最大限に生かした柔道で勝ちを重ねる。最大の武器は右内股。肩越しに背中深くを持って釣腰の理合で仕掛ける形と、脇を差して大腰の理合で仕掛ける形を使い分ける。一気に座り込んで仕掛ける落差のある右袖釣込腰や右背負投も用い、攻撃のバリエーションの幅が広い。懐の深さを生かした返し技も得意であり、隅落で浴びせ倒しての得点も多い。
おもな戦績
2018年 ワールドマスターズ広州 優勝
2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 グランドスラム・アブダビ 優勝
最近の成績
2019年7月 グランプリ・ブダペスト 優勝
2019年6月 ヨーロッパ選手権 3回戦敗退
2019年5月 グランドスラム・バクー 3位
更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)